「リボ払いでおすすめのクレジットカードはどれでしょうか?」
今回は、お金の専門家のFP(ファイナンシャル・プランナー)が審査で絶対におすすめしたいクレジットカードを厳選して解説します。
リボ払いの正式名称は「リボルビング払い」です。毎月の返済金額を一定にして元本と利息を返済する方法です。高額な商品を購入した場合でも毎月の返済額が一定なので返済負担がそれほど重くないと感じるメリットがあります。
しかし、リボ払いを繰り返すと支払総額が多額になってしまう場合があるので計画的に利用することがとても重要な返済方法でもあります。クレジットカードの中にはリボ払いを利用できるものも数多くあります。
この記事では、リボ払いでおすすめするクレジットカードの選び方やリボ払いでおすすめのクレジットカードについて詳しく解説します。
1.リボ払いの詳しい返済方法を確認・理解する
リボ払いには残高スライド方式と定額方式の2種類があります。残高スライド方式とは、事前に定められている利用残高に応じて毎月の返済額が変動する方式です。一方の定額方式とは、利用残高が増加しても、毎月の返済額はずっと一定額を維持したままの方式です。
リボ払いを利用する際に返済総額がいくらになるのか、返済が完了するまでどのくらいの期間(返済回数)が必要なのか、などの詳細な返済方法を確認して理解することが必要です。
リボ払いは毎月の返済負担が一見それほど重くないと感じてしまうので、つい使い過ぎてしまったり、考えていた以上に多く利息を払ってしまったりするケースが多いことが問題になっています。
実際にリボ払いの負担があまりにも重くなって、いくら返済しても終わりが見えない、気が付いたら毎回の返済額が多額になっていて生活が苦しくなっている(残高スライド方式の場合)、といった声もあがっています。
したがって、リボ払いの詳細な返済方法をきちんと確認して、理解・納得して計画的に利用することが極めて重要です。
2.リボ払いを利用した場合の具体的な返済金額をチェックする
リボ払いを繰り返して利用して利用総額が増えても、その金額に応じて毎月の返済額は増えますが、返済額は一定です。そのため、利用総額が大幅に増加しても毎月の返済額の増加はそれほど多額ではないと感じるケースが多いかもしれません。
しかし、実際の返済総額は大幅に増加している場合が十分考えられます。リボ払いは毎月の返済負担をずっと一定額にしてくれる(定額方式の場合)ので、つい使い過ぎてしまうことも多いです。重要なことは計画的にリボ払いを利用することです。
そのためには、リボ払いを利用してショッピングをする場合に、毎月元本と利息をいくらづつ返済するのか、いつ返済が完了するのか、といった点をチェックしたうえで利用するようにしましょう。
「毎月〇〇円だけの返済だから問題ない」ということではなく、具体的な返済金額や返済回数を確認しておくことはリボ払いを利用する際の重要なポイントなのです。
3.リボ払いの手数料を確認する
リボ払いを利用する際には手数料(利息)がかかります。クレジットカードの1回払いあるいは2回払いを利用する場合には大部分のケースで手数料は発生しませんが、リボ払いを利用する場合には所定の手数料を支払う必要があります。
クレジットカードで3回以上の分割払いを利用する際も分割手数料が必要になることを考えると、リボ払いに手数料がかかることも納得せざるを得ません。毎月の返済額が抑えられているのであまり気にする人もいないかもしれません。
しかし、自分が購入した商品の代金とリボ払いの支払総額を比べればどのくらいの手数料を負担することになるのかが分かります。
そこまでの手数料を支払っても今すぐ手に入れたい商品なのかどうかを冷静になって検討するためにも、リボ払いを利用した場合に負担する手数料を確認することは大切でしょう。
4.繰り上げ返済の可否を確認する
リボ払いを繰り返して利用しているといつまで経っても返済が完了しないと感じてしまう場合があります。クレジットカード会社の立場では、長期間にわたって返済を継続してくれる上顧客という思いがあるかもしれません。
しかし、いつまでも返済し続ける利用者からすれば、早くリボ払いの負担から解放されたと思う人も少なくないでしょう。こうした場合には繰り上げ弁済をして、残債を解消することが望ましいです。
