備えておきたいがん保険!終身と定期どちらを選ぶのが正解?
なんとなく必要性は感じつつも、どのように選んだらいいのか迷いがちなのが、がん保険ではないでしょうか。
がん保険には終身型と定期型があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
がん保険はいざというときの大事な備えですから、保険内容をきちんと吟味したうえで選びたいものです。
今回は、終身型と定期型にはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴やメリット、デメリットを解説していきます。
両者の違いを踏まえたうえで、がん保険選びの参考にしてください。
【目次】
終身型と定期型ってどこが違うの?
終身型と定期型の違いは、保険期間の長さです。
終身型の保険期間は一生涯続きますが、定期型は保険期間が限定されています。
終身型は一度加入すると保険料は変わらず、解約するまで払い続ける代わりに保障も解約するまで続きます。
死ぬまで解約しなければ一生涯保障です。
一方、保険会社や保険商品によって違いはありますが、定期型の保険期間はだいたい5~15年のことが多く、満期時に解約しなければそのまま自動更新になります。
定期型は更新ごとに保険料が高くなっていくため、加入したばかりの頃は終身型よりも保険料は割安ですが、ある年齢を境に終身型よりも高い保険料を支払うことになります。
また、定期型の場合は契約更新が最長80歳までと決まっている保険会社が大半です。
両者の違いは保険期間と保険料だけではありません。
保険会社によっては付加できる特約が、終身型と定期型で違う場合があります。
ある保険会社では、終身型には抗がん剤治療特約や先進医療特約、女性がん入院特約など4タイプの特約オプションが付加できるのに対し、定期型では付加できる特約オプションが1種類のみとなっています。
特約はつけずがん保険の内容をシンプルにしたい人は定期型でもOKですが、がん保険を選ぶときは保険期間や保険料なども含めて、総合的に考える必要があります。
定期型を選ぶとよいのはどんな人?
定期型がん保険のメリットは、年齢が若いうちは保険料が安くすむことです。
一定期間だけ保険料を安く押さえたい若い世代は、定期型を選ぶと良いでしょう。
たとえば、小さな子どもを抱える若い夫婦の場合、子どもの養育費や教育費、生活費などがかかるため、子どもが大きくなるまでは保険料を安くすませたい場合におすすめです。
また、独身のうちはそこまで必要性を感じていない若い世代にも、とりあえずの保障として加入しておくと安心です。
定期型のもうひとつのメリットは、更新ごとに保険の見直しができること。
若い頃に加入したがん保険も、年齢を重ねると内容が不十分になることがあります。
がん保険に限らず、保険は結婚や出産、定年など、ライフイベントごとに見直しが必要です。
終身型は一生涯保障が続く代わりに、年数とともに保障内容が古くなっていくリスクがあります。
その点、定期型であれば十数年単位で保険の見直しができますので、その時々のライフスタイルにあったがん保険を選択することが可能です。
ただし、定期型は年齢が上がると保険料が上がり、特に60歳以降は高額になります。
最長保険期間も決まっているので、高い保険料を老後に払い続けていくことができるのか、もし最長保険期間がすぎた場合はどうするのかなどを考えておく必要があります。
保険料が上がる前のタイミングで、将来設計を立てておくことが大切です。
終身型が向いているのはどんな人?
終身型がん保険は、トータルの保険料を押さえたい人におすすめです。
若いうちは定期型のほうが保険料は割安ですが、一定の年齢を超えると終身型のほうが保険料が安くなります。
トータルで支払った保険料も終身型のほうが安くなるため、長期間がん保険に加入し続けることを考えている人には、終身型のほうがメリットがあります。
また、一生涯の保険期間はそのままに、若いうちに保険料の負担を終わらせたい人にも終身型がおすすめです。
終身型がん保険の支払い方法には、終身払いと短期払いの2種類があります。
短期払いは60歳までに保険料を払い終える方法で、老後の保障だけを残して保険料の支払いをなくすことができます。
そのぶん毎月の保険料は高くなりますので、支払いに回すお金に多少余裕が持てる人や、老後の安心をしっかりと担保したい人は、終身型の短期払いが良いでしょう。
ただし、若い頃に加入したがん保険の内容が、老後を迎える頃には古くなっている可能性はあります。
新しいがん保険に加入するために長年入っていたがん保険を解約するとなると、解約払戻金は戻ってこないか、戻ってきてもわずかな金額にしかなりません。
解約してしまうとそれまで払ってきたお金が無駄になるので、終身型がん保険に加入する際は、
老後の安心を確実に担保できる内容の保険なのか、
本当に途中解約をするつもりはないのか、しっかりと確認することが重要です。
がん保険は終身と定期どちらがおすすめ?
終身型がん保険と定期型がん保険にはそれぞれ異なる特徴があり、メリットやデメリットも違います。
一般的には、保険料が一生涯上がらず保険期間も一生涯続く終身型がん保険を選ぶ人が多いようです。
ただし、終身型と定期型のどちらが良いかは、年齢や性別、経済状況、ライフスタイルなどで大きく変わります。
高齢者になるほどがんにかかる率は高くなりますし、男性に多いのは胃がんや肺がん、女性に多いのは乳がんや大腸がんなど、かかりやすいがんの種類も違います。
また、独身のうちは必要なくても、結婚や出産などで家族が増えれば、がん保険の必要性が生じてきます。
大切なのは、それぞれの状況を踏まえたうえでメリットの大きいがん保険を選ぶこと。
多くの人はトータル保険料の安さや保険期間の長さから終身型を選ぶ傾向にありますが、まずは自分にあったがん保険を選ぶようにしましょう。
独身の若い世代や毎月の保険料を節約したい人は定期型、トータルの保険料は安くして老後の保障までしっかり担保したい人は終身型がおすすめです。
ただ、保険会社や保険商品によっては、定期型の商品には付加したい特約がついていなかったり、保険料を安く設定しすぎて保障内容が不十分になってしまったりするケースもあります。
保険料と保険期間も大切ですが、実際がんになったときに重要なのはその保障内容です。
給付金が足りなくて困ることのないように、しっかりと考えるようにしましょう。
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