建設業者にファクタリングが利用される9つの理由!【建設業向け】優良ファクタリング会社を紹介します

建設業ファクタリング

ファクタリングは売掛金を使って資金調達をする方法です。

ファクタリングはさまざまな業界で利用されていますが、特に建設業界にはファクタリングは向いているといわれています。

今回は「建設業の資金繰りが苦しくなる理由」「建設業がファクタリングに向いている理由」について説明をします。

わかりやすく説明をしますので、ぜひ参考にしてください。

■監修者:辻 哲弥

 辻さん

【経歴】
ACLEAN会計事務所代表公認会計士・税理士。(公認会計士登録番号:42636、税理士登録番号:149486)
デロイトトーマツ、慶應義塾大学出身。

 

再生可能エネルギー電力会社にてCFOも兼任。当時最年少の23歳で会計事務所設立。若者の創業支援特化型事務所として、会計税務・融資・法人設立に従事。前職のデロイトでは、製造業・建設業・不動産業・銀行・運送業・製薬業・IT・官公庁等、幅広い業種で延べ20社以上の監査業務に従事。

建設業界でファクタリングがなぜ最適なのか?資金繰りの問題点・利用される理由を解説!

こちらではなぜ建設業界ではファクタリングが最適なのかについて説明をします。

建設業界特有の資金繰りの問題点や利用される理由について、わかりやすく説明しますので参考にしてください。

建設業の資金繰りにおける問題点

建設業の資金繰りにおける問題点

建設業界には特有の資金繰りにおける問題点がいくつかあります。

建設業界特有の主な資金繰りにおける問題点は5つあります。

  • 発注後の前払い費用が大きい
  • 支払いタイミングが工事完了のため入金サイクル
  • 材料費の高騰によって建築コストが高くなる
  • 請負契約のため不利な条件の受注が多い
  • 請け元の倒産により不良債権になる可能性がある

