DMM FXのスワップポイント一覧と他社比較|反映時間や計算方法についても解説

DMM FXのスワップポイントとは?どうやって決まる?

DMM FXのスワップポイントとは?どうやって決まる?

スワップポイントはFX会社によって異なりますが、そもそも、スワップポイントとはどのようなものなのでしょうか。

スワップポイントの意味と決まり方・計算方法についてまとめます。

スワップポイントとは

スワップポイントとは、2つの通貨を交換(取引)する際に生じる金利差調整分のことです。

スワップポイントの考え方

高金利の国の通貨を買って、低金利の国の通貨を売ると金利の差額分をスワップポイントとして受け取れます。

その反対に、低金利の国の通貨を買って、高金利の国の通貨を売ると金利の差額分をスワップポイントとして支払わなければなりません。

スワップポイントの決まり方・計算方法

今度は具体的にスワップポイントの決まり方や計算方法を見てみましょう。

スワップポイントの決まり方・計算方法

出典:DMM FX

スワップポイントは両国の金利差によって決定します。

たとえば、メキシコの政策金利が4.00%で日本の金利が-0.10%のとき、金利の差は4.10%となります。

メキシコペソを買い、日本円を売ると4.10%分のスワップポイントが得られます。

その反対に、メキシコペソを売り、日本円を買うと4.10%を支払わなければなりません。

DMM FXでスワップポイントが反映される時間

DMM FXでスワップポイントが反映される時間

それでは、スワップポイントはどのタイミングで決まるのでしょうか。

スワップポイントの確認方法と反映時間について確認します。

スワップポイントの確認方法

スワップポイントは、FX会社が提示している「スワップカレンダー」を見れば確認できます。

DMM FX スワップカレンダー

出典:DMM FX

DMM FXの場合、1万通貨あたりのスワップポイントを表示しています。

カナダドル/円の「買い」ポジションを1万通貨保有していると、1日につき110円のスワップポイントが得られます。

その反対に「売り」ポジションを1万通貨保有していると1日につき113円のスワップポイントを支払わなければなりません。

スワップポイントが反映される時間

スワップポイントは各営業日のクローズした時点で付与されます。

クローズする時間は、夏時間なら午前6:00、冬時間なら午前7:00に設定されています。

スワップポイントが反映される時間
スワップポイントが反映される時間

出典:DMM FX

 平日の場合は中1日で1日分のポイントが付与されますが、土日を挟んだ場合、木曜日にその分のスワップポイントがまとめて付与されます

主要銘柄のスワップポイントを他社比較

主要銘柄のスワップポイントを他社比較

スワップポイントはFX会社ごとで異なります。

今回はDMM FX、GMOクリック証券、外為どっとコム、みんなのFX、松井証券(MATUI FX)のスワップポイントを比較します。

DMM FXを始めとする5社のスワップポイントは以下のとおりです。

  ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円 メキシコペソ/円 ランド/円
DMM FX 163円 89円 78円 18円 12円
GMOクリック証券 162円 87円 75円 18円 120円
外為どっとコム 155円 100円 70円 17円 12円
みんなのFX 155円 100円 80円 19.1円 13.1円
松井証券 145円 71円 62円 18円 12円

