PayPayで仮想通貨が購入できる!今さら聞けない仮想通貨と電子マネーの違いも紹介

日本国内で急速に普及してきた電子マネーサービス、「PayPay」が新たな一歩を踏み出し、仮想通貨との連携をスタートしました。

「PayPay」とは、スマートフォンアプリを通じて簡単に支払いができる電子マネーサービスです。日本国内で広く受け入れられ、便利な決済手段として多くの人々に利用されています。

PayPayで仮想通貨を購入できるようになったことは、利用者にとって魅力的な道のりの始まりかもしれません。

この記事では、PayPayの仮想通貨連携について、注意点、今さら聞けない仮想通貨と電子マネーの違いを紹介します。

PayPayで仮想通貨が購入できるサービスが開始

引用:LINEBITMAX

 

LINE BITMAX」は、PayPay残高を利用して仮想通貨を手軽に購入できる「PayPay連携サービス」を導入しました。

これにより、従来難しいとされていた仮想通貨の購入が、PayPayとLINEの協力によって、誰にでも簡単に実現できるようになりました。

以下は、PayPayを使って仮想通貨を購入する手順です。
  1. LINE BITMAXのアカウントを無料で開設
  2. PayPayアカウントを連携させることで、仮想通貨の購入が可能
  3. PayPayマネーの残高がある場合、別途入金手続きは不要
  4. 仮想通貨の出金は1日につき最大50万円まで可能で、LINE BITMAXからPayPayマネーへの出金後、PayPay銀行に出金可能

これにより、PayPay残高を活用して、将来の価値上昇を期待する仮想通貨への投資を手始めできるようになりました。

さらに、仮想通貨が値上がりした場合、その利益もPayPay残高にチャージできます。

LINE BITMAXは、LINEの使い方に慣れた方でもスムーズに操作でき、初心者にも直感的に仮想通貨の購入が可能な環境を提供しています。

LINEBITMAXについて

引用:LINEBITMAX

 サービス名  LINEBITMAX
 サービス開始日  2019年9月
 取扱銘柄数(2023年10月時点)  7種類(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、XLM、FNSA)
 最低取引単価  1円〜
 詳細  公式サイト

 

LINEBITMAXは「LINE Xenesis株式会社」が運営する国内の仮想通貨取引所です。

LINE Xenesis株式会社は、独自のブロックチェーンである「LINE Blockchain」を手がけています。

私たちが日々の生活で利用している「LINE」からNFTの購入ができる、唯一のサービスです。

LINEBITMAXは、国内で唯一「PayPayマネー」で仮想通貨が購入できる取引所であり、注目を集めています。

他にも、仮想通貨の貸出サービスや価格変動の通知をLINEで受け取れるサービスなどがあります。

電子マネーと仮想通貨の違い

「電子マネー」と「仮想通貨」ってよく聞くけど、なにが違うのか詳しくはわからない人も多いのではないでしょうか?

電子マネーの代表例は「PayPay」で、仮想通貨は「ビットコイン(BTC)」です。

具体的にどのような部分が違うのかについて説明します。

仮想通貨は価値が日々変動する

仮想通貨は価値が日々変動し、投資としての特性を持ちます。一方、電子マネーは円やドルなどの法定通貨として利用するため、通常安定しています。

仮想通貨市場は、価格変動が非常に大きいです。1日で数十%も価値が上下することがあります。

これまでビットコインなど、主要な仮想通貨に関するチャートを見るとわかるでしょう。

例えば、ビットコインは2021年1月に1BTCあたり300万円程度だった価格が急騰し、4月には700万円を超えました。その後、7月には300万円程度まで下がり、11月に700万円を超えるという価格変動を見せています。

このような価値の変動は、仮想通貨市場でよく起こる現象です。

仮想通貨は非常に価値が変動しやすく、これにより投資家や取引者にとってリスクとチャンスが同居しています。

電子マネーは通常、価値がほとんど変動しないため、日々の支払いに適しています。

仮想通貨は発行元に上限がある

仮想通貨は通常、発行上限が設定されており、新しい通貨の発行は制限されています。電子マネーには発行上限がありません

仮想通貨はブロックチェーン技術を基盤とし、特定の規則に従って新しいコインが発行されます。ビットコインの場合、2,100万枚に制限されています。発行上限があることによって、ビットコインの希少性を高め、インフレを防ぐのに効果的です。