大部分のクレジットカード会社では繰り上げ返済に対応しています。ただし、会社によっては繰上弁済手数料が必要になるケースも考えられます。したがって、繰り上げ弁済の可否や手数料の要否についてあらかじめ確認しておくようにしましょう。
5.リボ払いの利用金額がリアルタイムで把握できる方法をチェックする
クレジットカードを利用すると毎月利用明細が郵送されてくるケースが多いと考えられます。しかし、リアルタイムでリボ払いの利用残高が把握できないと、この商品をリボ払いで購入しても大丈夫かどうかの判断ができない場合があります。
現在では多くのクレジットカード会社でインターネットを通じてリアルタイムの利用状況を利用者に提供しています。リボ払いでおすすめするクレジットカードを選ぶポイントとしては、リアルタイムでリボ払いの利用状況が把握できるかどうかという点も重要です。
逆に言えば、リボ払いの利用情報をリアルタイムで提供できないようなクレジットカードの利用はおすすめできません。なぜならば、顧客の利便性に劣るのみならず、積極的かつ計画的にリボ払いを活用しようという利用者のニーズに応えていないと考えられるからです。
1位.三井住友カード RevoStyle
おすすめのポイント
三井住友カード RevoStyleは三井住友カードが発行するリボ払いの専用カードです。一般的なリボ払いの手数料率は15.0%に設定されていますが、三井住友カード RevoStyle9.8%の手数料率は9.8%と低めに設定されています。
利用残高に応じて支払金額が変動する残高スライドコースを採用しています。銀行系クレジットカードのため、他のクレジットカードに比べるとステータスは高めのカードです。ただし、信販系・消費金融会社系のクレジットカードと比較すると、審査難易度も高めです。
2位.ACマスターカード
おすすめのポイント
ACマスターカードは消費者金融会社大手のアコムが発行するクレジットカードです。キャッシング専用のカードではなく、普通のクレジットカードと同様にショッピングなどに利用できます。
年会費は無料で、支払方法はリボ払いだけを選択することができます。審査の結果にもよりますが、ショッピング枠とキャッシング枠を合わせて800万円(ただし、ショッピング枠は最大300万円)まで利用することが可能です。
3位.Ponta Premium Plus(リボ払い専用カード)
おすすめのポイント
Ponta Premium Plus(リボ払い専用カード)は、本会員・家族会員ともに年会費が永年無料のリボ払い専用のクレジットカードです。
Pontaポイントが貯まりやすいカードで、100円のカード利用に対して2ポイントが付与されます。また、入会後2か月間は10万円以上のカード利用で最大8,000ポイントが貯まる特典が付いています。Pontaポイントを貯めている人にとってはとても有用なカードと言えます。
4位.DCカード Jizile(ジザイル)
おすすめのポイント
DCカード Jizile(ジザイル)は、三菱UFJニコスのリボ払い専用カードです。三菱UFJニコスの前身は信販大手の日本信販(ニコス)だったので、銀行系カードに比べると審査基準はそれほど厳しくはありませんでした。
しかし、三菱UFJグループに所属することになったため、銀行系カードと同様に厳しい審査が実施されるようになっています。DCハッピープレゼントは、通常は1ヶ月間のショッピングの利用合計金額1,000円ごとに3ポイントが貯まります。
しかし、DCカード Jizile(ジザイル)を利用すると、通常の3倍ポイントを貯めることが可能です。
5位.「ビュー・スイカ」リボカード
おすすめのポイント
「ビュー・スイカ」リボカードは、便利なスイカの機能を利用することができるリボ払い専用のカードです。ビューカードはJR東日本が発行するクレジットカードです。日常的にJR東本を利用する人にとってはとても使い勝手がよいカードです。
オートチャージ機能が付いており、定期券としても利用可能です。通勤・通学のシーンなどで便利に利用することができます。また、「ビュー・スイカ」リボカードを使って定期券を購入すれば通常の3倍ものJRE POINTが付与されます。
6位.シャア専用VISAカード
おすすめのポイント
