仮想通貨の取引を始めたいと思う方の中には、「取引が難しそう」と考えて尻込みしてしまう人も多いのではないでしょうか。
近年は日本でも仮想通貨がかなり一般的になってきましたが、最初はどうしても難しく感じてしまいますよね。
ですが仮想通貨は一度触ってしまえばそんなに難しくありません!
今回は仮想通貨取引の始め方を解説します。「仮想通貨取引を始めてみたい」と思う方は参考にしてみてください。
仮想通貨取引を始めるには、仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。
取引所(コインチェックなど)は国内で20社以上あり、取引所でビットコインやアルトコインを売買できます。
口座開設は20歳を超えていれば基本的に誰でも可能です。仮想通貨取引に興味ある方は、まずは口座開設をしてみてください。
各取引所はスマホアプリを出している場合がほとんどです。PCでもスマホでも売買が可能です。
この記事の下のほうで仮想通貨を始めるのにおすすめな取引所もご紹介しているので、参考にしてみてください。
取引所 | 販売所 | |
取引形式 | ユーザー間で取引 | 運営から購入 |
特徴 | 自分で購入希望金額を指定する | その時の時価で購入する |
メリット | 手数料を安く抑えやすい 自分の希望金額での売買がしやすい |
運営相手に売買する形なのでほぼ確実に取引できる |
デメリット | 取引が活発でないと売買が成立しにくい やや複雑な知識が必要 |
買値と売値の価格差が大きい (スプレッドが広い) |
仮想通貨を取引するには取引サービス(コインチェックなどのサービス)を利用する必要があります。取引サービス内での取引には「取引所」と「販売所」があります。
「取引所」は株取引などで一般的な、ユーザー同士で取引が可能な方式で、購入の際に「指値(購入価格・売却価格を指定する)」で取引ができます。
一方の「販売所」は仮想通貨取引所で取り扱っている通貨を直接取引します。買値と売値に価格差があり、この差のことを「スプレッド」と呼びます。
基本的には取引所で売買すると手数料が安いため、無駄な費用を支払う必要がありません。
販売所でも取引手数料を無料としている取引サービスがありますが、スプレッド(売却価格と購入価格の差)がかなり高い場合が多いです。取引所やタイミングによっては買値・売値で5%ほどの差になることもあります。
ただし販売所しか取り扱いがないサービスもあり、また取引所・販売所の両方がある場合でも仮想通貨銘柄によってどちらに対応しているかは異なります。
仮想通貨の取引には「現物取引」「レバレッジ取引」「積立」など様々な形態がありますが、ここでは仮想通貨をそのまま取引する「現物取引」を例に購入方法を解説します。
ビットフライヤーを例にしますが、どの仮想通貨取引所も基本的な買い方は大きく違いはありません。
「取引所」ではユーザー間で取引をします。ユーザー間での取引には指定した価格での売買の成立を最優先にした「指値注文」と価格を指定せず売買の成立を最優先にした「成行注文」の2種類があります。
「指値注文」をする場合は、アプリ・PC内の「指値」というタブを押し取引したいビットコインの数量と価格を設定します。
そして「買い」を押します。(今回は購入の例)取引条件が一致するユーザーがいれば取引は成立しますが、一致しなければ取引は成立しません。
※例えば「1ビットコインを500万円で購入」と指値を入れると、1ビットコインが500万円以下になるまで注文が成立しません。
「成行注文」をする場合は、アプリ・PC内の「成行」というタブを押し取引したいビットコインの数量を設定します。予想価格に表示された金額で取引が行われ「買い」を押すと取引が成立します。
※成行注文は他ユーザーが売り出している最も価格が低いものから自動的に注文が確定します。
例えば「1ビットコインが500万円」の相場のときに、他ユーザーが501万円で売りに出していたら、注文した瞬間に501万円で購入が確定します。
「販売所」では仮想通貨取引所を相手に取引します。ビットフライヤーのアプリ・PCで「販売所」を選択し購入したい銘柄(今回はビットコイン)を選択すると、以下の画面になります。
「買う」をクリックし数量を設定し「注文を確定」を押すと取引が完了します。
販売所での買い方も仮想通貨取引所によって大きな違いはありません。
上のの画像の赤丸で囲んでいる金額が、スクショを撮影した時点の1BTCを売りに出した場合の金額です。
一枚目の画像の「買い」の上部に表示される金額は1BTCを購入する場合の金額です。2つを見比べると、大きな価格差があります。
「買い」と「売り」の金額の差は約16万円あり、この価格差を「スプレッド」と呼びます。
