仮想通貨取引所はスプレッドを比較して選ぶと、お得な取引がしやすくなります。
ただしスプレッドは時期や通貨によって変化しますし、取引所のスプレッドは販売所のスプレッドとは大きく変わる点にも気を付ける必要があります。
そこで本記事では仮想通貨取引所10社のスプレッドを徹底比較していきます。
記事の後半には最もコストを抑えて仮想通貨取引所を利用する方法についても解説していますので、ぜひとも参考にしていただき、お得に仮想通貨の運用をしましょう。
取引所 | BTCのスプレッド | ETHのスプレッド | XRPのスプレッド |
Bitflyer | 約334,592円 | 約30,021円 | 約8.9円 |
GMOコイン | 約63,792円 | 約8,100円 | 約2.4円 |
DMM Bitcoin | 約85,038円 | 約8,105円 | 約3.3円 |
Coincheck | 約324,000円 | 約28,630円 | 約8.6円 |
BITPOINT | 約313,795円 | 約29,932円 | 約8.8円 |
bitbank | 約159,535円 | 約20,059円 | 約4.7円 |
Liquid |
約160,000円 |
約12,800円 | 約3.1円 |
マネックスビットコイン |
約128,918円 | 約9,865円 | 約2.4円 |
SBI VCトレード |
約132,111円 |
約10,145円 | 約2.5円 |
Zaif | 約422,409円 | 約69,364円 | ー |
※2022年4月11日2時頃の取引所相場を参考
国内の主要仮想通貨取引10社の販売所のスプレッドを比較すると上記の通りです。そもそもスプレッドとは買取金額と売却金額の差を表します。販売所ではスプレッドを意図的に作り、仮想通貨を販売している業者が手数料として受け取っています。
そのため、販売所を利用する際はスプレッドが狭い取引所を選んだ方が手数料は少なく済み、お得に取引ができます。ただしスプレッドは時期や銘柄によって大きく変動します。特に朝方は取引が少なくなる分、スプレッドが広がりやすい傾向にあります。また暴落や高騰など急激に価格が変化した場合もスプレッドは広がりやすいです。
スプレッドが広がりやすい時は極力取引を避けて、損をしないように立ち回りましょう。
お得に取引できる仮想通貨取引所5選 |
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ここからはスプレッドの他に、取引手数料、入出金手数料、Maker・Takerなどを考慮して、おすすめの取引所を5つ紹介していきます。
それぞれの取引所がどのような用途に最適なのかも解説していきますので、ぜひとも参考にしていただき、あなたに合った取引所を見つけてください。
DMM Bitcoin | |
取扱通貨 | 15種類 BTC、ETH、XEM、XRP、ETC、LTC、BCH、XLM、MONA、BAT、QTUM、OMG、XTZ、ENJ、XYM |
取引手数料 | 販売所:無料 |
リップルの送金手数料 | 無料 |
日本円入金手数料 | 無料(振込手数料は自己負担) |
日本円出金手数料 | 無料 |
一番におすすめなのがDMM Bitcoinです。
各種手数料を無料で利用できて、販売所の利用が容易でわかりやすいのが大きな特徴です。
また販売所のスプレッドも狭く設定されているので、スプレッドを重視している方には特におすすめできます。
DMM Bitcoinのおすすめポイント |
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DMM Bitcoinは手数料を抑えられるのが大きなポイントです。
すべての手数料が無料でさらにスプレッドも狭いので初心者にはうってつけの仮想通貨取引所と言えます。
最初の仮想通貨取引所選びに迷ったらDMM Bitcoinを利用しましょう。
DMM Bitcoinのイマイチポイント |
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DMM Bitcoinは販売所のみで、取引所がないのが大きな欠点です。
販売所のスプレッドが狭いと言えど、取引所で利用したほうがよっぽどお得に取引できます。
そのため、仮想通貨の取引に慣れてきたら、取引所があるサービスを選びましょう。
GMOコイン |
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取扱通貨 | 18種類 BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、QTUM、ENJ、DOT、ATOM、ADA、MKR、DAI、LINK |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所 Maker:-0.01% Taker:0.05% |
リップルの送金手数料 | 無料 |