仮想通貨は通常、発行上限が設定されており、その希少性が経済的な価値を持つ要因の一つです。また、ビットコインは2021年時点で約1,870万枚が発行されており、2,100万枚に近づいています。

電子マネーには発行上限がないため、通常の通貨や支払い手段として使用されます。

発行元の母体が異なる

仮想通貨は中央集権的な機関によって管理されない分散型のシステムを使用しており、電子マネーは通常中央集権的な機関や銀行によって発行・管理されます。

仮想通貨はブロックチェーンという分散台帳技術を用いて、ユーザー間の取引が中央機関を介さずに行われます。特定の組織による仲介はありません。

一方、電子マネーは「PayPay」や「Apple Pay」のようなサービスが中央の発行機関によって提供され、取引はその発行機関を介して行われます。

仮想通貨の代表例であるビットコインは、中央機関が存在しない分散型の通貨であり、ユーザー間での取引が可能です。

仮想通貨は分散型で中央機関に依存しないシステムを採用し、ユーザー同士の直接取引を可能にします。

電子マネーは通常、中央集権的な機関によって発行・管理され、その信頼性は発行機関に依存します。

個人間で送金ができる

両方の電子マネーと仮想通貨は個人間での送金が可能ですが、手続きや手数料、送金のスピードに違いがあります

電子マネーは多くの場合、銀行やプラットフォームを介すことで、個人間でも簡単に送金できます。PayPayでも、友人や家族がPayPayを持っていれば簡単に送金が可能です。

一方、仮想通貨も同様に個人間での送金が可能ですが、ブロックチェーンのトランザクション手数料やネットワークの混雑によって、送金速度やコストに変動があります。

ビットコインを使用した場合、ブロックチェーンネットワークの状況に依存して、送金の確認に時間がかかることがあります。

これはトランザクションの承認に他のノードのマイニングが必要だからです。

ただし、海外へ送金する場合は、仮想通貨の方が早く、手数料も安く済みます。時と場合によって、電子マネー・仮想通貨の送金を使い分けると良いでしょう。

仮想通貨は購入する必要がある

仮想通貨は通常、取引所で購入する必要がありますが、電子マネーはあらかじめアカウントにチャージされているか、銀行口座と連携して利用できます

仮想通貨は取引所で他の通貨と交換する形で入手します。現金を取引所に送金し、その資金を使って仮想通貨を購入するやり方です。

一方、電子マネーは銀行口座やクレジットカードと連携して、あらかじめ資金をチャージしておくか、直接支払いに利用できる形で提供されます。

ビットコインを購入する場合、ユーザーは仮想通貨取引所に登録し、指定された通貨でビットコインを購入します。

電子マネーの場合、「PayPay」や「Apple Pay」など、ユーザーが銀行口座に資金をリンクさせて、必要に応じて支払いに利用可能です。

PayPayで仮想通貨を購入する注意点

仮想通貨は魅力的な投資対象として注目されていますが、その特性を理解し、慎重に取り組むことが重要です。

特にPayPayを使用して仮想通貨を購入する場合、以下の注意点に留意しましょう。

手数料がかかる

仮想通貨は購入するのに手数料がかかる場合があります

LINEBITMAXの場合、仮想通貨を購入する際の入金手数料はかかりません。ただし、購入した仮想通貨を日本円に換金し、PayPayに戻すときに110円の手数料がかかります。

