ファクタリングは違法性はある?【2023年最新】法的根拠を踏まえて違法性、悪徳業者の特徴をご紹介します!

ファクタリングの違法性

ファクタリングって違法?

そのようにお考えではありませんか。

ファクタリングは中小企業に注目され始めた資金繰りの手法で、売掛債券を売ることで早期に現金化する資金調達の方法です。

銀行などの金融機関からの借入に比べ審査の難易度も低く、簡単に資金調達できる特徴があります。

ただし近年ファクタリング業者と称した闇金業者が増えており、ファクタリングを「違法」「怪しい」という認識が広がっています。

本記事では、「法的根拠をもとにしたファクタリングの違法かどうか」「違法なファクタリグ会社の特徴」を解説します。

本記事でわかること

  • ファクタリングは違法ではなく合法
  • 違法なファクタリング会社も存在する
  • 実績・信頼のあるファクタリング会社を選びたいなら「アクセルファクター」「ペイトナーファクタリング」「ウィット」

ファクタリングって違法ではない!経済産業省も推奨する資金調達方法

ファクタリングは違法ではない

ファクタリングは違法ではなく、経済産業省も推奨する資金調達方法です。

ここでは法的根拠を踏まえながら、ファクタリングが違法ではないことを解説していきます。

には「3社間ファクタリング」「2社間ファクタリング」といった2つの契約タイプがあります。

それぞれのファクタリングが違法ではないことを、法的根拠や制度に基づき解説します!

【違法性なし】3社間ファクタリングの法的根拠

3社間ファクタリングは、ファクタリング業者とサービス利用者、売掛先の間で行われる売掛債券の売買をする契約となっています。

売掛先に債権譲渡の通知を行い、ファクタリング会社が売掛債券を買い取ります。その後売掛先がファクタリング会社に直接売掛金を支払う仕組みです。
3社間ファクタリングは以下の民法によって、法的根拠が示されています。

民法第466条(債権譲渡性)


1 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。

2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。
 

参考元:G-GOV法令検索

 

民法第467条「債権の譲渡の対抗要件」


1.債権の譲渡は、譲渡人が債務者に通知をし、又は債務者が承諾をしなければ、債務者その他の第三者に対抗することができない。

 

参考元:G-GOV法令検索

民法第466条で債券の譲渡が法律的に問題ないことが示されています。

3者間ファクタリングは民法467条の債務者(売掛先)への債務譲渡の通知を行うので、3社間ファクタリングが合法であることが認められます。

【違法性なし】2者間ファクタリングの法的根拠

2社間ファクタリングは、ファクタリング業者とサービス利用者の間で行われる売掛債権の売買契約となっています。

売掛先への通知を行わず売掛債券の売買を行い、売掛金が入金後サービス利用者がファクタリング会社に債券分を支払う仕組みです。

平成10年から実施された債権譲渡登記制度によって売掛先への通知・承諾なしで債権譲渡ができるようになったため、2社間ファクタリングが合法となっています。

ただし数年前に合法なった契約方式のため、いまだに2社間ファクタリングを違法と認識されてるかたも少ない現状があります。

違法なファクタリング業者の9つの特徴

違法ファクタリング業者の特徴

「ファクタリング自体が違法ではないことわかったけど、違法なファクタリング業者ってどうやって見分ければいいのかわからない。」

そのようにお考えの方のために、違法なファクタリング業者の特徴を9つご紹介いたします。

買取手数料が相場が高い

買取手数料が相場よりも高いケースでは、悪徳な違法行為を働くヤミ業者である可能性が高いです。

金融庁も法外な手数料をとるファクタリング会社について注意喚起しています。

買取手数料には以下の手数料相場が存在します。

2社間ファクタリングの手数料相場 3社間ファクタリングの手数料相場
10%〜20% 1%〜9%

3者間ファクタリングは2者間ファクタリングよりも手数料が安くなります。

売掛先との3社間で行うため、未回収のリスクが下がることが要因です。 

ファクタリングは一般的に売買契約のため、貸金業のような手数料上限が法律で定められてません。

ただし手数料相場が著しく高くなる場合は、ファクタリング会社を装った悪徳ヤミ金業者である可能性があります。 
 

給料ファクタリングを行なっている

給料ファクタリングは、基本的に違法とされています。 

給料ファクタリングとは
給料ファクタリングとは、労働者の給与を債券として買い取ってもらい給料日前に現金化するサービス。

給料ファクタリングは債券の売買ではなく貸金業にあたるため、利息制限法が適用されます。

利息制限法が適用されると、「10万円以下のケース:20%」「10万円〜100万円のケース:18%」「100万円以上のケース:15%」の年間上限金利が設定されます。

