備えておきたいがん保険!女性ならではの選び方とは?
がんという病気は、いつ自分の身に降り注ぐかわかりません。
基本的に予防したくてもできるものではないからです。
特に、女性の場合は30代後半からがんのリスクが急激に高まることが統計からもわかっています。
がん保険は、女性にとっても転ばぬ先の杖として必要なものであることを理解しましょう。
ただし、がん保険と一口に言っても、保険会社や商品ごとに違いがあります。
自分にぴったりのがん保険を選んで入ることがとても重要です。
この記事では、女性にぴったりながん保険の選び方について解説します。
【目次】
選び方の基本は通院治療が対象かどうか
実は、がん保険の中身はどれでも同じというわけではありません。
保険会社や保険の種類によって少しずつ異なっています。
せっかくがん保険に加入しても、実際にがんと診断されたときに使えなければ元も子も無くなってしまうので注意しましょう。
かつてのがん治療は、入院治療と手術が中心でした。
そのため、古いがん保険に加入したままになっている場合、入院治療とがんの切除手術を行ったときだけ給付金が出る形になっていることが少なくありません。
入院も決められた日数以上の入院をして初めて出るケースもあります。
しかし、近年のがん治療は通院治療が中心です。
治療方法も手術ではなく、抗がん剤治療や放射線治療、免疫療法などを組み合わせて行うことが増えてきています。
手術も開腹手術ではなく、腹腔鏡を使った手術が増えていて、手術が必要な場合でも入院日数が短くなっています。
ですから、そのような治療が給付の対象になっていなければ、保険料を支払っただけで全く使えないということになりかねません。
新しいタイプの保険でも、保険会社や商品ごとに、少しずつ対象や条件が異なっているので、しっかり比較して選ぶことが大事です。
まずは選び方の基本として、通院治療が可能かどうかという点をよく見るようにしましょう。
診断給付金の支給回数にも注目乳がんにかかる女性は11人に1人
がんは一度の治療では完治せず、再発や転移する可能性もあります。
治療費は、最初よりも再発や転移が見つかった後のほうがかかることも考えられるので、再発することを前提に保険の内容をしっかりチェックしておくことが大事です。
給付回数や給付の条件は、保険会社や保険の種類によって異なります。
できるだけ診断給付金が複数回支給される保険を選ぶようにするのがおすすめです。
複数回給付金が出る保険でも、初回と2回目以降の支払い条件が違う場合もあります。
2回目以降に支払われる金額が減額される場合や、再発までの期間に条件がある場合など、保険によっても異なるのでしっかり確認しておくようにしましょう。
正しく条件を理解せずに加入すると、診断給付金が必要なのに1円も支払われないということになりかねません。
診断給付金は、がん治療にもがん治療時の生活にも必要なお金です。
せっかくがん保険に入るなら、支給回数と支給条件については少なくともチェックするようにしましょう。
通院期間が長引いても保障が受けられるものを
がん治療が切除手術を行って終わりだった時代と違い、昨今は通院で放射線治療や抗がん剤治療を行うのが主流です。
免疫療法のような新しい治療法を受ける人も増えています。
ほとんどの治療を通院のみで行い、放射線や抗がん剤などを使用した治療だけで手術を行わない場合、数カ月サイクルで放射線や薬の種類を変えて治療を行うのが普通です。
そのため、治療がうまくいっている場合でも、1年以上に及ぶことが少なくありません。
通院によるがん治療を前提に、通院保障を受けられるがん保険を選ぶことは当然ですが、通院保障を受けられる期間についても確認することが必要です。
通院治療を受けている途中で給付金が出なくなったのでは負担が大きくなってしまいます。
できるだけ長期間に渡って通院保障を受けられるがん保険を選ぶのがおすすめです。
定期タイプよりも終身タイプが安心
定期タイプのがん保険は、終身タイプよりも安い保険料で万が一に備えられるという大きなメリットがあります。
しかし、年齢が高くなればなるほどがんの罹患率も高くなるということを忘れてはいけません。
60歳前後を境に、がんの罹患率は男性のほうが高くなりますが、それは決して女性の罹患率が下がるという意味ではありません。
女性のがんの罹患率は、30代後半から急激に罹患率が高まった後、年齢を重ねるにつれてなだらかに上昇していきます。
つまり、女性にがん保険が必要なのは若いときだけではないということです。
がんのリスクがより高まる60代以降もがん保険が必要なことには変わりはありません。
保険期間が限られている定期タイプは保険料を抑えられます。
しかし、一生涯がんに罹患するリスクが減るわけではない以上、一生涯保障を受けられる終身タイプを選んでおくのがおすすめです。
罹患率の低い若いうちは定期タイプのがん保険で保険料を抑えておき、途中で終身タイプにかけ替えるという方法も選べます。
ただし、かけ替えの年齢が高くなるほど月々の保険料は高くなります。
一生涯保障のタイプにかけ替えるのであれば、できるだけ若いうちにかけ替えをしたほうがよいでしょう。
女性は上皮内新生物に対応したがん保険がおすすめ
女性ががん保険に加入する場合は、上皮内新生物が保障の対象になっているものを選ぶということも重要なポイントです。
女性に多い乳がんや子宮がんは上皮内新生物の段階で見つかればその分、治療後の生存率が高くなります。
しかし、古いタイプのがん保険では上皮内新生物では給付金が下りないものもあるので注意が必要です。
せっかく女性ががん保険に加入するのであれば、女性特有のがんに対する備えについては特に気にして加入しておいたほうがよいでしょう。
いずれにしても、がん保険はいざというときに給付金が出なければ意味がありません。
万が一のときに備えて加入しておく必要があります。
通院治療に対応している終身タイプのがん保険で、複数回診断給付金を受け取れるものを選ぶことが基本です。
がんは完治するまで時間がかかること、再発の可能性があることを念頭に入れ、十分な治療を受けられるように、生きるために使えるがん保険を選ぶようにしましょう。
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