気になる夫婦型がん保険!終身型とどこが違うの?
がん保険は、ライフイベントが起きたタイミングで加入を考えるケースが多いです。
中でも結婚や出産は人生をともに歩む家族が増えるタイミングですので、がん保険の加入を考えるのにマストなとき。
ただ、家族が増えるということは何かと物入りにもなりますので、なるべく保険料は押さえたいものです。
そこで紹介したいのが夫婦型のがん保険です。
普通の終身型がん保険と何が違うのか、夫婦型がん保険のメリットや特徴などを解説していきます。
【目次】
夫婦型のがん保険ってどういうもの?
夫婦型のがん保険とは、1つのがん保険で夫婦2人の保障ができる保険です。
基本となる主契約に夫婦型特約を付加できるのがポイントです。
ご主人が主被保険者なら、その配偶者が従被保険者となります。
夫婦型がん保険は、夫婦のどちらかががんになった場合に、パートナーをしっかりと支えるためのがん保険です。
夫婦共働きでも、専業主婦・主夫であったとしても、夫婦は2人で家庭を支えています。
そのうちのどちらかががんによって長期治療が必要になった場合、1人が2人分の働きをして家庭を支えていかなければなりません。
共働き夫婦であれば、収入は大きく減少するうえ、高額な治療費も払う必要があります。
こういった状況のときに夫婦型がん保険に入っていれば、手術や入院、通院などでかかった治療費を給付金でまかなうことができます。
もし年齢が若い夫婦だったとしても、若くしてがんを患う可能性は0ではありません。
いざというときに治療費が払えない、という事態に陥らないために、夫婦型がん保険への加入を考えておくと良いでしょう。
夫婦型がん保険のメリットとデメリットは?
夫婦型がん保険のメリットは、1つの契約で夫婦2人分の保障が可能なため、保険管理が楽になることです。
がん保険をはじめ、医療保険や生命保険など複数の保険に加入していると、保険内容の違いや特約の有無など、保険商品によって契約内容が変わり、管理が猥雑になりがちです。
その点夫婦型がん保険なら、シンプルに1つの契約にまとめることができます。
また、終身型がん保険と比べて一人ひとりの保険料が安くすむことも大きなメリットです。
子どもがいたりローンを抱えていたりすると月々の保険料は負担になりますが、夫婦型がん保険ならやりくりも楽になります。
一方デメリットは、離婚してしまうと保障がなくなってしまうことです。
万が一主被保険者が亡くなってしまった場合、従被保険者の契約内容にも影響を与えます。
保険会社によってその影響はまちまちですが、場合によっては保障がなくなってしまうケースもあるので、注意が必要です。
また、夫婦のどちらかが病気になってしまった場合、保障内容の見直しができなくなるケースもあります。
もともと一人ひとりの保障内容の見直しがしにくいという特徴がありますので、夫婦型がん保険に入る際は、自分たちにとってのメリットとデメリットをしっかりと確認することが大切です。
それぞれが終身型に加入するとどうなる?
終身型がん保険は、夫婦それぞれ個別の契約になります。
夫婦別々に終身型がん保険に加入すると、毎月の保険料は夫婦合算になりますので、当然高くなります。
ローンがあったり子どもがいたりする場合は、家計を圧迫する恐れも出てくるでしょう。
また、夫婦型は契約が1つだったのに対し、終身型は契約が2つになりますので、加入している保険の管理は少々複雑になることは否めません。
一方、終身型はそれぞれの健康状態や経済状態などに合わせた保障を選ぶことができます。
配偶者の健康状態は関係なく、自分にあったがん保険への加入が可能です。
また、夫婦型と違って、仮に離婚をしたとしても、お互いの契約に影響を与えません。
もちろんどちらかが病気になっても、万が一亡くなった場合でも同様です。
夫婦型がん保険は主被保険者の保険に従被保険者の保障を付加する形になりますので、従被保険者の保障を主被保険者より高くすることはできません。
その点も、終身型なら自由に保障を選ぶことができますので、それぞれ独立してがん保険に加入したい、どちらかががんになっても影響を及ぼしたくない、という夫婦におすすめです。
夫婦型がん保険に加入するときの注意点は?
保険料の安さが魅力の夫婦型がん保険ですが、加入する際はいくつかのポイントをきちんとチェックする必要があります。
まず、夫婦のどちらかががんと診断されたり亡くなったりした場合、配偶者の保障内容がどのように変化するかを必ずチェックしましょう。
主被保険者が亡くなるのと同時に従被保険者の保障も消えるタイプと、従被保険者が無審査で保険に加入できるタイプなどがあります。
夫婦型がん保険は、1人になったときに困らない保険を選ぶことが大前提です。
ただし、夫婦型は毎月の保険料が割安にはなりますが、もし配偶者が亡くなってしまった場合でも保険料が変わらないのであれば、かえって割高な保険料を払い続けることになってしまいます。
その場合は、思い切って解約して、終身型がん保険に入り直したほうがお得です。
夫婦型がん保険は2人で1つという考え方です。
最低限の保障があって、お財布事情も楽になるというメリットはありますが、重要なのは万が一夫婦が別れて1人になってしまった場合の保障内容です。
そうそうあってはならない事態ですが、もしものときに困らないためにも、契約内容はしっかり確認してから加入するようにしてください。
夫婦型がん保険は結局お得なの?
夫婦型がん保険は、夫婦間の年齢が離れていると加入できなかったり、従被保険者の契約内容に制限が出たりする商品もあります。
夫婦のライフスタイルや経済状況によっては、夫婦型をがん保険の主軸に据えるのは効果的でないケースもあるでしょう。
その場合は無理に夫婦型を選ぶのではなく、終身型がん保険に加入したほうがメリットは大きいといえます。
そのときどきの夫婦の状態によって、臨機応変に考えるようにしましょう。
また、上記で紹介した以外にも、主被保険者が亡くなった場合、保険料の支払いが免除もしくは減額になったうえで、従被保険者の保障が一生涯続くタイプもあります。
夫婦型がん保険は、選び方次第で得にも損にもなるのが大きな特徴です。
夫婦型がん保険への加入を検討する場合は、目の前にある生活のことだけを考えるのではなく、将来に起こりうる可能性も含めて考慮することが大切です。
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