給料ファクタリングと謳う業者は年間でサービスの手数料と称して、1000%前後の利息を取っており違法なヤミ業者に該当することが多いです。
 

契約書ないもしくは内容が不透明になっている

契約書が存在せず、申し込みの時点で利用規約に合意したとして勝手に契約している業者も存在します。

契約書がある場合でも、契約内容が不透明や曖昧になってることがあります。

そのような違法業者は契約後に不利な契約内容を要求してきます。

普通のファクタリング業社なら「契約書がない」「内容が不透明・曖昧」などはありえません。

契約内容の確認をおこたると、悪質な違法業者に当たってしまう可能性もあるので注意が必要です。

契約書に債権譲渡契約が定めれてない|貸金業とは違うことを示すもの

金融庁のファクタリングに関する注意換気によると、契約書に「債権譲渡契約(売買契約)」であることが定められていない場合は違法業者の可能性があります。

債権譲渡契約が定められていない場合は、ファクタリング業ではなく手数料を高くとるヤミ金業者の可能性があるので避けるべきでしょう。

利息や分割払いが存在する

サービス利用において利息や分割払いを要求している場合は貸金業に該当するため、ファクタリングではありません。

ファクタリングは債券売買のため、一括支払いでの取引となります。

ファクタリング取引に貸金業法、出資法は適用されないので、契約書に「利息」「分割払い」などの文言がある場合が、違法なファクタリング業者である可能性が高いので注意すると良いでしょう。

契約書に償還請求権の有無が記載されてない

違法ファクタリング業者の特徴として、契約書に償還請求権の有無が記載されてないことがあります。

償還請求権の有無が明示されてなく売掛先が倒産した場合、債券の買い戻し要求をしてくることがあります。

ただし他の情報サイトでは売掛金の買い戻しが違法と言及していますが、償還請求権の有無によっては売掛債権の買い戻し要求は可能なので、誤った情報には注意が必要です。

契約をする際には、必ず償還請求権の有無は確認しましょう。

償還請求権有りの契約を行ってるが貸金業登録をしてない

償還請求券が有りのリコース契約では、売却した債券を買い戻す可能性があるので、売掛債券は担保にしたという扱いになります。

債権譲渡契約ではなく、金銭消費貸借契約による融資となり利息制限法が適用されます。

そのためリコース契約を行っており貸金業登録を行ってないファクタリング会社は、違法となります。

リコース契約による取引を行う際は、ファクタリング会社が貸金業登録をしているかチェックしましょう。
 

会社情報が不明になってる

ファクタリング業社と称した違法闇金業社は、会社情報が不明になってるケースが多くあります。

サービスを申し込む前に、以下のような会社情報は必ずチェックしましょう。

・代表者名
・会社の住所
・代表電話番号
・口コミ・実績

担保・保証人を要求している

ファクタリングは債券の売掛債券の買取契約となっており、担保・保証人は必要ありません。

担保や保証人を要求してくる場合は違法業者のため避けましょう。

売掛債権を売れば取引は終了するので、継続契約を前提とした担保・保証人の設定には注意が必要です。

ファクタリングが違法かどうかの「裁判所判例」をご紹介!