それぞれの問題点についてわかりやすく説明をしています。

発注後の前払い費用が大きい

建設会社は発注後の前払費用の負担が大きいです。

発注を受けてから材料や人件費など様々な費用がかかります。

後ほど説明しますが、支払いのタイミングが工事完了になるため、それまでの間、持ち出しになってしまうため、資金繰りに苦労している業者が多いです。

発注後の前払い費用の負担が大きいのは、建設業界の大きな問題点といわれています。

支払いタイミングが工事完了のため入金サイクルが遅い

一般的に、発注元から支払いを受けるのは、工事完了のタイミングです。

発注を受けてから工事が完了するまでは、相当の時間がかかるのが一般的になります。

その間の費用は、全て持ち出しになってしまいますので、建設会社は資金繰りが大変になるのです。

支払いタイミングが非常に遅いのは建設業界特有の大きな問題といえるでしょう。

材料費の高騰によって建築コストが高くなる

世界的に現在物価が上昇しており、材料費が高騰しています。

また、人材も取り合いになっている状況なので、高い賃金を提示しないと人を集めることができません。

このように建築コスト全体が上がっている状況になります。

材料費や人件費が上昇しており建築コストが高くなればなるほど、当然ですが、持ち出しのお金が大きくなってしまい、最終的な利益も少なくなってしまいます。

今後も物価高が続きそうなため、建築コストの問題が長引きそうになるのは大きな問題といえるでしょう。

請負契約のため不利な条件の受注が多い

建築会社は仕事を請け負う立場になるため、どうしても不利な条件での受注が多くなってしまいます。

仕事を受けたいライバルが多いので不利な条件で仕事を受けざるをえなくなってしまうからです。


業界全体が請負契約になっているため、不利な条件の受注が多いのも建設業界特有の問題点といえるでしょう。

請け元の倒産により不良債権になる可能性がある 

東京商工リサーチが発表した建設業の倒産件数は、2022年上半期(1〜6月)の倒産件数は前年同期比9・2%増の576件でした。

上半期としては、14年ぶりに前年比を上回る倒産件数になっています。

資材の高騰や公共工事の執行の遅れなどが原因のようです。

請け元が倒産してしまうと、売掛金は不良債権になってしまう可能性があります。

支払いスパンが長く、持ち出しが多いにもかかわらず、売掛金が不良債権になってしまうと経営状況に大きな影響を与えてしまいます。

請け元の倒産により不良債権になり、致命的なダメージを受ける可能性があるのも建設業界特有の問題といえるでしょう。

建設業界にファクタリングが選ばれる9つの理由

建設業界にファクタリングが選ばれる理由

建設業にファクタリングが選ばれる理由はたくさんありますが、主な理由は9つあります。

  1. 前払い費用を調達できる

  2. 費用がかかる大型案件を受けやすくなる

  3. 請け元の倒産による売掛金未回収のリスクを回避できる

  4. 金融機関からの借入れよりも、圧倒的に審査に通りやすい

  5. 最短1日から売掛金を現金化できる

  6. 負債ではなく財務状況に影響を与えない

  7. 赤字でも利用できる

  8. 一人親方などの個人事業主でも利用できる

  9. 下請債権保全支援によりファクタリング利用しやすい

 それぞれの理由についてわかりやすく説明します。

前払い費用を調達できる

ファクタリングは、満期前の売掛金を使って資金調達できる方法です。

建設業界は先ほど説明した通り、他の業界よりも支払いサイクルが長いため、前払費用を調達するのに苦労しやすい業界になります。

満期前の売掛金を使って資金調達できれば、その資金で費用を賄うことができるでしょう。

前払い費用を売掛金を使って調達できるのは、ファクタリングが建設業界に重宝されている大きな理由の1つになります。
 

費用がかかる大型案件を受けやすくなる

大型案件は、入ってくるお金も大きいですが、費用も大きくなりがちです。

支払いサイクルが早ければ問題ないかもしれませんが、建設業界は支払いサイクルが非常に長いです。

その間の費用は全て持ち出しになるため、いくら最終的な実入りが良くても、大型案件を受けづらいと思っている会社は多いでしょう。

しかし、ファクタリングを利用すれば、売掛金の満期前に資金調達できるため、費用にあてることができます。

このようにファクタリングを利用すれば、大型案件を受けやすくなるのは大きなメリットになるでしょう。
 

請け元の倒産による売掛金未回収のリスクを回避できる

先ほどデータでお見せした通り、建設業界の倒産件数は増加傾向にあります。

請け元が倒産してしまい、売掛金が回収できないリスクが高まっているともいえるのです。

もし、請け元が倒産してしまい、売掛金が回収できないと、致命的なダメージを受けてしまい倒産してしまう会社もあるはずです。

しかし、ファクタリングを利用すればあらかじめ資金の調達ができるため、万が一、請け元が倒産しても致命的なダメージを受けずに済みます。

また、ファクタリングは償還請求権がついていないので、ファクタリング業者が資金を回収できなくてもファクタリング利用会社に責任はありません。

請け元の倒産による売掛金回収のリスクを回避できるのは、建設会社にとって大きなメリットになります。
 

金融機関からの借入れよりも圧倒的審査に通りやすい

金融機関から融資を受けるためには、自社の信用力が高くないと受けられません。

一方、ファクタリングは売掛先の信用力がものをいいます。

もし、自社の信用力が低くても、売掛先の信用力が高ければ、ファクタリングを利用できる可能性は高いです。

また、金融機関の融資の場合、担保が重視されますが、ファクタリングの審査の場合、担保は不要ですし、柔軟に審査をしてくれます。

金融機関から融資を受けるよりも、かなり審査に通りやすいのがファクタリングです。

このように金融機関からの融資よりも圧倒的に審査に通りやすいのもファクタリングの大きな魅力になります。
 

最短1日から売掛金を現金化できる

銀行融資の場合、数日もしくは数週間融資を受けるまでに時間がかかってしまいますが、ファクタリングは最短即日売掛金を現金化できます。

もちろん、売掛先の信用力によって即日資金調達ができない可能性もありますが、最短即日で売掛金を現金化できるのは、資金繰りに苦しんでいる建設会社にとって大きなメリットになるでしょう。
 