また、仮想通貨にはスプレッドと呼ばれるコストもかかります。スプレッドとは、購入時と売却時の価格差のことです。

例えば、1BTCを300万円で購入した場合、すぐに売ったとしても297万円程度になってしまいます。仮想通貨で発生するスプレッドも、手数料と判断する人もいます。

また、電子マネーでは、PayPayから銀行口座に送金する場合も、100円程度の手数料は発生するので理解しておきましょう。

利用できるサービスが少ない

PayPayで仮想通貨を購入するサービスは、まだ始まったばかりであるため、できることが限られています。

LINEBITMAXの取引方法は、現物取引だけでなく仮想通貨の貸出サービスもあります。しかし、PayPayを利用した取引では、現物取引しか利用できません。

また、PayPayを利用して仮想通貨を購入できるのは、まだLINEBITMAXだけです。

今後、PayPayだけでなくあらゆる電子マネーサービスで、仮想通貨が購入できるようになるのを楽しみにしておきましょう。

仮想通貨はあくまで投資であると理解しておく

仮想通貨の購入は投資行為であるため、慎重に行動し、リスクを理解した上で進めるべきです。

仮想通貨市場はボラティリティが高く、投資元本の損失が生じるかもしれません。

例えば、ビットコインのような主要な仮想通貨でさえ、過去に価格の大幅な上昇と下落を経験しています。投資に関するデータによれば、仮想通貨の市場は他の投資クラスと比べてリスクが高いです。

PayPayを使用して仮想通貨を購入する際には、仮想通貨は投資の一形態であることを理解し、リスクを認識することが大切です。

投資を検討する前にリサーチを行い、リスク管理策を考慮しましょう。

PayPayで購入できるおすすめの仮想通貨

続いては、PayPayで購入できるおすすめの仮想通貨を3つ紹介します。

ビットコイン(BTC)

ビットコイン最も有名で最初の仮想通貨です。ビットコインは、「BTC」として表されます。

2023年10月18日現在の価格は、1BTC=4,249,987.03円です。

ビットコインは非中央集権的で、取引はユーザー同士のP2P(ピアツーピア)で行われ、トランザクションはブロックチェーン上に永久に記録されます。BTCは最も高い市場価値と知名度を持つ仮想通貨です。

ビットコインのメリット・デメリットについてまとめました。

メリット

  • 市場で最も流動性が高いため、売買が簡単
  • 世界中で広く受け入れられており、多くの取引所で取引できる
  • 仮想通貨のなかで、最も価格が高い

デメリット

  • 高い価格変動リスクがあるため、慎重な取引が必要
  • 高い取引手数料がかかることがある
  • ブロックチェーンのスケーラビリティに課題がある

ビットコインは仮想通貨の中で最も知名度が高く、多くの取引所で取引が行われています。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムスマートコントラクトと呼ばれる、プログラム可能なブロックチェーンを提供するプラットフォームとして知られています。

イーサリアムの仮想通貨の単位は、「ETH」で表されます。

2023年10月18日現在の価格は、1ETH=236,810.21円です。

ETHはイーサリアムプラットフォーム上で使用される通貨で、分散アプリケーション(DApps)の実行に必要です。イーサリアムはブロックチェーンの進化を担い、さまざまなアプリケーションを実現するための基盤を提供しています。

イーサリアムのメリット・デメリットについてまとめました。

メリット

  • スマートコントラクトの実行に向いている
  • 分散アプリケーションの開発を促進している
  • NFTやDeFiなど新しい技術を生み出している
  • ブロックチェーン技術の進化に大きな寄与している

デメリット

  • スケーラビリティに関する課題がある
  • 手数料が高騰する場合がある
  • セキュリティやスマートコントラクトのバグが問題となることがある

イーサリアムはスマートコントラクトのプラットフォームとして注目を浴びており、分散アプリケーションの開発に適しています。

リップル(XRP)

リップル高速かつ安価な国際送金を実現することを目的としたプラットフォームです。リップルの仮想通貨は、「XRP」で表されます。

2023年10月18日現在の価格は、1XRP=73.39円です。

XRPはリップルネットワーク上での送金手段として使用され、主に金融機関と提携して国際送金市場において効率的な支払い方法を提供しています。

メリット

  • 国際送金の迅速化とコスト削減を元している
  • 金融機関との提携により、広範な採用が進行している
  • 比較的価格が安定している

デメリット

  • 1XRPあたりの価格が比較的安い
  • リップル社は法的問題が存在し、規制に関する不確実性がある
  • 一部の仮想通貨取引所での取り扱いが制限される可能性がある