給与ファクタリングが貸金業違反と判断された判例

東京地裁令和2年3月24日に七福神ファクタリングが貸金業法違反の判断された判例をご紹介します。

この判例は、ファクタリング業者がファクタリングと見せかけた貸付業を行い法外な利息(手数料)を取ったため貸金業違反の判例がでています。

七福神ファクタリングは給与ファクタリングと称し、月数万円を貸付けを行い法定金利の上限109.5%を超える最大1409%の金利を支払わせていたとされています。

それに対してサービス利用者が支払い料金の返還を求め告訴しています。

結果、法外な金利の貸付を行っていたため貸金業違反と見なされ、サービス利用者の過払い金の返却を認める判決が出されています。

その後七福神ファクタリングは違法貸金業社として摘発され、役員7名が逮捕されるに至ってます。

この判例からファクタリング業社と名乗り、実態は法外な高金利の貸付を行うヤミ金業者が存在していることがわかります。
 

優良なファクタリング業者を見分ける4つのポイント

優良ファクタリング業者を見分けるとポイント

違法業者の特徴を踏まえて、優良業者を見分けるポイントを知っておけばファクタリング会社選びに失敗することはなくなります。

優良業者の見分けるポイントは以下の3つです。

手数料が高すぎない

ファクタリングの手数料は2社間の場合10%〜20%、3社間の場合1%〜9%が相場とされています。

基本的に優良業者のサービス手数料は相場通りとなっています。

口コミ・評判・実績から信頼性がある

優良のファクタリング業社は、実績が豊富であり口コミ・評判の数が多いです。

実績はホームページや問い合わせを行うことで確認可能です。

また口コミや評判は良いがその数が少ない場合は、「サービスがあまり利用されてない」「口コミ業者に頼んで高評価を依頼している」ケースが考えられます。

口コミ・評判の数が多いほどサービスの利用者が多く、高評価を受けてる可能性が高いと言えるでしょう。

取引実績が豊富である

優良なファクタリング業社は取引実績が豊富です。

「取引回数が多い」「累計の取引額が大きい」などの特徴があるファクタリングサービスは、顧客に支持されてる優良業社である可能性が高いです。

また優良なファクタリングサービスは顧客満足度が高く安心して利用できるので、リピート率が高い特徴が挙げられます。

上記のポイントはファクタリング運営会社のホームページに掲載されてるので、サービスを選ぶ際は「取引実績」を確認すると良いでしょう。

ノンリコース契約を行っている

優良なファクタリング業社は取引実績が豊富です。

「取引回数が多い」「累計の取引額が大きい」などの特徴があるファクタリングサービスは、顧客に支持されてる優良業社である可能性が高いです。

また優良なファクタリングサービスは顧客満足度が高く安心して利用できるので、リピート率が高い特徴が挙げられます。

上記のポイントはファクタリング運営会社のホームページに掲載されてるので、サービスを選ぶ際は「取引実績」を確認すると良いでしょう。

売掛債権の買い戻しを要求できない「ノンリコース契約」を行っている業者は、優良なファクタリング業者と判断できます。

債権回収のリスクを負ってくれる会社は、貸金業ではなくファクタリングを行っている会社です。

違法じゃない!実績のある優良ファクタリングサービスを3つ厳選

ファクタリングは近年注目されているサービスのため、違法行為を働く悪徳業者も少なくありません。

「口コミ・評判」「サービスの内容」「会社概要」を調査した中から、実績信頼があるファクタリング業者をご紹介します。

サービス名 特徴 おすすめの対象
ペイトナーファクタリング セブン銀行や損保ジャパンなどの大企業と提携している個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービス。
1万円からの取引が可能で、AIによるオンライン完結型サービスのため申し込みから最短10分で入金可能です。
 
個人事業主
アクセルファクター サービス取引額300億円の実績がある老舗のファクタリングサービス。
オンラインや対面両方での取引が可能となっています。
「手数料は2%から」「取引額1億円まで可能」「最短即日入金」「柔軟な審査」「無料の財務コンサルティングを受けれる」などの特徴があります。
 
法人
ベストファクター 個人事業主・企業問わず幅広い層が利用できるファクタリングサービス。
「買取率92.2%」「手数料2%から」「最短24時間以内の入金」「建設業のファクタリングに強い」などの特徴があります。
個人事業主、法人

「どの業者を申し込めばいいのかわからない」「売掛債権をできるだけ高く売りたい」そのようにお考えの方は、チョウタツ王の利用がおすすめです。

チョウタツ王なら、相見積もりによる好条件の取引を提供できます。

ファクタリングの違法性についてよくある質問

ツケ払い(後払い)ファクタリングは違法?

ツケ払い・後払いファクタリングとは限りなく違法に近いグレーな貸金業です。

後払い・ツケ払いファクタリングは「後払いで購入した商品を転売し現金を得る」仕組みとなっています。

一見合法のサービスに見えますが、形を変えた金利が法外な貸金業(ヤミ金)に該当する可能性があると消費者庁・金融庁が注意喚起しています。