負債ではなく財務状況に影響を与えない

ファクタリングは売掛金の譲渡になるので、負債ではありません。負債ではないので財務諸表に記載する必要はないです。

当然、財務諸表に記載しませんので、財務状況に影響与えることはありません。

今後の銀行融資などに影響を与えないのは、これから銀行融資を検討している建設会社にとって大きな魅力になるはずです。
 

赤字でも利用できる

建設業界は、様々な業界の中でも赤字になりやすいといわれています。

なぜなら、売り上げが大きくても材料費や人件費などのコストが非常に高い業界だからです。

ましてや最近は材料費や人件費はどんどん上がってきています。いくら売り上げが大きくてもコストが大きいため赤字になってしまう可能性が高いのです。

一般的に、決算が赤字になってしまうと銀行融資の利用はかなり難しくなってしまいます。

ファクタリングであれば、売掛先の信用力が高ければ自社が赤字でも問題なく利用が可能です。

赤字になりやすい建設業界にとって赤字でも利用できるファクタリングの利用価値は非常に高いといえるでしょう。
 

一人親方などの個人事業主でも利用できる

ファクタリングは一人親方などの個人事業主でも利用ができます。

銀行融資の場合は、経営状況がしっかりしていないとなかなか融資を受けられません。

特に一人親方などの個人事業主が融資を受ける難易度は正直高いです。

しかし、ファクタリングであれば個人事業主でも問題なく利用できます。

一人親方が簡単に資金調達できるのは、ファクタリングの大きなメリットになるでしょう。
 

下請債権保全支援によりファクタリング利用しやすい

下請債権保全支援とは、国土交通省により創設された制度です。工事債権に保証を付けることで、元請企業の倒産などによる債権回収不能を回避して、下請建設企業の経営及び従業員の雇用を守るのが趣旨です。

このように国土交通省がファクタリングの利用の推進を行ってくれていますので、建設業界はファクタリングの利用がしやすいのです。

建設業界のファクタリング以外の資金調達手段

建設業界のファクタリング以外の資金調達方法

建設業界で用いられるファクタリング以外の資金調達手段についてご紹介します。

主な資金調達方法は4つあります。

  • 銀行融資
  • 日本政策金融公庫からの融資
  • 制度融資
  • ビジネスローン

それぞれの特徴や建設業界でどう取り扱われているのかについて説明します。

ファクタリングと比較しながら、最適な資金調達方法を見つけていただけると幸いです。

銀行融資

銀行融資は、建設業界だけじゃなく最も一般的な資金調達方法です。

現在、日本銀行がマイナス金利を導入していることもあり、金利は非常に安い水準です。

ただし、一般的に審査が厳しく、不動産等の担保も必要になります。また、実際に融資を受けるまでに時間がかかるのも一般的です。

建設業界でも多くの会社が利用している資金調達方法になりますが、ある程度の信用力が必要になります。

一方、ファクタリングは、手数料は高いですが、審査の難易度が低く、最短即日で資金調達できるのが特徴です。
 

日本政策金融公庫からの融資

日本政策金融公庫は創業融資などの実施をしており、一般の銀行では借り入れができない方でも借り入れができる可能性があります。

金利も非常に低く、一般の銀行に比べ審査難易度も低いことから多くの企業が利用している融資です。

建設業界でも多くの企業が利用をしています。ただし、ファクタリングのように最短即日資金調達できるわけではありませんので、注意してください。
 

制度融資

制度融資とは、地方自治体、民間の金融機関、信用保証協会の3者が連携して行われる融資です。

信用保証協会が債務の保証をしてくれるため、万が一、貸倒れになってしまっても、民間の金融機関は損をすることがありません。

よって比較的積極的に融資を行う傾向にあります。

3つの機関が絡んで行う融資になりますので、通常の融資より時間がかかるのが一般的です。

建設業界では、制度融資は積極的に利用されています。

ファクタリングに比べ手数料が低いですが、融資までに時間がかかるのが難点といえるでしょう。

ビジネスローン

ビジネスローンは金利は一般の銀行融資に比べ高いですがその分、利用しやすいのが特徴です。

消費者金融などのビジネスローンは最短即日審査が下りる可能性があります。借入限度額までであればいつでも出し入れができるため多くの建設会社が利用している資金調達方法です。