シャア専用VISAカードは、現在でも絶大な人気を誇るアニメ作品「機動戦士ガンダム」に登場する「シャア・アズナブル」をテーマにした2種類のデザインから選択することが可能なリボ払い専用カードです。
入会特典として、シャア専用VISAプリペイドカードをもらうことができます。カードの利用金額200円ごとにVポイントが1ポイント付与され、リボ払いの利用では3倍のVポイントが貯まります。
7位.P-one FLEXY
おすすめのポイント
P-one FLEXYは、ポケットカード株式会社が発行する年会費無料のリボ払い専用カードです。
カードを利用したショッピングの請求のタイミングで自動的に請求金額が1%OFFになります。さらに、利用金額1,000円(税込)ごとに専用ポイントが通常の2倍付与されます。
8位.JCB CARD R(リボ払い専用カード)
おすすめのポイント
JCB CARD R(リボ払い専用カード)は、年会費無料のJCBのリボ払い専用カードです。支払は定額方式が採用されています。
ただし、ゆとりを持って支払う「ゆとりコース」としっかり支払う「しっかりコース」の2種類が設定されているので、生活のスタイルに適したコースを選ぶことが可能です。
9位.ドライバーズアシストUpty
おすすめのポイント
ドライバーズアシストUptyは、割賦販売大手のオリエントコーポレーションが発行するリボ払い専用カードです。無料でいつでも(24時間)どこでも(全国に)対応することができるロードサービスや家に関するトラブルに駆け付けてくれるホームサービスが特典として付いているとてもお得なカードです。
毎月の返済額を自分で決定することが可能で、返済額の増額も減額もインターネットを通して変更することができ、とても便利です。初年度の年会費は無料となっています。カードを利用したショッピング1,000円ごとに「暮らすマイル」のポイントを貯めることができます。
10位.イオンスマートペイカード(リボ専用カード)
おすすめのポイント
イオンスマートペイカード(リボ専用カード)は、流通最大手のイオングループに属しているイオンカードが発行するリボ払い専用のカードです。
ショッピングのみならずキャッシングもリボ払いの支払いとなるので、月々の返済額を一定額に抑えることが可能です。リボ払いによる返済の実績に応じて、適用利率の優遇サービスを受けることもできます。
当然ながらイオンでの利用も非常にお得で、毎月20日と30日に開催されている「お客さま感謝デー」や毎月10日に開催されている「AEONCARD Wポイントデー」でもこうした特典は適用されるので安心して利用することが可能です。
クレジットカードの利用代金を支払う方法には1回払い、2回払い、分割払い、ボーナス払い、などの他にリボ払いという支払方法もあります。リボ払いは、毎月の返済金額をずっと一定にして金額が変動しない定額方式と利用金額(残債金額)に応じて返済額が変動する残額スライド方式の2種類があります。
リボ払いのクレジットカードを選ぶ場合には、リボ払いの詳しい返済方法を確認・理解したり、リボ払いを利用した場合の具体的な返済金額をチェックしたり、リボ払いの手数料を確認したりすることなどが重要なポイントになります。
詳しいリボ払いの仕組みを理解していない状態でリボ払いを利用すると想定外の手数料を支払うことになったり、思いもしない利用総額になってしまったりするおそれがあります。計画的にリボ払いを利用することが必要です。
また、リボ払いでおすすめのクレジットカードを10枚紹介しましたが、それぞれのカードの特徴や特典などを確認して自分に適したカードを選ぶことが最も重要です。リボ払い専用でなくてもリボ払いを利用できるカードはたくさんあります。
しかし、どのカードでリボ払いを利用する場合でもいつまでも返済が続くようなリボ払いの利用方法はおすすめできません。本来は毎月の返済負担を平準化して、計画的に資金繰りをすることができる点がリボ払いのメリットのはずです。
リボ払いを利用することで想定以上に返済期間が延びて、負担感も増すようであれば適切なリボ払いの利用方法とはいえません。繰り返しますが、リボ払いは計画的に利用することがとても重要なポイントなのです。
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