女性のためのがん保険講座!掛け捨てのメリット・デメリットを知ろう
がん保険には大きく分けて掛け捨て型と貯蓄型の2種類あります。
掛け捨て型とは、純粋にいざというときのための保障にすべての保険料を充当するタイプです。
それに対して貯蓄型は、保険料の一部を保障になく、運用に回して貯蓄性を持たせているという違いがあります。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、女性ががん保険に加入するなら掛け捨て型がおすすめです。
この記事では掛け捨て型のがん保険を選ぶメリットとデメリットについて解説します。
【目次】
掛け捨て型と貯蓄型のがん保険の違いは?
掛け捨て型と貯蓄型の一番の違いは、万が一がんに罹患してしまったときのことを想定した備えだけを目的にしているか、貯蓄の目的も兼ねているかという点です。
掛け捨ては安い保険料でがんのリスクに備えられますが、もしもがんにならなかったときは、保険金も下りなければ返戻金もありません。
長年保険料を払い続けても、がんにならなかったときには全て捨ててしまうことになるため、掛け捨て型と呼ばれます。
一方、貯蓄型は、貯蓄とリスクに対する備えの両方を兼ねているのが特徴です。
そのため、保険を途中解約したときには返戻金を受け取れます。
しかし、保険料は割高です。定期型か終身型かによって貯蓄性に差があり、終身型のほうが割高です。
貯蓄性が高いものほど保険料は高くなります。
保険料はできるだけ抑えておきながら、少しでもがんのリスクに備えておきたいのであれば掛け捨て型を選ぶのが一般的です。
一方、がんに罹患しなかったときには支払った保険料の一部だけでも回収したいというのであれば貯蓄型を選ぶことになるでしょう。
ただし、がん保険は万が一がんに罹患したときに、経済的な負担を気にすることなく治療に専念できるようにするためのものです。
必要な保障をきちんと得ることが目的ですから、がん保険の本質を考えると、途中解約を前提に貯蓄型のがん保険を得だと考えるのは本末転倒かもしれません。
掛け捨て型がん保険のメリットとは?
掛け捨て型がん保険のメリットは、何といっても安い保険料でがんのリスクに備えた必要な保障を得ることができる点です。
同じ保障内容でも貯蓄型は貯蓄に回す分の保険料が余分に要ります。
しかし、掛け捨て型は保険料を保障にだけ充てているので、必要最低限の金額で十分です。
一定期間だけがんのリスクに備えられるのが定期タイプ、一生涯がんのリスクに備えられるのが終身タイプで、定期タイプのほうがより割安になります。
がん罹患率は年齢が高くなるほど上がるため、保険料も年齢に伴って高くなっていきます。
掛け捨てタイプのがん保険も、がんの罹患率が低い若いうちに加入しておけば、安い保険料でリスクに備えることが可能です。
少しでも保険料を安く抑えたいという場合はもちろん、手頃な保険料で保障内容を充実させたいという場合にも、掛け捨て型が選ばれます。
万が一のがんのリスクに備え、がんと診断された後の経済的な負担を軽減するというのががん保険本来の目的です。
基本的な目的を安い保険料で実現できる点が掛け捨て型の最大のメリットであるといってよいでしょう。
掛け捨て型のデメリットはどんなところ?
掛け捨て型のがん保険は、あくまでも万が一がんになったときのための備えなので、保険料がすべて保障のために回されます。
そのため、保険期間内にがんと診断された場合には条件に基づいて給付金が支払われます。
しかし、保険期間中ずっとがんにならずに過ごした場合には、支払った保険料は一切戻って来ません。
保障を準備するために支払われた保険料だからです。
保険期間中に何事も起こらなければ保障に使われることなく、リセットの状態になってしまいます。
掛け捨てという名前が表す通り、ずっとかけてきた保険料が保障に使われることなく捨てられてしまうのですから、これが大きなデメリットであると言えないこともありません。
しかし、健康で保険期間を過ごすことは、がん保険に加入している人にとって、決して悪いことではないはずです。
確かに、長年せっせとかけてきた保険料が実際に使われることなく無駄になってしまうという点を重視すれば、掛け捨て型のデメリットは大きいと感じられるかもしれません。
ところが、これは、万が一のときのために保証を準備しながら、結果的に健康で過ごせたということにほかなりません。
ですから、本質的には損はしていないといえます。
払い込んだ保険料を実際の保障に活かせないという点は金銭的なデメリットに感じられますが、無事保険期間を全うしたと受け止めれば見方は違ってくるでしょう。
受け止め方次第で、掛け捨て型を選ぶデメリットはデメリットではなくなります。
保険料を安くできるメリットの部分だけをより大きく感じることも可能です。
女性ががんのリスクに備えるなら掛け捨てがおすすめ
女性の場合、がんのリスクは30代後半から急激に高まります。
乳がんや子宮がんなど女性特有のがんのリスクが高まるためです。
ですから、女性もがん保険に加入し、万が一のリスクに備える必要性があります。
しかし、30代、40代は子育て世代です。
ほかにもお金がかかることがたくさんあります。
専業主婦やパートで働く主婦などは、保険料がかかるとなると、自分のがんに対する備えを二の次にして、疎かにしてしまいがちです。
掛け捨て型のがん保険というと、せっかく加入したのに、すぐに辞めてしまうことを想像するかもしれません。
その点、掛け捨てであれば、周りのことにお金がかかる時期とがんに対する備えが必要になる時期が重なっても大丈夫です。
少ない保険料で万が一のがん治療に備えられる掛け捨て型のがん保険が女性にはおすすめです。
がん保険を何のためにかけるか考えよう
掛け捨てのがん保険はがんにならなかったときには戻ってこないから損だなどと考える必要はありません。
無事に過ごせたことを素直に喜ぶことが大事です。
貯蓄型のがん保険は保険料が掛け捨て型と比べると約3倍も割高です。
がん保険は、万が一がんになったときの高額な医療費に備えるのが目的ですから、
解約返戻金を受け取ること前提に貯蓄型のがん保険に入るのは本末転倒でもあります。
掛け捨て型を選ぶことによって、安い保険料で充実した保障を得られることが、大きなメリットになるということを正しく理解しましょう。
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