リップルは国際送金の分野で効率的な支払い手段を提供し、金融機関と提携しています。

PayPayで購入した仮想通貨の運用方法

続いては、PayPayで購入した仮想通貨の運用方法を紹介します。

現物取引

現物取引仮想通貨を実際に購入し、安いときに買い、高いときに売り収益を得るオーソドックスな投資方法です。株や不動産など同じ手法なため、イメージしやすいでしょう。

チャートを予想する必要があり、その戦略は短期と中長期的なものに分けられます。

短期的な取引では、数日〜数週間程度で売買を行う手法です。メリットとして、すぐに利益が得られる可能性があります。しかし、チャートを予想し値上げ・値下げを判断する必要があるため、難易度の高い投資方法です。

中長期的な取引では、数ヶ月〜数年のスパンで行います。長期的な投資戦略は、チャートを読む必要がなく、初心者にもおすすめできる取引です。また、歴史的に仮想通貨市場で成功を収めてきました。

現物取引は長期的に運用でき、安定感のある収益を追求する投資家に適しています。しかし、価格の変動には耐える覚悟が必要です。

積立投資

定期的に一定額の資金を投入し、市場の平均価格を利用して仮想通貨を購入する方法です。

積み立て投資は市場の波を利用し、長期的な安定性を追求します。この方法はドルコスト平均法として知られ、リスクを分散するのに役立ちます。ドルコスト平均法は、仮想通貨だけではなく、投資全般で使われる安定した利益が狙える戦略です。

また、取引所で積立の設定をしておけば自動で利用できるので、難しい操作もなく初心者にも利用しやすいです。

積立投資はリスクを分散し、長期的な安定性を求める投資家に適しています。ただし、急騰のチャンスを逃す可能性もあるので注意しましょう。

レンディング

仮想通貨のレンディングは、持っている通貨を貸し出すことで利息を稼ぐ方法です。利息をそのまま利用できるので、複利で運用できます。

レンディングはサービスを提供しているプラットフォームで期間を決めて、仮想通貨を預けるだけで利用できるので、簡単です。

銀行に預けているだけでは金利が0.001%ほどしかつきませんが、レンディングなら年率10%も狙えるため、リターンも大きいです。

レンディングは比較的低いリスクで、始めやすい仮想通貨投資方法だといえます。安定した利回りを期待できるため、資産の増加を穏やかに追求できます。

PayPayで購入した仮想通貨はビットレンディングで運用できる

引用:ビットレンディング

 

仮想通貨を運用するなら、長く安定した投資方法であるレンディングがおすすめです。

実際にレンディングを始めるなら、数あるサービスのうち「BitLending(ビットレンディング)」がおすすめです。

ビットレンディングは最高金利10%を誇るため、比較的大きな利益が狙えるでしょう。

また、他のレンディングサービスと比べて、貸し出すまでの期間が短い傾向にあります。そのためレンディングを始めたいと思ってから実際に貸し出せるまでが早いです。

懸念点として対応銘柄が5種類しかないため、選択肢が少ない点です。しかし、取り扱い通貨はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など有名どころが多く安心感があります。

ビットレンディングについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

https://brightreach.co.jp/cryptocurrency/bitlending

まとめ

PayPayは、日常生活で急速に普及してきた電子マネーサービスで、飲食店から小売店まで幅広い場所で利用されています。

認知度と普及度が広がったPayPayは新たな一歩を踏み出し、仮想通貨との連携を始めました。

PayPayは仮想通貨取引所LINE BITMAXと連携しました。PayPay残高を使用して仮想通貨を購入できるサービスを提供しています。

仮想通貨を購入するためには、LINE BITMAXの口座を開設し、PayPayアカウントを連携させるだけでできるため簡単です。

PayPayの仮想通貨との連携は、日本国内で仮想通貨の普及を後押しし、新たな投資機会を提供しています。

PayPayを活用して仮想通貨への投資を開始することで、未来の支払い手段への第一歩を踏み出せるでしょう