※GMOクリック証券のメキシコペソ/円、ランド/円は1万通貨当たりに換算しています。

この中で比べると、DMM FXは比較的スワップポイントを獲得しやすいFX会社であり、松井証券が最もスワップポイントが少ないことがわかります。

ただ、松井証券には1通貨単位から取引できるメリットがあるので、どの要素を重視するかによって評価が変わります。

DMM FXのスワップポイントに関する注意点

DMM FXのスワップポイントに関する注意点

DMM FXのスワップポイントの注意点は以下の3点です。

DMM FXのスワップポイント注意点

  • スワップ3倍デーがある
  • メキシコペソなど高金利通貨の取扱に注意
  • 両建てでもスワップポイントは受け取り可能

それぞれの内容を詳しく見てみましょう。

スワップ3倍デーがある

1つ目の注意点はスワップ3倍デーがあることです。

先ほど、「スワップポイントが反映される時間」で説明したとおり、土日を挟んだとき、スワップポイントがまとめて付与されるときがあります。

本来、スワップポイントは毎日付与されますが、FXの取引が行われるインターバンク市場が休みである土日を挟んでしまうと、スワップポイントがすぐに付与されます。

DMM FXの場合、付与されなかったスワップポイントは概ね毎週木曜日にまとめて3日分付与されます。

 スワップ3倍デーを狙うことで、通常よりも効率よくスワップポイントが得られます

メキシコペソなどの高金利通貨は取り扱い注意

2つ目は高金利通貨は注意して取り扱わねばなりません。

主な注意点は以下のとおりです。

  • 政治的に不安定
  • 地政学的リスクを抱えている
  • 多額の対外債務を抱えている

高金利通貨は途上国でよく見られ、政治的に不安定な国が多いです。

国の政治が安定していないと、政治的な理由で為替相場が急変する可能性があり、得られるスワップポイント以上に損失を出す恐れがあります。

 地政学的リスクとは…政治的・地理的条件によってもたらされるリスクのこと

たとえば、メキシコは米メキシコ間の貿易摩擦や国内の治安の悪さなどが存在するため、地政学的リスクが高い国の一つです。

そのため、何か大きな事件が起きるとメキシコペソが大きく変動する可能性があります。

 対外債務とは…外国に対する借金のこと

1970年代、中南米諸国は工業化を推進するため外国から多額の借金をしました。

しかし、1980年代に債務の膨張や過度なインフレが発生し、深刻な経済危機に陥りました。

そして、両建てでもスワップポイントは受取可能を迎えました。

この時はIMF(国際通貨基金)やアメリカの金融支援でデフォルトを回避しましたが、メキシコペソは大いに売られて下落しました。

高金利通貨を「買い」で持ち続けるということは、こうしたリスクと向きあう必要があるのです。

両建てでもスワップポイントは受取可能

3つ目は両建てであってもスワップポイントが受け取れることです。

両建てとは、同じ通貨ペアの「売り」と「買い」のポジションを同時に保有することです。
  相場上昇 相場下落
「買い」のみ 利益 損失
「売り」のみ 損失 利益
両建て 「買い」で「売り」の損失をカバー 「売り」で「買いの損失をカバー

「売り」「買い」のどちらか一方であれば、相場が予想の反対に動いた時に損失を出してしまいます。

しかし、両建てすれば互いに補完しあうので損失を抑えることができます。

このときもスワップポイントが得られます。

ただし、両建てには以下のような注意点があります。

両建ての注意点

  • スプレッドなどの手数料が2倍かかること
  • 相場急変時に補完しきれず損失を拡大させるリスクがあること
  • マイナスのスワップポイントも発生すること

両建てするときは、これらのリスクに対し注意を払わなければなりません。

DMM FXのスワップポイントに関するよくある質問と回答

DMM FXのスワップポイントに関するよくある質問と回答

ここからは、スワップポイントに関するよくある質問についてお答えします。

DMM FXのスワップポイントの反映時間はいつですか?

DMM FXでスワップポイントが反映されるのは市場のクローズ時間です。

具体的には夏時間は午前6:00冬時間なら午前7:00です。

DMM FXのスワップポイントに税金はかかりますか?

DMM FXのスワップポイントも課税対象となります。

トレードによる利益と同様に「雑所得」として扱われ、申告分離課税の対象となります。

ただし、未決済のポジションのスワップポイントは利益を確定していないため、課税対象となりません

「売り」「買い」の反対決済を行った後、課税対象となります。

詳しい内容については税理士や最寄りの税務署にご相談ください。

DMM FXのスワップポイントはどれくらい稼げますか?

保有する通貨ペアによって異なります

たとえば、米ドル円を1万通貨保有していた場合、1日当たり163円のスワップポイントが得られます。

これを1カ月分に換算すると、163円×30日=4,890円となります。

しかし、スワップポイントや為替相場は常に変動するため、必ずしも想定通りのスワップポイントが得られるとは限りません

DMM FXのスワップポイントは土日でも貰えますか?

もらえます

DMM FXの場合、通常は土日のスワップポイントは木曜日にまとめて付与されます。

そのため、木曜日のスワップポイントは通常の3倍となります。

【まとめ】DMM FXはスワップポイント狙いの取引におすすめ

今回はDMM FXのスワップポイントについてまとめました。

スワップポイントは2つの通貨の金利差によって得られるもので、高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることで付与されます。

DMM FXのスワップポイントは他社と比べ比較的多く設定されていますので、スワップポイント狙いの取引におすすめです。

ただし、高金利通貨を取り扱うときには注意が必要です。

取引する前に、ペアとなる通貨の国の状態や経済指標などについて確認しておいた方がよいでしょう。

スワップポイントは日々変化しますので、最新の情報について知りたい場合はDMM FXの公式サイトでご確認ください。