仮想通貨は単純に売買をする現物取引だけではなく、一部取引所で「積立サービス」が利用できます。
積立でビットコインなどの通貨を購入することによって、運用にかかる手間を大幅に減らせます。
今回は、どの取引所を使ったらいいのかについてご紹介するので参考にしてみてください。
取引所名 | 積立可能な銘柄数 | 積立金額 | 積立手数料 |
bitFlyer(ビットフライヤー) | 15銘柄 | 1円~100万円/月 | 無料 |
Coincheck(コインチェック) | 15銘柄 | 1万円~100万円/月 | 無料 |
GMOコイン | 18銘柄 | 500円~50万円/月 | 無料 |
SBI VCトレード | 7銘柄 | 500円~200万円 | 無料 |
Zaif(ザイフ) | 6銘柄 | 1,000円~100万円 | 100円~最大3.5% |
日本の仮想通貨取引所で積立サービスを提供しているところをピックアップしました。
国内だけで20以上の仮想通貨取引所がありますが、積立サービスは上にあげたような一部の取引所でのみ利用可能です。
積立できる仮想通貨の銘柄(ビットコイン、イーサリアムなど)や積立金額などが異なります。
よって、どの取引所でどの銘柄が積立できるのか、最低いくらから積立できるのかなどを把握したうえで、ご自身にあった取引所をご利用いただければと思います。
選び方3選 |
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積立するのに利用する取引所の選び方は上記3つになります。
取引所選びをする際の参考にしてみてください。
積立の設定ができる仮想通貨は、取引所によって異なります。
ビットコインやイーサリアムなどの有名どころはどの取引所もだいたい対応していますが、ネム(XEM)やシンボル(XYM)など一部しか積立を取り扱っていない場合もあるので注意が必要です。
そのため、積立したい通貨が対応しているかどうかを必ず確認しましょう。
取引所によって積立設定できる金額が違います。
例えばビットフライヤーは1円~100万円ですが、コインチェックは1万円~100万円となっています。
なので1万円単位で積み立てられる予算がある場合はどちらを選んでもOKですが、数百円などの少額積立を希望している場合はビットフライヤーを選ぶ必要がある、ということです。
積み立てたい予算によってどの取引所が適切なのか変わってくるので、よく確認するようにしましょう。
積立する仮想通貨を購入する際に手数料が掛かる取引所もあるので注意しましょう。
今回おすすめの取引所としてご紹介するビットフライヤーやコインチェックは無料ですのでご安心ください。
※2022年4月現在、Zaif取引所のみ積立時に手数料がかかります。
それでは仮想通貨の積立をするのにおすすめな取引所をご紹介します。
ここでご紹介する3つの取引所は基本的にどれも使いやすいので、積立でなくてもおすすめの取引所です。
bitFlyer(ビットフライヤー) | |
積立できる仮想通貨 (15銘柄) |
ビットコイン(BTC)/リップル(XRP)/イーサリアム(ETH) シンボル(XYM)/チェーンリンク(LINK)/ポルカドット(DOT) テゾス(XTZ)/ステラルーメン(XLM)/ネム(XEM) ベーシックアテンショントークン(BAT)/イーサリアムクラシック(ETC)/ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH)/モナコイン(MONA)/リスク(LISK) |
積立手数料 | 無料 |
積立の設定金額 |
1円~100万円 |
選べる積立頻度 | 毎日/毎週/月2回/月1回 |
入金手数料 |
お客様負担 |
出金手数料 | お客様負担 (振込手数料実費分) |
bitFlyer(ビットフライヤー)の特徴 |
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ビットフライヤーは、1円単位というかなりの少額から積立ができるので、あまり予算に余裕のない方でも手軽に始められます。
また多くの取引所で積立の頻度は毎日1回と毎月1回の2パターンしかありませんが、ビットフライヤーでは毎日1回と毎月1回に加えて、毎週1回・毎月2回の頻度でも積立できます。
なお積立設定をしてから最短翌日から積立が始められるので、すぐに積み立てを始めたい方におすすめです。
Coincheck(コインチェック) | |
積立できる仮想通貨 (14銘柄) |
ビットコイン(BTC)/リップル(XRP)/イーサリアム(ETH) シンボル(XYM)/クアンタム(QTUM)/IOST/OMG エンジンコイン(ENJ)/ステラルーメン(XLM)/ネム(XEM) ベーシックアテンショントークン(BAT)/イーサリアムクラシック(ETC)/ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH)/リスク(LISK) |
積立手数料 | 無料 |
積立の設定金額 | 1万円~100万円 |
選べる積立頻度 | 毎日/月1回 |
入金手数料 | 銀行振込(日本円):無料(各銀行の振込手数料あり) コンビニ入金:770円~1,018円 クイック入金:770円~入金金額×0.11% + 495 円 |
出金手数料 |
