がん保険選びのポイントは年齢によって違う!終身型ならいつ入るのがベスト?
がんは日本でもっともかかる率の高い病気のひとつです。
しかし、実際に自分ががんになることを想像できる人は、なかなかいないのではないでしょうか。
特に年齢が若く病気になった経験がないと、イメージするのは難しいかもしれません。
いざというときの備えのために必要ながん保険は、年齢によって選ぶポイントが変わります。
今回は、終身型がん保険の選び方を年齢別に見ていきます。
加入はまだ早いと思っている人にとっても、考え方が変わる機会になるかもしれませんよ。
【目次】
年齢で違う終身型がん保険選びのポイント
年齢や性別によって、かかりやすいがんの種類や罹患率は変わります。
そのため、がん保険に求める保障内容や選ぶポイントも、年齢や性別によって大きく異なります。
たとえば
学校を卒業して社会人になったばかりの20代は、給与が安い可能性が高く、毎月の保険料の安さががん保険を選ぶ決め手になりやすいものです。
また、
給与が上がり始める20代後半から30代は、結婚や出産などのライフイベントが控えている時期で
● 生活費
● 子どもの養育費
● 家や車のローン
などで出費がかさみますので、やはり保険料の安さが、がん保険を選ぶうえでの重要ポイントになるでしょう。
一生涯続くがん保険は継続することに意味がありますから、保障内容が充実していても家計を圧迫するほどの保険料であれば、がん保険に加入し続けることは難しくなります。
一方、給与に余裕が出る40代の場合は、体の老化が目に見えて出てくる年齢です。
がんの罹患率も20代、30代に比べて上がってきますので、ある程度保険料が高くても、保障内容を充実させたいところです。
どのタイミングで給付金が出るのか、1回の給付金でいくらもらえるのか、特約の種類は豊富かなどが選定ポイントになってきます。
どの年齢でも、がん保険は保険料と保障内容のバランスが大切。
両者を見比べて、保障内容に対して納得できる保険料なのかを必ず確認するようにしてください。
保険会社によって保険商品は多種多様ですので、保障内容が充実していて安い保険料の保険商品はないかなど、いろいろ探してみましょう。
30歳を超えると増え始めるがんの罹患者
国立がん研究センターの統計をもとに、年齢別のがん罹患率を見ていきましょう。
20代後半頃までは低い割合の罹患率ですが、30歳になって少しずつがんになる確率が上がってきます。
男性よりも女性のほうが罹患率が高く、乳がんや子宮がんなど女性特有のがんにかかる人が出始めることが原因です。
さらに30代から40代にかけてゆるやかに罹患率は上がり続け、50代になってから急上昇します。
これまで女性のほうが高かった罹患率は、50代後半になると男女逆転し、そのまま男性の罹患率が一気に上がり続けるのも大きな特徴です。
男性でかかりやすいがんの種類は、胃がんや大腸がん、肺がんなど、女性は乳がん、大腸がん、胃がんなどです。
60代以降は男女ともに高い罹患率を示していますが、女性よりも男性の罹患率の高さが目立っています。
男女別で上がり幅は違いますが、高齢になればなるほどがんになる確率が高くなっていることがわかります。
この統計から、がん保険は高齢な人ほど必要性が高いということがいえます。
がんの治療は長期に及ぶことが多く、1回の治療が高くなる傾向にあります。
一方、定年退職した高齢者は、現役時代ほどの高収入を望める人は限られています。
健康保険や高額療養費制度を使用したとしても、自己負担分が発生してしまうケースも多いです。
治療費が払えず治療ができない、という事態はなんとしても避けたいもの。
万が一のときに困らないために、終身型がん保険の加入は必要だといえるでしょう。
60歳以上で急激に高くなる保険料
60歳以降にがんの罹患率が急上昇するということは、がん保険の加入者のうち、高齢者ほど給付金を受け取る機会が高いといえます。
そのため、加入する年齢が高くなるほど、がん保険の保険料も高く設定されています。
がん保険の保険料をなるべく安くすませるなら、がんの罹患率が低く保険料の上がり幅も少ない20代、30代のうちに加入しておくのがおすすめです。
特に一生涯保険料が上がらず、終身保障してくれる終身型がん保険なら、収入が少なくなる定年後でも、家計を圧迫することなく保険料を払い続けることができます。
毎月の支払いを考えるなら、遅くても40歳までには加入しておきたいところです。
もし、20代や30代で毎月の支払い額を押さえたいのであれば、若いうちなら定期型がん保険に加入したほうが保険料は安くすみます。
独身のうちや、子どもが大きくなるまでなど期間を区切って、経済的に余裕ができたら終身型がん保険へ切り替えるようにするのがおすすめです。
定期型がん保険も年齢が上がるほどに保険料が高くなりますので、40歳までには終身型がん保険へ切り替えられるよう、将来設計しておきましょう。
ちなみに、家計が苦しいからがん保険には入らないという選択肢もありますが、がんになったときのリスクを考えるとおすすめできません。
経済状況に余裕がない人ほど、最低限の治療費は確保しておきたいところです。
がんになったときに適切な治療ができるよう万全な備えをしておきましょう。
終身型がん保険の加入は年齢が若いうちがベスト
終身型がん保険は、加入する年齢が上がるほど保険料も上がる仕組みになっています。
同じ保障内容でも、加入年齢が変わるだけで月々の保険料に差が出てきてしまいます。
20代と40代では数千円の差が生じるケースもあります。なるべくリーズナブルにがん保険を利用するなら、若いうちに加入しておくのがベストです。
更新ごとに保険料が上がる定期型と違い、終身型なら一度加入すれば一生涯保険料も変わりません。
保障も一生涯続きますので、がんの罹患率が上がり始める30歳頃から、終身型がん保険への加入を検討すると良いでしょう。
遅くても、保険料の上がり幅が抑えられている40歳頃までに加入するのがおすすめです。
終身型といっても、50代、60代での加入は、月々の支払いが格段に上がります。
現役で働いていた年齢よりも収入が下がるケースが多い老後の出費は、なるべく押さえるのが得策です。
がん保険は老後の安全を確保するためにも必要な保険ですから、保険料と保障内容のバランスを考えて、なるべく早めに終身型がん保険へ入るようにしましょう。
【参考URL】
◆◆ 国立がん研究センター、「最新がん統計」◆◆
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