生命保険の見直し相談を効果的に行うために押さえておくべきポイント
生命保険の見直しをするにしても、保障内容が多すぎて何から見直すべきか迷ってしまいがちです。
そんなときに利用できるのが、生命保険の無料相談。
生命保険を扱っているのは生命保険会社と生命保険代理店の2種類です。
どちらにしても、無料相談サービスを効果的に利用するためには、いくつかのポイントが重要になります。
生命保険の見直しによってベストな保険商品が見つかるように、押さえるべきポイントについて紹介しましょう。
【目次】
- 生命保険の見直しをする目的を明確にしておく
- 事前に評判などを調べておく
- 簡潔にメリット・デメリットを教えてもらおう
- 見直し相談をするタイミングにも注意
- 保険の見直しには時間がかかるのが鉄則!複数社に相談してみて
生命保険の見直しをする目的を明確にしておく
生命保険の見直しをするなら、その目的を明確にしておく必要があります。
見直しの目的がわからないと、今の自分にとって必要な保険商品を選べないからです。「なんとなく生命保険に入ったけれど、子どもも生まれたので見直した方が良いと思って相談にきた」という目的の人もいるでしょう。信頼できる担当者なら、今の生活状況や今後のライフイベントなどを的確にヒアリングしたうえで、適切な保険商品を選んでくれます。しかし、ベストな保険商品に加入するなら、漫然とした目的よりも「子どもの将来に備えたい」「今加入している医療保険の保障が足りないので手厚くしたい」など、より具体的な目的のほうが担当者も案内しやすいはずです。また、相談を受けるファイナンシャルプランナーの中には営業成績を上げるために、本来必要のない商品まで勧めようとするケースもあります。相談自体は無料でも、時間は有限です。時間が無駄になるだけならまだしも、不要な保険に加入してしまい、毎月高額の保険料を支払うことになっては大変です。余分な保険料を支払うなら、貯蓄に回したほうがよっぽど有意義にお金を使えます。不要な保険に加入するリスクを避けるためにも、生命保険の見直しをする目的をハッキリさせておきましょう。
事前に評判などを調べておく
見直し相談をする前に、相談窓口の評判や口コミなどを事前に調べておくのがおすすめです。
消費者にとってベストな提案をしてくれるか、契約を急かさずじっくりと判断する時間をくれるかなど、実際に相談した人の声を聞いてみましょう。
評判を調べる際にチェックしたいのは、しつこい営業や勧誘の有無などについてです。
優秀なファイナンシャルプランナーや信頼のおける営業担当が、無理な勧誘をすることはあまりありません。
注意が必要なのは、契約が取れなくて躍起になっている保険外交員です。
外交員の給料は、基本的に歩合制です。
契約が取れなければお給料は入りません。
生命保険会社のルールにもよりますが、数カ月契約が取れないとその外交員はクビになります。
外交員にも生活がありますから、少しでも成績を上げるために必死になって契約を取ろうとして、それが無理な勧誘につながってしまいます。
しつこい営業や勧誘を避けるためにも、生命保険会社や代理店相談窓口の評判を調べるようにしましょう。
ただ、いくら評判や口コミが良くても、良い担当者に当たるかどうかは運次第です。
運悪くしつこく契約を迫ってくる担当者に当たってしまったら、毅然とした態度で断りつつ、会社にクレームを入れてください。
まともな会社なら担当を代えてくれるでしょう。
簡潔にメリット・デメリットを教えてもらおう
自分にあった保険商品を提案してもらうには、現在加入している生命保険のメリットとデメリットを、ファイナンシャルプランナーに質問してみるのがおすすめです。
保障内容の何が必要で何が不要なのかを知ることで、削るべき保険と補うべき保障内容が見えてきます。
質問をする前に、あらかじめ加入中の保険に関するメリットとデメリットを、自分なりにまとめておくと良いでしょう。
ファイナンシャルプランナーの意見と自分の考えが同じであれば、見直しの方向性も一致していることになり、より良い見直しができる可能性が高いです。
異なる意見であれば、なぜそれがメリットなのか、もしくはデメリットなのかを質問することで、さらに保険に対する理解が深まります。
現在の生命保険の商品は、非常に複雑化しています。
同じ死亡保険でも適用条件の違う商品を複数扱う生命保険会社が多く、付加できる特約も合わせると、生命保険の組み合わせはバリエーションに富んだものになるでしょう。
その中からベストな保険を探すのは、至難の業です。
保険の見直しを成功させるには、自分の意思をハッキリさせることが重要です。
保険商品に関するメリットとデメリットを質問することで話の流れを作っておけば、ファイナンシャルプランナーも話が進めやすくなり、ベストな保険商品も見つけやすくなります。
見直し相談をするタイミングにも注意
生命保険の見直しをするのは、一般的にライフステージが変化したタイミングで行います。
なぜなら、ライフイベントでは必ずといっていいほど出費が増えるからです。
日本FP協会のwebサイトでは、主なライフイベントにかかる費用の目安をまとめています。
人生を通して起こるライフイベントの中でもっとも費用がかかるのは、住宅購入です。
一戸建ての住宅購入費は全国平均で約3340万円、マンションだと4720万円です。
その次に費用が高いのは、子供の教育資金。
幼稚園から高校まで公立、大学が私立と仮定して、幼稚園から大学まで行った場合の子ども1人当たりの教育資金は、約969万円です。
就職を機に生命保険に加入する人は多いものです。
独身時代は自分ひとりのことだけを考えていれば良いですが、結婚や出産を経ると家族のことも考えて保険を選ばなければなりません。
結婚をしたのにもかかわらず独身時代の保険商品を続けていたら、万が一自分が亡くなったときに、残された家族の保障はゼロになってしまいます。
就職や結婚、出産以外に、離婚や子どもの入学、住宅購入などライフステージが変化する際は、必ず生命保険の見直しをしてください。
自分も家族も安心して暮らすために、ベストなタイミングで見直しの相談を行いましょう。
保険の見直しには時間がかかるのが鉄則!複数社に相談してみて
保険の見直しでは、1回の相談でベストな保険が見つかることはまずありません。
少なくても2、3回はファイナンシャルプランナーへの相談が必要になります。
提案された保険商品を比較することで、より自分にあった保険商品を選ぶことができます。
見直しには時間の余裕を持って相談をしてみてください。
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