終身保険の選び方のコツ!後悔しないための徹底マニュアル
一生涯に渡って保障が続く終身保険は、いつか来る「万が一」に備えながらも同時に積み立てが行えるメリットの多い保険です。
しかし終身保険には、早期解約をしてしまうと損をしてしまうという特徴もあります。
保険料を無駄にしないためにも、終身保険の正しい選び方について知っておくことは大切です。
今回は、終身保険の選び方のコツについて解説します。
【目次】
まずは特徴を知ろう!終身保険ってどんな保険?
終身保険の代表的な特徴は
「保険金を必ず受け取れる」
「基本的に貯蓄型の保険であるため、死亡に備えながらも資産形成ができる」
「保険料が高い傾向にある」
などの点が挙げられます。
終身保険は保障が一生涯に渡って続く保険であるため、契約者が解約を申し出ない限り死亡保障は継続されます。
「万が一の事態」は誰にでも訪れるため、保険料が無駄になることはありません。
また、貯蓄型の保険に当てはまるため、支払った保険料は積み立てられてきます。
保険料は、死亡保障金または解約返戻金に充てられることになり、貯蓄が苦手な方でも資金形成ができるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
しかし、定期保険などの掛け捨て型タイプの商品と比べると、保険料が高くなりやすいです。
これは、終身保険のサービス内容が保障に限定されていない点が関係しています。
終身保険の給付金は自身が支払った保険料から支払われます。
一方で定期保険の保障は保険加入者から募った保険料を、別の加入者の保障に充てるため、高額な保険料を徴収する必要性がありません。
終身保険の場合、月々の保険料負担は大きくなりやすいですが、あとに払い戻されるため結果的に損をする可能性は低いです。
終身保険の種類!基本の4種類とは?
終身保険の種類は一般的な商品のほかに、積立利率変動型、低解約返戻型、変額型などの種類があります。
一般的な終身保険とは保険料は常に一定であり、解約返戻金の額があらかじめ提示された金額と異なるケースはありません。
しかし、一般的な終身保険はインフレのリスクに対応しきれないというデメリットがあります。
このデメリットを回避するために生まれたプランが、積立利率変動型の終身保険です。
インフレとは、国の成長に伴い通貨の価値が下落することを指します。
たとえば、現在100円の価値があるお菓子でも、そのほかの物価の上昇に伴い将来的には200円に値上がりする可能性もあるということです。
お菓子が200円で販売されている未来では100円に100円の価値はなくなり、現在の50円と同等の価値になってしまいます。
現在終身保険に加入して解約返戻金の額を提示されていても、将来的に受け取る返戻金の価値は現在と同額ではない場合、損をしてしまう可能性もあるのです。
積み立て利率変動型の終身保険では、インフレに伴い積み立て利率が見直されます。
そのため、あらかじめ提示されている解約返戻金や死亡保障の金額が変動することが特徴です。
次に、低解約返戻型に着目してみましょう。
低解約返戻型は保険契約を解約した際に受け取れる返戻金額が70%程度に抑えられている保険です。
早期解約をしてしまうと損をしやすいですが、保険料を抑えることもでき払い込みが終了すると解約返戻金額がアップします。
変額型は、死亡保障金には最低保障金がついているものの、解約返戻金にはなく保険料を積極的に運用できるタイプの保険です。
国内外株式や債券など多彩なファンドから運用方法を選ぶことができ、リスクを取りながら高い利回りを狙えます。
運用実績が良いタイミングで解約をすると、死亡保障金も解約返戻金も高額になりますが逆の場合は損をしてしまいます。
終身保険の選び方が知りたい!コツやポイントは?
「どのタイプの終身保険に加入すれば良いのか分からない」と悩んでしまう方も多いようです。
そんなときには、どうして保険に加入したいと思ったのかを整理してみるのも良いでしょう。
堅実に貯蓄を行いたいのか、リスクを取りながらも高い利回りを狙いたいのか、それぞれのニーズによって選ぶべきプランも変わってくると言えます。
また、終身保険は一生涯に渡り加入を続けることを想定して選ぶ必要があります。
これは保険の特性上、内容の見直しや中途解約によって元本割れしてしまう危険性があるためです。
終身保険への加入を考える際に、いくつか加入したいプランがある場合は、代替案を互いに比較しながら決めるようにしましょう。
同じタイプの終身保険を選ぶ場合も、契約する会社や保険によっては保険料や返戻率が異なるケースもあります。
終身保険に加入する際には、必ず複数の保険会社を見比べてから決定しましょう。
終身保険に入るなら!
加入前に気をつけるべき注意点 終身保険に加入する際には、いくつかの注意点があります。
まずは特約について着目をしてみましょう。
特約とは、終身保険の死亡保障を手厚くしたり、医療に関する保障を追加したりできる契約になります。
特約を付けることで、より自分に合ったプランへと終身保険をカスタマイズできるのです。
しかし、特約分の保険料は終身保険の料金とは別に上乗せされることになるため注意が必要です。
保険料が高額になり過ぎてしまう可能性もあり、途中解約の原因になることも考えられます。
解約返戻率が下がる場合もあるため注意しましょう。
解約返戻率をアップさせたいなら、保険料の払い込み回数を少なくするのが良いです。
短期間に保険料を支払うと、解約返戻率がアップするためお得と言えます。
払い込み満了後の解約返戻率を考えるなら、低解約返戻型を選ぶのも良いでしょう。
低解約返戻型は、払い込み期間が終了した後の返戻率が高くなり、保険料を抑えた分までお得になります。しかし、途中解約をすると保険料が無駄になりやすいため注意が必要です。
また、保険には「配当」というシステムがあります。
配当とは、保険契約者に配られるお金のことを指します。
保険会社が徴収した保険料を運用し、生じた利益を加入者に還元する仕組みです。
会社のボーナスと類似する部分もある配当ですが、この制度を利用すると保険料が高額になるケースもあるため気を付けましょう。
ポイントをしっかりと押さえた保険選びをしよう
終身保険といっても、その種類にはさまざまなものがあり、なかには複雑な商品があることも事実です。
選び方のコツやポイントをおさえ、より自分のニーズにマッチする終身保険を選びましょう。
そのためには、それぞれの保険の特徴について知っておくことが大切です。
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