終身掛け捨て型と貯蓄型のがん保険!入るならどちらがお得?
日本人の国民病ともいえるがん。
万が一がんになってしまった場合に備えて入っておきたいがん保険ですが、一生涯保障が続く終身型がん保険には、掛け捨て型と貯蓄型の2種類が存在しています。
将来必要になるかもしれないとはいっても、保険料を払うならなるべくお得にすませたいものです。
そこで、終身掛け捨て型と貯蓄型ではどちらがリーズナブルなのか、それぞれの特徴やメリット、デメリットなどを解説しながら紐解いていきましょう。
これからがん保険の加入を考えている人は必読です。
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がん保険の「掛け捨て型」・「貯蓄型」とは
まずはがん保険の「掛け捨て型」・「貯蓄型」についてそれぞれの保健の特徴を確認しましょう。
掛け捨て型がん保険とは
掛け捨て型のがん保険とは、保険を解約したときに毎月支払う保険料が返ってこないがん保険のことです。
毎月の保険料は文字通り手元から離れるため、掛け捨てという名前が付けられています。
掛け捨て型のがん保険は上記のように解約時に保険料が返ってこないというリスクがある一方で、毎月支払う保険料が比較的安いというメリットもあります。
貯蓄型がん保険とは
貯蓄型がん保険とは、解約したときに解約返戻金を受け取ることができるほか、所定年齢までに支払った保険料のうち、未使用分は全額戻ってくるがん保険のことです。
逆に、貯蓄型がん保険に返戻金の特則をつけると、解約返戻金を受け取ることができない代わりに、毎月の保険料を安くすることも可能です。
この特則をつけた場合、60歳までに保険料の払い込みを終えると、支払い後に死亡給付金と同じ額の解約返戻金を受け取ることができます。
保険会社によって、高額の解約返戻金がもらえるほか、解約返戻金の額は少ない反面、死亡時に解約返戻金相当額を受給できる場合もあります。
貯蓄型は保険会社によってその特性にさまざまな個性がありますので、選ぶときはそれぞれの商品を比較したうえで検討することが大切です。
貯蓄型は掛け捨て型と比べて保険料の設定が高額になっていることがほとんどです。
いくら解約返戻金を受け取ることができたとしても、毎日の生活が苦しくなるような金額を払うのは考えものです。
また、がん保険に加入する目的は、がん治療の保障を充実させることです。貯蓄を優先するあまり、保障内容が不十分になってしまうと、がん保険に加入する意味がありません。
掛け捨て型がん保険のメリットとデメリット
それでは、掛け捨て型がん保険のメリットとデメリットから考えてみましょう。
掛け捨て型がん保険のメリット
掛け捨て型がん保険のメリットは、毎月の保険料が安いことです。掛け捨て型がん保険では支払った保険料が返ってこない代わりに毎月の支払額が低めに設定されています。
がん保険は基本的に一生入るものであるため、途中解約をする可能性が低いのであれば、解約時の返金を考慮せずに毎月の保険料が安くなる掛け捨て型保険を選ぶメリットが大きくなります。
掛け捨て型がん保険のデメリット
掛け捨て型がん保険のデメリットは、解約時の返金がないことです。
がん保険を変更したい場合、この点がデメリットとなります。
がん保険は一生入り続ける人が多いですが、同じ保険を一生使うとも限りません。もしかしたらライフステージの変更によって保健のプランを変更するかもしれないし、保険会社そのものを変更するかもしれません。
そのような場合、一度がん保険を解約しなければいけないため、解約返戻金がないことはデメリットになります。
貯蓄型がん保険のメリットとデメリット
一方で貯蓄型がん保険にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
貯蓄型がん保険のメリット
貯蓄型がん保険のメリットは、満期保険金や解約払戻金を受け取れることです。保険料を長い期間払えば払うほど、これらの金額が大きくなります。また、将来お金を受け取れることが確定しているため、将来のための積立になるため、がん保険一つでがんのリスクとお金のリスクの両方に備えられます。
貯蓄型がん保険のデメリット
貯蓄型がん保険のデメリットは、保険料が高いことと保険内容を見直しづらいことです。貯蓄型がん保険は将来の返金があることから、掛け捨て型保険よりも保険料は高めです。また、短期間で解約すると返金がかなり少なくなってしまうため、気軽に見直しづらい保険だとも言えます。
それぞれの保険に加入するときの注意点は?