ただし、金利は高めなので注意してください。またファクタリングのように自社の信用力が低くても利用できるわけではありません。ある程度の信用力が必要になりますのでこちらも注意点になるでしょう。
 

建設業に向いてるファクタリング会社の選び方

建設業界に向いてるファクタリング会社の選び方

建設業に向いているファクタリング会社の選び方についてまとめました。

  • 手数料で選ぶ
  • 契約方式で選ぶ
  • 建設業のファクタリング実績で選ぶ
  • 買取限度額で選ぶ
  • 入金スピード


手数料で選ぶ

ファクタリングは業者によって大きく手数料が変わります。

ファクタリングは銀行融資などに比べると手数料が高い傾向にありますので、極力手数料が低い業者を選ぶようにしましょう。

ただし、インターネットなどで相場よりはるかに低い手数料を提示している業者は注意が必要です。

実際にその手数料で利用できる可能性は低く、様々な手数料をつけてくる可能性がありますので利用しないようにしましょう。
 

契約方式で選ぶ

先ほど説明した通り、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは大きく内容が異なります。

どちらの形式が自社に合っているかしっかり確認してから利用するようにしてください。
 

建設業のファクタリング実績で選ぶ

建設業はファクタリングを利用している会社が多い業界ですが、ファクタリング業者の中には建設業のファクタリングに慣れていない業者もあります。

実際にどの程度建設業のファクタリングを行っているのか確認してから利用した方が良いでしょう。

利用実績が多い会社だと安心して利用することができます。

また様々なノウハウを持っている場合も多く、良きアドバイザーとして相談できる可能性もあります。

よって建設業のファクタリング実績はよく見るようにしてください。

買取限度額で選ぶ

買取限度額もファクタリング業者を選ぶにあたって重要です。

大きな資金調達が必要ない場合は重要なポイントでは無いかもしれませんが、大きな資金調達が必要な場合は買取限度額にも注意するようにしてください。

入金スピードで選ぶ

ファクタリングは業者によっては最短即日資金調達が可能です。

急いでいない場合は特に問題ないかもしれませんが、急いで資金が必要な場合は入金スピードにも気を配りましょう。

【建設業向け】ファクタリングサービスを3つ厳選

本記事では建設業向けファクタリングサービスを3つご紹介します。

「建設業のファクタリング実績」「口コミからの信頼」「手数料の安さ」「入金スピード」の4つの観点から調査を行い、厳選したサービスとなります。

サービス名 特徴

けんせつくん

・ファクタリング企業である株式会社ウィットの建設業界専門のファクタリングサービス

 

・売掛金を最短2時間で現金化できる

 

・手数料は5%〜

 

・請求書と注文書どちらも対応

 

・スマホ一台で全国対応可能

 

・少額でも個人事業主の方でも利用できる
 

アクセルファクター

・累計300億円のファクタリング取引を行っており、建設・建築の顧客実績も豊富なファクタリングサービス

 

・手数料は2%から

 

・最短即日での入金可能

 

・柔軟な審査により審査通過率93%

 

・請求書と注文書どちらも対応可能

 

・建設業の財務に詳しくカウンセラーによる財務コンサルティングを受けれる
 

ビートレーディング 注文書ファクタリング

・独立系ファクタリング会社大手ビートレーディングが提供する注文書のファクタリングサービス

 

・発注者の承諾不要でファクタリングできる

 

・最短翌日での資金調達

 

・手数料2%から
 

また建設業の方がファクタリングを利用する際は、必ず2社以上から相見積もりを取った方が良いでしょう。

同じ売掛債権でも手数料が変わるため、調達金額が変わります。

また審査の方法が異なるので入金タイミングも異なります。まずは複数社に無料見積もりを行ってもらうと良いでしょう。
 

建設業ファクタリング まとめ

今回は建設業におけるファクタリングの動向について解説しました。

建設業は業界の構造や商慣習から、入金サイトが遅くなり資金繰りが苦しくなりやすい傾向があります。

そのためファクタリングは建設業界の資金繰りに最適な手段です!

建設業界で銀行借入ができなくて資金調達が厳しい方は、ファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか。