メタバースは聞いたことあるけど、実はよく知らないという方が多いでしょう。

メタバースとはネット上の仮想空間のことを指しています。近年では、仮想通貨でもメタバースに関連する銘柄が登場し、注目を集めています。

とはいえ、「メタバース関連の仮想通貨銘柄ってどういうこと？」疑問に感じるかもしれません。

本記事ではメタバース銘柄の仮想通貨10選や選び方などを紹介します。本記事を読んで気になったら、少額でも良いので手に入れてみましょう。

はじめにメタバースとは、そもそもどのようなシステムなのか紹介します。メタバースという言葉を聞いたことがあるけど、実はよく知らないという方は参考にしてみてください。

メタバースとは、ウェブ上で形成された3Dの仮想空間で、「メタ（超）」と「ユニバース（宇宙）」を組み合わせた言葉です。

ユーザーはオンライン上で作成したアバターを使用して、仮想空間に入り、他のユーザーと交流し、ゲームを楽しめます。

メタバースを活用したサービスは、2000年代初頭から既に存在しており、具体例は以下のとおりです。

これらのサービスは、国内外で幅広い人気を誇り、多くの人が利用経験があるかもしれません。ユーザーが望むライフスタイルを実現できる、「別の世界」ともいえるサービスです。

メタバースを利用することで、ゲームでしか経験できなかった世界が身近に感じられるでしょう。

メタバースはインターネット上の3次元の仮想空間であり、他のユーザーとの交流が主要な要素です。対照的に、VR（仮想現実）は仮想空間を現実のように感じるデバイスを使用して、主に個人で楽しむことが重視されます。

VRは存在しないはずのものを現実に感じさせる技術で、専用のヘッドセットやコントローラーを使って世界中の観光地や宇宙空間を体験できます。また、VRゲームでは現実にはありえない世界をリアルに楽しむことも可能です。

一方で、メタバースは主に他の参加者とのコミュニケーションを目的とした仮想空間です。必ずしも現実的である必要はありませんが、多くの場合、仮想世界での対話や共同作業が重視されます。

もちろん、VRを組み込んでリアル感を強化したメタバースも存在します。

メタバースでNFTが利用される理由は、いくつかの課題を克服したからです。これまでのメタバースでは、デジタルコンテンツに存在した問題は以下のとおりです。

メタバースはこれらの問題に対処するために、NFTを用いてデジタル所有権を確立し、アイテムの売買が可能になりました。

また、仮想通貨を用いたメタバース内での取引は国境を越えて迅速に行え、現実世界と同様な経済活動が可能です。

メタバース関連の仮想通貨を購入する場合、どのように選べば良いか迷うかもしれません。ここでは、メタバース関連の仮想通貨の選び方を紹介します。

メタバースを選ぶ際の基準は、プラットフォームの完成度です。これはプラットフォーム全体の質だけでなく、公式サイトなども含まれます。

また、完成度と密接に関連する要素にも注意が必要です。開発陣の経歴やプロジェクトの計画書であるホワイトペーパーの信頼性などが挙げられます。

同時に、メタバースプラットフォーム全体の盛り上がりも把握しておきましょう。具体的な数値としては、MAU（月間アクティブユーザー）があります。

これは実際にメタバースにアクセスしたユーザー数で、プラットフォームの人気や活気を示す指標です。これらの情報は入手が難しいかもしれませんが、公式X（旧Twitter）や創業者のSNSなどで情報発信されているかもしれないので確認しましょう。

メタバースプロジェクトを評価する際、コミュニティとの連携が重要です。コミュニティとの強い結びつきを持つメタバースは、ユーザーの集結やプロジェクトの価値向上に寄与します。

メタバースプラットフォームは、コミュニティを巻き込んだイベントや還元活動、ユーザー向けのAMAなど、意欲的な動きが求められます。AMAとはコミュニティメンバーに向けた軽い説明会のことです。

「The Sandbox」では、特にコミュニティへの還元が頻繁に行われています。土地NFTである「LAND」を所有するユーザーに対する特典も積極的に提供されています。

メタバース銘柄を選ぶ際の指標として、トークンの時価総額が重要です。

トークンの時価総額とは、「トークンの総発行量×1トークンの値段」で計算される指標です。時価総額が大きいトークンほど安全性が高く有名、時価総額が小さいトークンほど安全性に懸念があり有名ではない、といえます。

初めてメタバース銘柄を購入する場合は、時価総額が大きいトークンから購入してみましょう。

ある程度の目利きができるようになったら、時価総額が小さいトークンにもチャレンジしてみる順序が良いです。

続いてはメタバース関連の仮想通貨銘柄では、どのようなことができるのか紹介します。

仮想通貨のメタバース銘柄は、主にプラットフォーム内でのアイテム購入に利用されます。

大規模なメタバースプロジェクトでは、公式サイトに専用のマーケットプレイスが整備されています。ユーザーは対象のトークンを使用して、アイテムや土地などのNFTの取引が可能です。

例えば、「The Sandbox」と「Decentraland」では、それぞれ「SAND」や「MANA」を用いてさまざまなアセットを購入できます。

The SandboxではSANDを使ってプラットフォーム内のアイテムやLANDを入手できます。DecentralandではMANAを用いてアバターのアクセサリーアイテムや土地の取得が可能です。

これらのトークン決済はブロックチェーン上に記録され、法定通貨よりも取引が透明であるため、信頼性が高まります。

ブロックチェーンプロジェクトやDAO（分散型自律組織）では、運営方針の決定には通常、トークンが利用されます。この意思決定プロセス全体を「ガバナンス」と呼びます。

メタバースでも、運営方針の決定にはメタバース銘柄によるガバナンスが採用されるケースが一般的です。メタバースプラットフォームのアップデートに関する決定において、トークンの保有量が多いほどガバナンスへの影響力が高まる仕組みです。

これは、現実世界の株主総会と同様で、一定量のトークンを保有することで、ガバナンスに参加し、運営方針に対する意見や決定に影響を与えられます。

引用：The Sandbox

続いてはメタバース関連の仮想通貨銘柄にはどのようなものがあるのでしょうか。本記事ではメタバース関連のおすすめ銘柄を10個紹介します。

SANDは、「The Sandbox」と呼ばれるNFTゲーム内で利用される仮想通貨です。

2021年11月には約106億円の資金調達を達成し、ソフトバンクなど大手企業も投資に参加しました。

ゲーム内では、全てNFTとして扱われる「LAND」と呼ばれる仮想土地が存在します。

「スヌープ・ドッグ氏」など有名人もThe Sandbox内で自身の家を構築し、ライブを開催するなど積極的に活動しています。

The Sandboxはメタバースの中で人気の高いプラットフォームであり、今後利用者が増加すれば、SANDの価格の上昇が期待されるでしょう。

また、2022年5月24日にはSANDが国内の仮想通貨取引所であるコインチェックに上場し、簡単に取引が行えるようになりました。

MANAは、主に「Decentraland」というメタバース内で使用されるトークンです。

Decentralandは、メタバース構想の歴史が最も古いプロジェクトの一つで、主にイーサリアムブロックチェーンを基盤としています。

ユーザーはDecentraland内で創設される様々な施設を楽しむことができ、仮想空間で展開されるゲームなどもプレイ可能です。

さらに、ユーザーは自らがゲームを展開することも可能で、Decentralandのメタバース上で土地であるLANDを購入し、その上に独自のコンテンツの構築ができます。

ENJは、2009年にシンガポールで設立されたEnjin（エンジン）によって開発され、使用される仮想通貨です。

これはEnjin Platform（エンジン・プラットフォーム）内で利用されるもので、主にブロックチェーン資産を発行するためのプラットフォームです。

Enjin Platformは、ブロックチェーンゲームの開発や管理を簡単に行うためのサービスであり、開発者はこのプラットフォームを使用して独自のゲームを作成できます。さらに、FTやNFTを簡単に発行することも可能です。

発行されるNFTの価値は、ENJによって支えられています。ENJはEnjin Platform上で発行されるデジタルアイテムやアートなどのNFTにおいて、その価値を裏付けるために使用されます。

AXSは、Axie Infinity（アクシー・インフィニティ）というゲーム内で利用されるトークンです。

Axie Infinityは、プレイヤーがモンスターである「アクシー」を集め、対戦させるブロックチェーンゲームです。このゲームは一時期、フィリピンでお金を稼げるゲームとしてメディアに取り上げられ、GameFiの代表的なプロジェクトとして注目を集めました。

ゲーム内には「ルナーシア」と呼ばれるメタバースが存在し、ユーザーはこの仮想空間内で土地を購入することができます。現在はまだ開発途中ですが、将来的に土地を所有することでさまざまな利益が得られる予定です。

2022年9月には、同年末に新しいゲームのアルファアクセス権が土地の所有者に限定で提供されることが発表され、今後の期待が高まっています。

「Otherside」は「BAYC」という世界的なNFTの運営元である「Yuga Labs社」が手がけるメタバースプラットフォームです。

エイプコイン（APE）は、Otherside上で利用されています。

Yuga Labs社はCryptoPunksを買収し、トップクラスのNFT制作スタジオとしての地位を確立しています。また、ゲーム会社「AnimocaBrands」が運営する「The SANDBOX」もこのプロジェクトに開発面で協力しており、国際的な注目を浴びています。

ATLASは、宇宙をテーマにしたブロックチェーンゲーム「Star Atlas（スターアトラス）」内で利用されるトークンです。

このゲームは、惑星や宇宙戦艦などが登場する宇宙を舞台にしたメタバースゲームで、その緻密なグラフィック表現などがコミュニティから注目を浴びています。

Star Atlasは、世界中のプレイヤーが同時に参加できるブロックチェーンゲームであり、ユーザー人口が増加すればするほど、ATLASの価値が上昇する可能性があります。

DOMEは、Everdome（エバードーム）と呼ばれるメタバースプラットフォーム内で使われるトークンです。

エバードームは、火星に拠点を置く都市をドームで表現したメタバースプロジェクトで、他のプロジェクトとの差別化を図りつつ、高いリアリティを提供しています。

最新の3Dスキャナーや他の先進技術を駆使してアバターを作成する手法を通じて、現実世界と同等のリアリティを目指すメタバースとして計画されています。

既存のメタバースプロジェクトである「The Sandbox」や「Decentraland」とは異なるアプローチを採用しているため期待できるでしょう。

BLOKは、Bloktopia（ブロックトピア）メタバース内で利用されるトークンです。

Bloktopiaは高層ビルが舞台で、その中には暗号資産やブロックチェーン関連の情報、人物などが集まるメタバースです。

Bloktopiaではエリアごとに取引所、ニュース、ゲームなどのコンテンツが提供され、多様な活動ができます。

大手クリプト企業の「Binance」や「KuCoin」がBloktopia内でテナントを持ち、今後他の大手企業も参入する可能性があります。

XANA（ザナ）は、AIとWeb3.0を組み合わせたメタバースプラットフォームで、その内部で「XETA」と呼ばれる仮想通貨が取引されています。

「NOBORDER.z FZE（ノーボーダーズ）」はドバイに拠点を置くXANAの運営会社で、代表者は「久保武士氏（通称RIO）」です。XANAはWeb3メタバースで日本語に対応し、国内で広く認知されています。

SandboxやDecentralandが未対応であるなか、XANAは日本人向けに焦点を当てており、投資家からの注目度は高いです。

また、XANAは日本の人気IPとコラボし、「鉄腕アトム」や「ウルトラマン」のメタバースNFTを販売しています。ブレイキングダウンとも提携し、格闘技エンターテインメントの展開も行っています。

自治体とも連携し、鳥取県ではXANAメタバース上に「ご当地アトムNFTギャラリー」をオープンして、XANA上での活動を広めており期待値が高いプロジェクトです。

XRPは、国際送金システム「Ripple Network」のトークンです。リップル社が2004年に開発し、従来の国際送金の問題を解決するための取り組みとして注目されています。

XRPは以前は送金に焦点がありましたが、最近ではメタバースとの結びつきも強まっています。

2022年6月、リップル社はメタバース関連プロジェクト「FLUFWorld（フルッフ・ワールド）」と提携を発表しました。これにより、XRPを基軸にしたメタバースとエコシステムが今後展開される計画があります。

そのため、XRPはメタバース銘柄の一環として注目されています。

続いてはメタバース関連の仮想通貨の将来性を紹介します。

メタバースプラットフォームは企業との提携で注目を浴びています。これは、多くの企業がメタバースとの提携を魅力的だと感じている証拠です。

特に「The Sandbox」や「Decentraland」は、数多くの企業と提携しています。

例えば、The Sandboxが提携しているのは世界的なファッションブランドである「GUCCI」やスポーツウェアメーカーの「adidas」などです。他にも、名作ゲーム「ドラゴンクエスト」を生み出した「スクウェア・エニックス」、携帯キャリアの「ソフトバンク」など、多岐にわたる有名企業と提携を結んでいます。