終身掛け捨て型も貯蓄型も、それぞれの特徴をきちんと押さえたうえで加入することが重要です。
終身掛け捨て型の場合は、保険料が掛け捨てですので、仮にがん保険を途中で解約しても解約返戻金は戻ってきません。
その代わり、がんの保障は一生涯続きますし、保険料が契約途中で上がることもありません。
もし途中で解約して新しいがん保険に加入し直す場合は、90日の免責期間が発生します。
免責期間の間にがんになってしまったら、給付金を受け取ることができないので、注意が必要です。
掛け捨て型の終身型がん保険は一見、損をしているようにも見えますが、がん保険は本来掛け捨て型の保険に長期間加入することで保障を得るのが基本です。
がん保険を選ぶときは、解約返戻金の有無はもちろん、がん保険に入る目的もハッキリさせるようにしましょう。
貯蓄型のがん保険の場合は、特定の年齢まで保険料を支払うと、使用しなかった保険料が100%戻ってくる商品があります。
その代わり、保険料は割高になりますので、毎月の支払いがある程度高くても割のいい払い戻し金を見込むのか、保険料を少なくする代わりに解約返戻金も少なくて大丈夫なのかを判断する必要があります。
また、貯蓄型の場合も、解約をして新しく別のがん保険に加入し直すと、免責期間が発生します。
貯蓄型は保険料の支払い期間が長いほど解約返戻金の額が大きくなりますが、それだけ支払いに年数も要します。
解約返戻金を受け取る頃には年齢を重ねていて、新たに加入する際は掛け捨ての場合であっても保険料が高くなっている可能性が高いので、解約のタイミングはよく考えるようにしましょう。
終身掛捨て型と終身貯蓄どちらのがん保険がおすすめ?
がん治療の備えとして、保険料と保障の充実度を重視するなら、終身掛け捨て型がん保険がおすすめです。
その代わりがんにならない場合は、保険料は無駄になります。
しかし、保険は相互扶助の考えで成り立っていますので、自分はがんにならずにすんで運が良かった、自分の代わりにがんを患った人たちの役に立てて良かった、と前向きに捉えることも大切です。
将来がんになるかどうかは予想することが難しいですが、普段の生活に負担をかけずに充実した保障がほしい場合は、終身掛け捨て型を選ぶのがおすすめです。
もしどうしても保険料の掛け捨てが嫌だという人は、貯蓄型にすると良いでしょう。
一般的には、取り扱っている保険会社も多く、がんへの備えという意味でも終身掛け捨て型がん保険を選ぶ人が多くいます。
しかし、どちらを選ぶかは、個人の考え方やライフスタイル、経済状況などによって変わってきます。
小さい子どものいる家庭で少しでも貯蓄したいと思うのであれば貯蓄型のほうが良いでしょうし、子どもが大きくなってもうそろそろ保障の充実したがん保険に加入したいのであれば、終身掛け捨て型のほうがおすすめです。
ベストながん保険は人によって違うということを念頭に、自分にあったがん保険を選ぶようにしましょう。
がん保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」についてよくある質問
がん保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」についてよくある質問をまとめました。
がん保険はもったいないって本当ですか?
がん保険は一概に勿体無いとは言えません。例えばがんになるリスクの少ない20代、30代の方ががん保険に入るのは人によってはもったいないという意見もあるでしょう。しかしがん保険に限らず一部の保険は加入期間が長いほど将来解約、満了した時のリターンも大きいため、若い時から保険に入ることは将来の備えになると言えます。
掛け捨てのがん保険の相場は?
がん保険は年齢によって保険料が異なります。年齢の低い30代であればおよそ2,000円程度の保険が多く、60代になると6,000円をこえる保険もあります。
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