407円 |
Coincheck(コインチェック)の特徴 |
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コインチェックはテレビCMなどもよく流れていて、日本での知名度が高い代表的な仮想通貨取引所です。
ビットコインやイーサリアムなど有名どころ以外に、IOST(アイオーエスティー)などのコインチェックでしか積立で扱っていない銘柄も積立したいという方におすすめです。
しかし積立金額が最低1万円からなので、もっと少額で積み立てたい方や週単位・月2回の頻度で積み立てたい場合は向いていません。
GMOコイン | |
積立できる仮想通貨 (18銘柄) |
ビットコイン(BTC)/イーサリアム(ETH)/ビットコインキャッシュ(BCH) |
積立手数料 |
無料 |
積立の設定金額 |
500円~50万円 |
選べる積立頻度 |
毎日/月1回 |
入金手数料 | 無料 (振込手数料実費を負担) |
出金手数料 | 無料 |
GMOコインの特徴 |
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GMOコインはネット大手のGMOインターネットグループ運営の仮想通貨取引所です。
GMOコインの積立はビットフライヤーほどではないものの、500円と少額から積立を設定することができます。
取り扱い銘柄数は18種類と多く、積立の頻度は毎日1回・毎月1回の2つのプランがあります。
またカルダノ(ADA)などのGMOコインでしか積立できない銘柄も選べます。総合的にみてバランスの良い取引所といえるでしょう。
メリット | デメリット |
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積立は自動的に購入でき、なおかつ少額から始められて、通貨の価格が上がっているときも下がっているときも一定の額で買うことにより、高つかみするリスクを抑えられます。
株式投資などでも使われる「ドルコスト平均法」で、例えば1ビットコイン500万円のときに1回・550万円のときに1回積立をすると、500万円+550万円なので平均取得単価は525万円になります。
一方で仮想通貨は価格変動が激しいため、短期的に利益を出すのは難しいです。積立を始めるなら長期的に運用しましょう。
ちなみに積立の買付は「販売所」の方式で購入するので、「取引所」方式よりもやや割高です。
同じ取引所内でも「取引所」と「販売所」は異なる取引方法です。 取引所は利用者同士の取引で、株取引などと同じく指値注文ができ、手数料は安めです。一方の販売所は取引所相手に売買するもので、ほぼ確実に売買が成立する・初心者でも簡単に売買ができるなどのメリットはありますが、一方で売りと買いの価格差(スプレッド)が大きく、結果として手数料が高くなりがちです。 どの通貨がどちらの取引方法に対応しているかは仮想通貨取引所ごとに異なります。 |
仮想通貨を長期保有したい人
値動きに心を左右されたくない人
少額からでも仮想通貨を始めたい人
仮想通貨の積立をするのは、上記に当てはまる人におすすめです。
積立は少額で始められるのと、価格が下がっているときも上がっているときも一定の金額で買うことにより、リスクを分散できるため長期保有に向いています。
価格が下がっているとき、さらに価格が下がっていくことを恐れて通貨を売ってしまう人がいます。そういった値動きに不安になり、心を左右されてしまう人にも積立は合っていますね。
仮想通貨の積立を始めるまでの3ステップ |
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仮想通貨の積立を始めるまでの流れは上のような3ステップになります。
それぞれの流れを解説するので参考にしてみてください。
公式HPにアクセスしてメールアドレス・パスワードなどを登録
個人情報を入力して、本人確認を行う(現在はスマホ撮影が主流)
運営による審査が終われば取引ができるようになる
もう仮想通貨取引所の口座を持っていて積立対応している場合は必要ありませんが、まだ積立対応の仮想通貨の口座を持っていない場合は口座開設をしましょう。
取引所にもよりますが、おおむね上記のような流れで口座開設できます。
本人確認には、運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど顔写真つきの本人確認書類が必要ですので準備しておいてください。
最近はスマホ撮影で簡単に本人確認ができ、また審査も早いのでおすすめです。
積立するためには、積立買付用の資金を引き落としするための銀行口座を設定する必要があります。
手持ちの口座で問題ないので、引き落とししたい銀行口座を設定してください。
積立をしたい仮想通貨の銘柄や積立プランを設定します。
取引所によって積立できる銘柄や選べる積立頻度が違うので注意しましょう。
積立設定できたらほったらかしでOKです。また設定した金額や購入頻度はあとから変更できるので、気軽に決めましょう。
今回は積立ができるおすすめ仮想通貨取引所についてご紹介しました。
各取引所が取り扱っている銘柄・最低金額・積立プラン(頻度)などをしっかりと理解したうえでご自身にあったものを選びましょう。
初心者の方でも少額から簡単に始められるので、興味があればぜひやってみてください。