医療保険で損しない!おすすめの見直し方
医療保険に加入しているなら、いざというときにきちんと給付金を受け取れるように、定期的に適切な見直しを行っておくことが大事です。
せっかく医療保険に加入しているのに、最初に入ったきりになってしまっている人が大勢います。
見直しをしたつもりでも、ポイントがずれた見直し方をしてしまうと、損をしてしまうかもしれません。
入っている医療保険の補償内容をしっかり活かせるように、医療保険の見直し方を解説します。
【目次】
まずは自分の医療保険の内容を確認
医療保険を見直すためには、まず加入中の医療保険の内容を正しく理解する必要があります。
入っている保険の内容が理解できないのに、新しく入ろうとする保険の内容とどこがどれくらい違っているのかなどわかるわけがありません。
逆に、加入中の医療保険の内容を正しく理解することによって、その保険が現在の自分のニーズに合っているのかどうか、何が足りないかなどがわかるようになります。
そして、新しい医療保険と比較するときには、どのような点を重視して比較したらよいか、どこを見直すべきかなどがはっきりしてくるはずです。
加入中の医療保険の中身を確認するとき、具体的にどのような部分を注意して見ればよいかを挙げていくと、保障の対象になっている病名と対応する手術の術式、入院日額と入院の日数、1入院当たりの上限日数などです。
少なくとも、時代の流れで変化することが多い部分を中心に、自分がどのような形の保険に入っているかを確認するようにしましょう。
そうすれば、加入中の医療保険と新しい保険を見比べたときに、どれくらい内容が違うかが一目でわかります。
最新の医療保険との違いをチェック
加入中の医療保険の内容をしっかりチェックしたら、次は最新の医療保険の中身を確認するようにしましょう。
医療保険の保障内容や支払い条件は、社会情勢の変化や医療の進歩などに合うように度々リニューアルされています。
細かい変更は年に数回ある場合もありますが、大幅な内容変更は3~4年に1回程度の頻度です。
医療技術の進歩だけでなく、医療制度の変更や経済情勢などさまざまなものに関連して変更が行われます。
ですから、上手に医療保険の見直しをするためには、実際の医療現場ではどのような治療が行われているのか、先進医療といわれるもののうち実際に行われるケースが多いのはどれなのかなど、さまざまな情報を集めておいた方がよいでしょう。
実際に使う可能性が低いものに対して保障を準備していてもあまり意味がありません。
もちろん、古い医療保険と新しい医療保険とを見比べるだけでも変わっている部分はわかります。
しかし、それだけでは、その変化した部分が本当に重視すべき部分なのかという点がはっきりしません。
変更の背景がわかれば、見直しを機に新しい医療保険に替えた方がよいのか、それとも替える必要がないのかという選択ができるので、有効な見直しになります。
基本的な医療保険の見直し方
医療保険の見直し方はいろいろありますが、一般的な方法は、これまで入っていた医療保険を解約して、ニーズに合う新しい医療保険に入り直す方法です。
医療保険は、保障内容や条件が年々変わってきているため、加入中の医療保険の内容が実際の治療方法などに合わないケースが少なくありません。
つまり、実際には使えない医療保険に入り続けていても役に立たないので、使える保険に入り直すという単純明快な見直しの方法です。
たとえば、古い医療保険の場合は、開腹手術を想定していることが多く、入院日数も一定以上の日数の入院で初めて給付金が出る形になっているものが目立ちます。
しかし、最新医療では、できるだけ患者負担が小さくなるように腹腔鏡下で行われる手術がほとんどです。
術式が変わったことに伴って入院日数も短縮化の傾向があるので、古い医療保険は多くの部分が最新の医療とは合わないということになってしまいます。
この場合、ニーズと合わない保険をそのままかけ続けることに意味がないため、ニーズに合った保険にかけ替えるという形の見直しになるわけです。
ただし、この見直し方には注意しなければならない点があります。
それは加入年齢です。新しく入る医療保険は、年齢が上がっているため保険料が高くなるケースもあります。
保険料だけで比較してしまうと、新しく入り直すことが損のように感じられるかもしれませんが、ニーズに合う保障内容になることをきちんと理解できていれば、損ではないことがよくわかるでしょう。
新しい医療保険に入る際には、新たに健康告知が必要になりますから、その点の注意も必要です。
元の保険を残す見直し方も
医療保険の見直し方は、新しい保険にかけ替える方法だけではありません。
これまでの保険を活かした形でニーズに合うように保障内容を変えることも可能です。
たとえば、不足している入院日額を増やしたり、最新の特約をプラスしたりする方法が考えられます。
しかし、医療保険の場合は元の保険を活かそうと思うと限界があります。
生命保険の場合は、保障期間を短くしたり、払い済みの形にして保障を小さくしたりする転換という方法を取りますが、医療保険は保障額が小さいのでそのような方法はとれません。
元の保険を活かした状態で変えられるのは基本的に特約の部分だけです。
見直した結果、入院日額など以外は元の保険のままでも問題がないということであれば、そのままかけ続ける方法でもよいでしょう。
しかし、元の保険ではニーズに合わないということがわかっているのに、もったいないからそのまま活かそうというのでは見直しの意味がなくなってしまいます。
これまで払ってきた保険料にこだわると、元の保険を活かしたいということになりがちですが、ニーズに合わないことがわかった時点で、かけ替えた方がよいケースがほとんどです。
健康状態が問題でかけ替えられない場合を除いては、元の保険を残す見直し方は辞めておいた方がよいでしょう。
ポイントを押さえた見直し方が大事
医療保険は年齢の節目やライフイベントなど、時期を決めて見直すことが大事です。
医療の進歩や社会情勢、生活環境の変化などによって、ニーズが変化するため、古い医療保険では対応できなくなっている可能性があります。
医療保険を見直す際には、重視するポイントを絞って加入中の保険と最新の保険を比較するようにしましょう。
そうすることで、かけ替えるべきか、そのまま保険に入り続けるべきかがはっきりします。
【関連記事】