日本円入金手数料 | 無料(振込手数料は自己負担) |
日本円出金手数料 | 無料(大口出金は400円) |
GMOコインは幅広い通貨を取り扱っており、手数料も無料で、更に大手が運営しているという、バランスの取れた仮想通貨取引所です。
「販売所」「取引所」「レバレッジ取引」など幅広く利用できるので、初心者から上級者までおすすめできます。
GMOコインのおすすめポイント |
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GMOコインは取引所を利用しても手数料はほとんどかかりません。
むしろMakerだと-0.01%の手数料を受け取れるので、お得に仮想通貨の運用ができます。
販売所を利用するにしてもスプレッドが狭くてお得なので、欠点はほとんどないと言って良いでしょう。
GMOコインのイマイチポイント |
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あえて欠点を挙げるなら、過去に行政処分を受けたことがある点です。
また最低出金額が1万円と高いため、軽い気持ちで入金するとお金が取り出せなくなってしまいます。
アプリの使い勝手も悪く、パソコンでの使用が主流になるかと思いますので、本格的に仮想通貨の運用を検討している場合に利用を始めましょう。
bitbank |
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取扱通貨 | 12種類 BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、XLM、BAT、OMG、XYM、LINK、MONA、QTUM |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所 Maker:-0.02% Taker:0.12% |
リップルの送金手数料 | 0.15XRP |
日本円入金手数料 | 無料(振込手数料は自己負担) |
日本円出金手数料 | 550~770円 |
bitbankはMakerでの取引だと手数料が大きくお得になります。
取り扱い通貨が少なく、出金手数料がかかってしまうのがネックではありますが、それ以外の点では申し分ない使い勝手の良さです。
Makerとして取引を始めていきたい中級者以降の方は利用を検討してみましょう。
bitbankのおすすめポイント |
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bitbankは取引所がお得に利用できるのが大きなポイントです。
Makerなら-0.02%の手数料と、前述のGMOコインよりもさらにお得です。
またスマホアプリの使い勝手も良く高評価なので、パソコンを持っていない方でもスムーズな取引ができます。
bitbankのイマイチポイント |
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出金手数料が高いのがbitbankの欠点です。少しずつ出金をしていると、手数料で大きく損をするので、お金の出し入れは最小限にとどめましょう。
また販売所のスプレッドは狭いとは言えませんし、取引所でもTakerだと手数料が高くなってしまいます。
そのため、まだ取引に慣れていないうちは、別の仮想通貨取引所を利用しましょう。
Coincheck |
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取扱通貨 | 17種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEN、LTC、FCT、ETC、LSK、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG、PLT |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:無料 |
リップルの送金手数料 | 0.15XRP |
日本円入金手数料 | 無料(振込手数料は自己負担) |
日本円出金手数料 | 407円 |
Coincheckは取引手数料が完全に無料なのが大きな特徴となっています。
GMOコインやbitbankではMakerやTakerなどが合ってややこしいですが、Coincheckでは一切手数料がかからないので安心して取引ができます。
また取り扱い通貨も多いので、幅広く仮想通貨の運用をしていきたい方にも向いています。
Coincheckのおすすめポイント |
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Coincheckは人気の取引所なだけあって、取引が盛んです。
取引が盛んということは、取引所のスプレッドが狭いということにもなり、必然的にお得に利用できます。
スマホアプリの使い勝手も非常に評価が良いので、初心者の方でも十分おすすめできる取引所です。
Coincheckのイマイチポイント |
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Coincheckは販売所のスプレッドが広いのが大きな欠点です。
販売所で好きなように取引をしたい場合は向いていないでしょう。
また出金手数料もそれなりに高く、気軽には出金ができないので、ある程度長期的な運用をしていく必要があります。
BITPOINT |
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取扱通貨 | 12種類 BTC、BCH、ETH、LTC、XRP、BAT、TRX、ADA、JMY、DOT、LNK、DEP |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:無料 |
リップルの送金手数料 | 無料 |
日本円入金手数料 | 無料(振込手数料は自己負担) |
日本円出金手数料 | 無料 |
BITPOINTは幅広い手数料が無料なのが大きな特徴です。
入出金手数料、販売所手数料、取引所手数料全て無料なので、利便性が非常に高いです。
またテレビCMやキャンペーンの影響もあり、人気が高まっているのも期待できるポイントと言えます。
BITPOINTのおすすめポイント |
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BITPOINTは手数料がほとんどかからないのがおすすめのポイントです。初心者でも気軽に取引を体験できます。
またJMYやADAなどの珍しい通貨も取り扱っているので、マイナーな通貨で一攫千金を狙いたい方にもおすすめです。
ちょうど人気が高まっているところなので、今後は取引所も賑わっていくことが予想されます。
BITPOINTのイマイチポイント |
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BITPOINTは取り扱い通貨が少ないのが大きなデメリットです。
珍しい通貨が多いだけに、逆にメジャーな通貨が少ないので、不便に感じているユーザーも見かけます。
また販売所のスプレッドが広いため、初心者で販売所から始めようと思っているのであれば、あまりおすすめはできません。
手数料を抑えるコツ |
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仮想通貨の取引手数料を抑えるコツとしては、主に上記の4つの方法があります。
これから長期的に仮想通貨取引をしていくとなると、手数料は大きな障害となってきます。
それぞれのコツを理解して、今のうちのお得に取引する方法をマスターしておきましょう。
取引するタイミングには注意しましょう。
記事の冒頭でも解説しましたが、スプレッドは朝方や、暴落時・高騰時は大きく広がります。反対に取引が盛んな時間帯はスプレッドは広くなります。
何も考えず好きな時に購入・売却をしているといつの間にかスプレッド分で大きく損をしてしまうので、スプレッドが狭くなるタイミングを見計らって取引をしましょう。
海外の取引所を使うのも一つの手です。
海外の取引所は流動性が高く、取引が盛んです。取引が盛んということはスプレッドが狭くなるので、お得に利用できます。
特に海外取引所のBINANCEではスプレッドをほとんど感じません。
国内の取引所の中でも特に活発なbitFlyerと比較すると大きな差があることが分かります。
このように海外の取引所は流動性が高くスプレッドがほとんど生まれないので、無駄な経費を抑えたい場合は、海外の取引所の利用も検討しましょう。
取引所が発行している独自通貨を使うのも一つの方法です。
例えばBINANCEではBNBを所持していると、取引手数料を大きく抑えられます。
引用元:https://www.binance.com/ja/fee/schedule
このように独自通貨を発行している取引所は海外のみならず、国内にもLINE BITMAXのLINKやLiquid by FTXのQASHなどがあります。
独自通貨を使ってお得に仮想通貨を運用しましょう。
販売所 | 取引所 | |
スプレッド | 広い | 狭い |
手数料 | スプレッドに含まれる | スプレッドには含まれない |
これまでも紹介しているように、仮想通貨取引所は、販売所ではなく取引所を利用したほうがお得です。
販売所は業者側がスプレッドを意図的に設けて、その分を手数料として受け取っています。対して取引所はユーザー間での取引となるので、業者側はスプレッドを設けることはありません。そのため、販売所よりも取引所の方が手数料がかからず、お得に取引ができます。
販売所の手数料は無料と表記している取引所が多いですが、実際のところは販売所にはスプレッドがかかって、見えない手数料として取られているので惑わされないように注意しましょう。
仮想通貨を安全に保管するならウォレットが必須です。
ウォレットとは仮想通貨を保管する財布のことで「ホットウォレット」「コールドウォレット」の2種類に分けられます。
仮想通貨取引所に仮想通貨を置いていると、取引所がハッキングされた時に資産が消えてしまう恐れがあります。そのため、自分でウォレットを準備して、取引所に頼らずに自分の力で保管する方法を覚えましょう。
【ホットウォレットの種類】 |
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ホットウォレットとは「オンラインでつながるウォレット」の総称です。自分で保管する場合は「デスクトップウォレット」と「アプリウォレット」のいずれかを使います。
デスクトップウォレットはパソコンで、アプリウォレットはスマホで仮想通貨の保管・管理ができます。オンラインに繋がっているためインターネット環境さえあればどこでも仮想通貨の出し入れができるのが大きな魅力です。
ただし、オンラインに繋がっている分、ウイルス感染や、ハッキングをされた時になすすべなく仮想通貨を取られてしまいます。もちろんウォレットというだけあってセキュリティのレベルは高いですが、どうしてもハッキング・ウイルス感染は起こり得てしまうものなので、万全を期すならコールドウォレットを使いましょう。
【コールドウォレットの種類】 |
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コールドウォレットは「オフライン状態で保管するウォレット」の総称を指します。ハードウェアウォレットは仮想通貨保存用のハードウェアに仮想通貨を保存して、そのままUSBのようにオフラインで眠らせることができます。ペーパーウォレットはさらにアナログ的で、紙に仮想通貨の情報を印刷して保管する、お札のようなウォレットです。
どちらもオフラインで保管ができるので、パソコンがウイルス感染しようが、スマホをハッキングされようが、仮想通貨の情報を抜き取られることはありません。セキュリティに関しては最もレベルの高いウォレットと言えます。
ただし、ハードウェアウォレットもペーパーウォレットも現実世界に存在するウォレットになるため、紛失をしたらそれだけで仮想通貨を失ってしまいます。紛失・破損などのリスクが怖い場合はホットウォレットにした方が安全な場合もあるので、自分に合った方法を選んでください。
コストを抑えた仮想通貨取引所の使い方 |
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最もコストを抑えた仮想通貨取引所の使い方は、海外の取引所を利用することです。
前述したように、海外の取引所はスプレッドが狭く、BINANCEに至ってはないと言っても過言はありません。そのため、コストを抑えてお得に運用したいなら海外の取引所の利用を検討しましょう。
ここからは海外の取引所で売買するまでの方法を詳しく解説していきますので、ぜひとも参考にしてください。
国内から海外の取引所へ送金する流れ |
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まずは国内の取引所で送金用のアルトコインを購入します。
海外の取引所では日本円による入金ができないため、日本の取引所で「日本円→アルトコイン」で購入してから、その後購入したアルトコインを「国内取引所→海外取引所」へ送金して「アルトコイン→任意の通貨」とさらに買い替える必要があります。
アルトコインはリップルだと手数料が安く済むので、送金だけをするのなら海外に送りたい日本円を全てをリップルに買い替えましょう。
日本円をアルトコインに変換したら、海外の取引所の送金します。
簡単に説明すると手順としては以下の通りです。
①海外取引所の入金アドレスをコピー
②日本の取引所で送りたいアルトコインを選ぶ
③登録アドレスをペーストして送金
もしアドレスを間違えてしまうと、送ったアルトコインは返ってきません。
コピペミスを恐れて、自力で入力をすると逆にミスをするので、必ずコピー&ペーストを正確に行ってください。
海外の取引所に仮想通貨を送ったら、アルトコインを法定通貨に変換しましょう。
そのままアルトコインとの購入したい通貨のペアがある場合は、法定通貨にわざわざ変換しなくても良いです。
ただし法定通貨の方が現状は安定している場合が多いので、特に購入したいコインが決まっていない場合は、できるだけ早めに法定通貨に変換したほうが安心です。
仮想通貨を販売所で購入する場合はスプレッドの確認が大事になってきます。販売所は手数料をスプレッドとして受け取っているため、サービスによって大きな差があります。また取引所を利用するにしても、流動性の高い取引所と、流動性の低い取引所では、スプレッドに差が出てきます。
取引所のスプレッドを狭く利用したいのであれば、国内の取引所ではなく、海外の取引所を利用したほうがお得です。
ただし海外の取引所ではサポートが受けられない場合があるので、初心者のうちは国内の取引所で知識を蓄えましょう。疑問に思うことがなくなって、本格的に仮想通貨の運用を始めたいと思ったら海外の取引所を利用するのが得策です。