がん保険の見直しはなぜ必要?乗り換え時は免責期間90日に注意!
■この記事でわかること
- 終身がん保険でも定期的な見直しが必要
- がん保険を見直すポイントは6つ
- 乗り換え後90日間は免責期間で保障が受けられない
一度入れば一生涯安心な終身型がん保険ですが、実は定期的に保障内容を確認し、ときには保険の見直しが必要になるケースがあります。
終身型がん保険でありながら、なぜ保険の見直しが必要になるのでしょうか。
今回は終身型がん保険を見直す際のポイントと、損をしないための見直し方法を紹介します。
がんの保障内容が十分でないと、せっかく支払っている保険料も無駄になってしまいます。
効果的にがん保険を使えるようにするためにも、ぜひ見直しのポイントを押さえておきましょう。
目次[非表示]
- 1.終身型がん保険の見直しが必要な理由
- 2.がん保険の乗り換えの注意点
- 3.終身がん保険の見直しチェックポイントは?
- 3.1.がん診断給付金の受け取り回数
- 3.2.上皮内新生物に関する保障
- 3.3.保障額の減額がないか
- 3.4.入院給付金しかついていない商品
- 3.5.抗がん剤治療や放射線治療の給付
- 3.6.先進医療保障の有無
- 4.がん保険の乗り換え時は免責期間90日に要注意
- 5.がん保険の見直しに関してよくある質問
- 5.1.がん保険の見直しのタイミングは?
- 5.2.がん保険の見直しのデメリットは?
終身型がん保険の見直しが必要な理由
一生涯変わらない保険料で、一生涯保障が続く。
このメリットを享受するために加入した終身型がん保険を見直すのは、もったいないと感じる人もいるのではないでしょうか。
特に20代や30代など若い頃に入っている人は、保険料が安く設定されているので尚更でしょう。
しかし、終身型がん保険に大きなメリットがある反面、デメリットも存在します。
それは、年数を経るごとに保険の形が古くなっているケースがあること。
日本で初めてがん保険が誕生したのは、1974年のことです。
その頃のがんといえば、かかったら最後、治ることのない不治の病として認識が広がっており、患者本人がショックを受けないように、告知をしないのが一般的でした。
がんの治療といえば入院して手術をする以外にほとんどなく、その状況は1990年代後半まで続きます。
その状況が変わり始めたのが2000年に入ってから。
抗がん剤治療や放射線治療など、がんを治すための治療方法が増え、入院だけではなく通院による治療が増加しました。
2000年以前の古いタイプのがん保険は、現在の治療方法にあった保障内容に乏しく、たとえば通院治療をすることになっても給付金がもらえないケースが出てきてしまいます。
こういった状況を避けるために、終身型がん保険であっても年数が経っている場合は、保険内容の見直しが必要になってくるのです。
がん保険の乗り換えの注意点
終身型がん保険の見直しは保険料が高くなるからもったいない、と感じた人は多いことでしょう。
しかし、がん保険の見直しとは、今の保険を解約して新しい保険商品や別の保険会社に乗り換えることだけではありません。
せっかく保険料が安く設定されているのですから、今の保険料はそのままに、保障内容の足りない部分を特約などで補うほうがリーズナブルで効果的です。
まずは今加入している終身型がん保険の保障内容をチェックして、何が足りないのかを確認してください
。足りない部分が見つかったら、特約の付加でカバーできるかを検討してみましょう。
また、以前つけた特約も確認して、不要であれば解約して保障内容をスッキリさせます。
もし特約付加で満足のいく保障内容にならないのであれば、ほかの保険会社への乗り換えも視野に入れます。
ただし、以前よりは確実に保険料は高くなりますので、上がり幅がどのくらいになるのか、保険料と保障内容のバランスは取れているのかなどを確認して、必ず複数の保険商品を比較するようにしてください。
保険の見直しで重要なのは、前から入っている保険商品を活かしたうえで、足りない分を足していくことです。
保険料の上がり幅が少なくすみ、保障内容を充実させることもできるので、ぜひ一度検討してみてください。
終身がん保険の見直しチェックポイントは?