仮想通貨取引所の中には「販売所」での取引手数料が無料の場合がありますが、この「スプレッド」がある状態で取引所する事がほとんどです。販売所での実質的な手数料となるので「スプレッド」を考慮し取引しましょう。
自分が購入したい仮想通貨の銘柄は取り扱っているか[
取引手数料や入金/出金に掛かる手数料は高くないか
取引所の安全性はどうか
これから仮想通貨の取引を始めるための取引所を選ぶ際は、上のようなポイントを見て取引所を選ぶのがおすすめです。
取引所は基本的に口座開設・口座維持に手数料は掛からないので、いくつ口座開設しても金銭負担は特に発生しません。
ですが口座が増えれば管理も複雑になるので、始めは口座数を厳選して開設するのがおすすめです。
取引したいコインがあるなら、そのコインを取り扱っている取引所でないと取引ができません。
仮想通貨にはビットコインや、イーサリアム、リップルなど多数の通貨があり、その数は1万種類以上と言われています。
有名どころのコインはどの取引所にもありますが、銘柄によっては取り扱いがないサービスもあります。
取引所を選ぶ際には自分が気になっている仮想通貨は取り扱っているか、チェックしましょう。
仮想通貨取引所での取引の際には一定の手数料を負担する必要があります。
手数料が高いと取引のたびに資金が目減りし、取引を繰り返すとさらに負担が重くなります。
また仮想通貨を取引するための日本円の入出金にも手数料がかかります。手数料が無料の取引所などを選ぶことも重要です。
取引所の安全性が低ければ安全に取引できません。日本では金融庁が取引所を審査しており、審査に通過した業者のリストを公開※しています。
特に仮想通貨取引初心者の方は、このリスト内の比較的安全とされる取引所で取引を始めるのがおすすめです。
また日本の取引所で取り扱いがある仮想通貨銘柄も比較的安全性が高いと言われています。
※参考:暗号資産交換業者登録一覧
仮想通貨を始めるのにおすすめの取引所を3社ご紹介します。以下で紹介する3社はどれも人気の取引所です。
「これから仮想通貨を始めたいけど、どの取引所で口座開設したら良いかわからない」と悩んでいる方は参考にしてみてください。
コインチェック(coincheck) | ||
取り扱い銘柄 | 取引所 (5銘柄) |
BTC/ETH/FCT/MONA/PLT |
販売所 (16銘柄) |
BTC/ETH/ETC/LSK/FCT/XRP/XEM/LTC BCH/MONA/XLM/QTUM/BAT/IOST/ENJ/OMG |
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取引手数料(税込) | 取引所 | メイカー手数料:0.000% テイカー手数料:0.000% |
販売所 |
無料(スプレッド:0.1〜5.0%) |
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入金手数料(税込) | 銀行振込(日本円):無料(各銀行の振込手数料あり) コンビニ入金:770円~1,018円 クイック入金:770円~入金金額×0.11% + 495 円 |
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出金手数料(税込) | 407円 |
コインチェック(coincheck)の特徴 |
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Coincheck(コインチェック)取引銘柄17種類と国内トップクラスの銘柄数を誇る取引所です。
コインチェック独自の貸暗号資産サービスを行なっており、仮想通貨の運用をコインチェックに任せることで利益を得られるサービスもあります。
UIUXに非常にこだわっており、初めての方でも「簡単」に操作ができるアプリがあります。
過去にハッキングによりネム(NEM)の流出騒動もありましたが、現在はその心配もなく口コミでも高い評価を得ています。
ビットフライヤー(bitFlyer) | ||
取り扱い銘柄 | 取引所 (6銘柄) |
BTC/ETH/BCH/MONA/XRP/XLM |
販売所 (17銘柄) |
BTC/ETH/ETC/LTC/BCH/MONA/LSK/XRP BAT/XLM/XEM/XTZ/DOT/LINK/XYM/MATIC/MKR |
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取引手数料(税込) | 取引所 |
約定数量 × 0.01 ~ 0.15% |
販売所 | 無料 (スプレッドの負担あり) |
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入金手数料(税込) | 無料~330円/1件 | |
出金手数料(税込) | 220円~770円/1件 |