特筆すべき点は、2022年10月27日から11月9日の期間に開催されたGUCCIとのコラボイベントです。このイベントでは、販売されたNFTのほとんどが短期間で完売し、強力な経済的な影響が見られました。

メタバース市場の予測はさまざまな調査機関やメディアから発表されており、一般的には今後もメタバース市場が拡大する方向に向かっています。

米国の経済・金融情報に精通したメディアである「Bloomberg」は、2021年12月にレポートを公開しました。2022年に4,787億ドルだったメタバース市場が年平均で約13.1％の成長率で推移し、2024年には7,833億ドルに達すると予測しています。

これにより、メタバース業界はまだ成長段階にあり、新しい企業が今後参入する可能性が豊富に存在していると考えられています。

ここまでメタバース関連の仮想通貨銘柄を紹介してきましたが、購入してみたいと思ったのではないでしょうか。

ここからはメタバース関連の仮想通貨銘柄の投資方法を紹介します。

現物取引は仮想通貨を実際に購入し、安いときに買い、高いときに売り収益を得るオーソドックスな投資方法です。株や不動産など同じ手法なため、イメージしやすいでしょう。

チャートを予想する必要があり、その戦略は短期と中長期的なものに分けられます。

短期的な取引では、数日〜数週間程度で売買を行う手法です。メリットとして、すぐに利益が得られる可能性があります。しかし、チャートを予想し値上げ・値下げを判断する必要があるため、難易度の高い投資方法です。

中長期的な取引では、数ヶ月〜数年のスパンで行います。長期的な投資戦略は、チャートを読む必要がなく、初心者にもおすすめできる取引です。また、歴史的に仮想通貨市場で成功を収めてきました。

現物取引は長期的に運用でき、安定感のある収益を追求する投資家に適しています。しかし、価格の変動には耐える覚悟が必要です。

定期的に一定額の資金を投入し、市場の平均価格を利用して仮想通貨を購入する方法です。

積み立て投資は市場の波を利用し、長期的な安定性を追求します。この方法はドルコスト平均法として知られ、リスクを分散するのに役立ちます。ドルコスト平均法は、仮想通貨だけではなく、投資全般で使われる安定した利益が狙える戦略です。

また、取引所で積立の設定をしておけば自動で利用できるので、難しい操作もなく初心者にも利用しやすいです。

積立投資はリスクを分散し、長期的な安定性を求める投資家に適しています。ただし、急騰のチャンスを逃す可能性もあるので注意しましょう。

仮想通貨のレンディングは、持っている通貨を貸し出すことで利息を稼ぐ方法です。利息をそのまま利用できるので、複利で運用できます。

レンディングはサービスを提供しているプラットフォームで期間を決めて、仮想通貨を預けるだけで利用できるので、簡単です。

銀行に預けているだけでは金利が0.001％ほどしかつきませんが、レンディングなら年率10％も狙えるため、リターンも大きいです。

レンディングは比較的低いリスクで、始めやすい仮想通貨投資方法だといえます。安定した利回りを期待できるため、資産の増加を穏やかに追求できます。

引用：ビットレンディング

メタバース関連の仮想通貨銘柄はビットレンディングでの運用はできません。しかし、他の仮想通貨を運用するなら、長く安定した投資方法であるレンディングがおすすめです。

実際にレンディングを始めるなら、数あるサービスのうち「BitLending(ビットレンディング)」がおすすめです。

ビットレンディングは最高金利10%を誇るため、比較的大きな利益が狙えるでしょう。

また、他のレンディングサービスと比べて、貸し出すまでの期間が短い傾向にあります。そのためレンディングを始めたいと思ってから実際に貸し出せるまでが早いです。

懸念点として対応銘柄が5種類しかないため、選択肢が少ない点です。しかし、取り扱い通貨はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など有名どころが多く安心感があります。

ビットレンディングについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

https://brightreach.co.jp/cryptocurrency/bitlending

メタバースは、Web上に構築された立体的な仮想空間です。

20年以上前から主にゲームで使われていましたが、最近では新しい経済圏としても注目を集めています。なかには、ブロックチェーンを基盤にしたメタバースも登場しており、その利用には仮想通貨が必要です。

メタバースは単なるゲーム舞台だけでなく、ビジネスや新たな経済圏としても進化しています。ブロックチェーンを基盤にしたプラットフォームやNFTゲームもすでに多く存在しています。