終身型がん保険の見直しチェックポイントは6つあります。
がん診断給付金の受け取り回数
1つ目は、がん診断給付金の受け取り回数について。
もし受け取り回数が1回だけなら、見直し対象です。
診断給付金とはがんと診断されたときに受給できるお金のことで、入院費や通院のための交通費など、治療に関わるさまざまな用途で使うことができます。
一度にまとまった金額を受け取ることができるため、とても便利な給付金です。
しかし、給付回数が1回だと、もしがんが再発した場合には受け取ることができませんので、給付回数が複数回のがん保険を選ぶようにしましょう。
上皮内新生物に関する保障
2つ目は、上皮内新生物に関する保障です。
病院や保険会社などでがんと呼んでいるのは、悪性新生物のことです。
悪性新生物も上皮内新生物も細胞が無制限に増え続けていく特性は一緒ですが、悪性新生物はほかの組織に浸潤していくのに対し、上皮内新生物は浸潤しません。
手術で完全に取ってしまえば転移の心配はないので、保険商品の中には上皮内新生物に対しての保障がついていないケースがあります。
たとえば、乳がんの手術を受けたけれど、上皮内新生物だったために保険が下りないというケースがあります。
このような事態を避けるためにも、上皮内新生物の保障付加が可能かどうか確認しましょう。
保障額の減額がないか
3つ目は、保障額の減額がないかどうかです。
保険商品の中には、一定の年齢になると保障額が減額される商品がありますので、一生涯減額されないタイプの保険を探してみてください。
入院給付金しかついていない商品
4つ目は、入院給付金しかついていない商品。
昔は入院手術が主な治療法だったので、通院治療をカバーする特約を探してみましょう。
抗がん剤治療や放射線治療の給付
5つ目は、抗がん剤治療や放射線治療の給付があるかどうか。
通院給付と同様、特約でカバーできるかどうかを確認してみてください。
先進医療保障の有無
6つ目は、先進医療保障の有無について。
先進医療保障とは、厚生労働省が定めた最先端医療技術のことです。
万が一最先端医療技術が必要になった場合、先進医療保障がついていないと治療費はすべて自己負担になってしまいます。
その治療費は実に数百万円にも及びますので、先進医療保障の特約を付加できるか必ずチェックしておきましょう。
がん保険の乗り換え時は免責期間90日に要注意
以前から加入している終身型がん保険をベースに、特約の付加で保障内容を充実させることができればベストです。
もし、やむを得ず新しい保険に乗り換える場合は、免責期間に注意してください。
免責期間とは、新しくがん保険に加入してから90日の期間のことです。
免責期間中にがんだと診断されても、給付金を受けることはできない決まりになっています。
これまでせっかく保険料を払い続けてきたのに、乗り換えた瞬間にがんが見つかって給付金が受けられないとなると、ただの払い損になってしまいます。
乗り換え時で大切なのは、免責期間の空白を作らないこと。
新しい保険に加入したら、免責期間が終わるまでは、以前のがん保険にも加入したままにしておくようにしましょう。
仮に免責期間中にがんが見つかっても、以前のがん保険を使うことができます。
この間は二重に保険料を支払うことになってしまいますが、給付金を受けられるのと受けられないのとでは経済的にかなり違いますので、忘れないように気をつけてください。
がん保険の見直しに関してよくある質問
がん保険の見直しに関してよくある質問をまとめました。
がん保険の見直しのタイミングは?
がん保険の見直しのタイミングは、ライフステージの変化があったときです。結婚や出産、子供の卒業など、家系を共にする人数の変化や周りの状況に応じて適切な保障内容を選び直しましょう。
がん保険の見直しのデメリットは?
がん保険見直しのデメリットは、乗り換え直後は90日間の免責期間があって保障が受けられないことです。また、年齢が上がった状態で再契約することによって保険料が値上がりする可能性もあります。
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