ビットフライヤー(bitFlyer)の特徴 |
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bitFlyer(ビットフライヤー)はビットコインの取引量で6年連続No.1を獲得している取引所※です。
取引所がハッキングされユーザーの仮想通貨が流出したと言うニュースを聞きますが、ビットフライヤーは業界最長の7年連続でハッキング0と言うセキュリティの高さを持ち合わせています。
また、現物取引、レバレッジ取引、積立と3つの取引形態が選べる点も特徴です。銘柄の種類も充実しており、1円からの取引ができますのでおすすめの取引所です。
※Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
GMOコイン | ||
取り扱い銘柄 | 取引所 (11銘柄) |
BTC/ETH/BCH/LTC/XRP/XEM XLM/BAT/QTUM/XYM/MONA |
販売所 (18銘柄) |
BTC/ETH/BCH/LTC/XRP/XEMXLM/BAT/OMG XZT/QTUM/ENJ/DOT/ATOM/ADA/MKR/DAI/LINK |
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取引手数料(税込) | 取引所 | メイカー手数料:-0.01% テイカー手数料:0.05% |
販売所 |
無料 |
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入金手数料(税込) | 無料 (振込手数料の実費負担) |
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出金手数料(税込) | 無料 |
GMOコインの特徴 |
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GMOコインは東証1部上場企業のGMOグループの子会社です。取扱銘柄数は国内No.1の20種類を誇り、GMOグループで培われた金融サービスのノウハウが活かされ安心して取引できます。
口座開設、即時入金、日本円の出金など各種手数料が全て無料な点もおすすめのポイントです。
さらに、取引形態も充実しており、様々な投資スタイルに合ったサービスの取り扱いを行なっています。
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案内にしたがって個人情報・パスワードなどを入力する
本人確認を行う
審査が通れば口座開設できる
仮想通貨取引所の新規口座を開設して、取引を始めるまでの流れを説明します。具体的なステップは上の通りです。
本人確認書類と銀行口座を事前に用意しておくとスムーズに口座開設できます。
口座解説には本人確認書類である「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」などが使えます。
基本的にどの取引所も口座開設の手順は似ているので、参考にしてみてください。
仮想通貨取引所の公式HPにアクセスし「新規登録」からメールアドレスを入力し、新規アカウント登録します。
すると取引所からメールが届きますので、メール内のURLをタップして次に進みましょう。
次に基本情報(個人情報)・パスワードを求められることが多いです。案内に従って入力しましょう。
※仮想通貨を扱いますのでパスワードはセキュリティ面を考え、他のサイトなどで使っているものを使いまわさないよう注意してください。
利用規約などの同意事項を求められる場合も、案内に従ってください。
次に本人確認書類の提出です。案内に従い本人確認書類を提出しましょう。口座開設には本人確認が必須となっています。
本人確認書類に使えるものとしては、一般的に「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」など写真付きのものです。
現在はスマホで本人確認書類を撮影しフォームに添付する取引所がほとんどです。二段階認証の設定を求められた場合は以後簡単にログインできる「認証アプリ」の選択をおすすめします。
本人確認書類の提出が終わり審査が完了すると審査通知(メール)が届きます。
審査に通過すると口座開設は完了です。登録した銀行口座から資金を入金し、仮想通貨取引を始めてみましょう。
この記事では、仮想通貨取引の始め方を解説しました。
ビットコイン・アルトコインの購入には「取引所」「販売所」の2種類の方法があります。また数ある仮想通貨の中から信頼性が高く将来性のあるコインを選ぶことも重要です。
取引の方法は各仮想通貨取引所で大きな差はありません。誰でも簡単に始められますので、是非この記事を参考に仮想通貨取引を始めてみてください。