ビットコインの運用方法はどんなものがある?運用するコツや注意点も紹介

これからビットコインへ投資を検討している方は、以下のポイントが気になるかもしれません。

  • 仮想通貨ってまだ上昇するの?
  • 運用するならどのような方法がおすすめ?
  • 他の投資商品と比べるとどうなの?

仮想通貨は株や為替と違いまだまだ歴史が浅い金融商品です。そのため、どのような運用をしていけば良いのかという明確なデータは出揃ってはいません。

ただし、他の投資商品と比べてボラティリティが大きく、適切なタイミングで投資を行えば稼げる可能性は高いです。

本記事では、ビットコインの運用方法と、運用を始める際のコツなどを紹介します。紹介する内容を参考にビットコインの世界へ足を踏み入れてみましょう。

ビットコイン(仮想通貨)は上昇するの?

引用:CoinMarketCap

2023年初めから、ビットコインは急速に価格が上昇し、上昇率は130%以上となりました。

同じ期間に、米国株と日本株も堅調な成績を収めていましたが、ビットコインの上昇率には及んでいません。米国株ではAppleが約38%、日本株ではトヨタ自動車が約40%上昇していました。

2024年には、ビットコインの半減期が計画されています。このイベントでは、ビットコインの新規発行数が半分になり、希少性が高まるでしょう。

これまでの経験から、半減期後には通常1年前後で過去最高価格を記録しています。

さらに、2024年初頭までにビットコイン現物ETFが承認される可能性も浮上しています。もし承認が実現すれば、大規模な資金が仮想通貨市場に流入し、これまで投資していなかった資産が仮想通貨市場に参入することで、ビットコインの価格が急騰する可能性が高いです。

ただし、価格の変動が大きいため、それに伴う損失リスクも念頭におくべきです。

ビットコインの運用方法

ビットコインにはどのような運用方法があるのか気になるでしょう。ここからは運用方法を7つ紹介します。

現物取引(短期トレード)

仮想通貨のオーソドックスな取引方法は、現物取引です。具体的には、仮想通貨を購入し、価格が上昇したときに売却することで利益を得ます。

なかでも現物取引の短期トレードは数時間や数日といった短い期間で仮想通貨を取引する方法です。

短期保有のメリットは迅速な結果が得られることです。仮想通貨は価格変動が激しいため、1日の取引だとしても大きな利益が得られるかもしれません。

一方で、短期トレードは相場分析やチャートの定期的な確認が必要となり、それがデメリットとなります。仮想通貨をはじめとする投資のプロたちと争う必要があるため、初心者が短期で稼ぐのは極めて難しいです。

この手法は、中級者や上級者向けであり、初心者には少し敷居が高いかもしれません。

現物取引(ガチホ運用)

「ガチホ運用」とは、投資対象を本気で保持し続ける言葉で、ビットコインや他の投資対象を長期間持ち続けることを指します。

同様に「HODL(ホドル)」という言葉も存在します。価格変動にもかかわらず投資対象を保持し続ける意味を持つ仮想通貨業界の俗語です。

どちらも具体的な保有期間は定まっていませんが、数カ月から数年にわたり長期的に投資対象を保有する場合に使います。

ビットコインの長期保有は価格が将来的に上昇すれば利益が得られるため、初心者にも取り組みやすいです。

ガチホ運用は短期取引よりも、将来の成果を期待して投資対象をしっかりと保持するスタンスを表現しています。そのため、初心者におすすめな投資方法です。

積立投資

仮想通貨の積み立ては、毎月一定の金額で自動的に仮想通貨を購入する投資手法です。積み立て投資の魅力は、以下のとおりです。

  • 安定して収益を上げるため、リスクを最小限に抑えた投資方法
  • 仕事で忙しい方にも適している点は、自動で投資が行われる便利な仕組み

積み立て投資は、リスクを最小限に抑えつつ安定した収益を期待できます。また、自動積み立ての利点は、忙しい生活の中でも投資が継続的に行われるため、仕事が忙しい方にとってもおすすめです。

積み立ての魅力は、その中でもドルコスト平均法を使用している点にあります。この手法は価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入することで、平均単価を抑え、リスクを分散できます。

ドルコスト平均法は、安定感と効果的な投資手法として評価が高いです。

レバレッジ取引

レバレッジ取引は大きく分類すると現物取引のなかの1つの取引方法です。

レバレッジ取引では、投入する証拠金の一部を預け、その額に比例して大きな取引が可能です。仮想通貨自体を売買するのではなく、価格変動から生まれる売買差益で利益を得ます。

レバレッジ取引は少ない資金で大きな金額を動かせるため、利益額も大きくなることがメリットです。元々の価格変動が大きい仮想通貨でレバレッジを取り入れると、売買差額が大きくなり、利益も大きくなるでしょう。

一方で、利益が大きくなる分、マイナス額も大きくなってしまうリスクも存在します。そのため、レバレッジ取引は上級者向けの取引手法といえます。

レンディング

レンディングは、手元の仮想通貨を仮想通貨取引所などの第三者に貸し出し、貸し借りの対価として貸借料(報酬)を得る取引方法です。

通常の仮想通貨取引は、取引の対象を選び、価格変動を分析するなど手間がかかり、一定の専門知識が求められます。

一方、レンディングでは簡単に仮想通貨を取引所に貸し出し、貸し付け期間が終了すると貸借料を受け取るだけです。そのため、投資初心者でも手軽に始められる取引方法といえます。

ただし、貸し付けた仮想通貨の貸借料を日本円に換金する場合は、最終的に仮想通貨取引を行う必要があります。したがって、レンディングを行う際には仮想通貨の価格変動に注意が必要です。

レンディングのメリットとして、他の手法と比較して利用できる取引所が多く、対象となる仮想通貨も幅広く、貸し付け期間が長いほど得られる貸借料も増える傾向があります。

ステーキング

ステーキングは、特定の仮想通貨を所有するか、ロック状態にすることで報酬を得られる仕組みです。

ステーキングとレンディングは似ていますが、ステーキングにはいくつかのメリットがあります。

  • レンディングと異なり、サービスの対象となる数量に上限がない
  • サービスの対象となる期間に制限がないため、柔軟に利用できる
  • 一部のサービスでは、ステーキング中でもいつでも売却や送金が可能
  • 別途のサービス利用のための申し込みや契約が不要

ステーキングは売買による利益だけでなく、インカムゲインにも焦点を当てています。しかし、価格の下落によりトータルで損失が生じる可能性があるため、注意が必要です。

これらのポイントを考慮し、インカムゲインに興味がある方は、ステーキングを検討してみる価値があります。

NFT

NFTを活用して稼ぐ方法をご紹介します。NFTは、ブロックチェーン技術を基盤にした、代替不可能なデジタルデータのことです。

この技術により、デジタルデータはブロックチェーン上で独自に識別できるようになります。

現在、デジタルアート、トレーディングカード、仮想世界の土地などがNFTとして取引されています

例えば、「CryptoPunk 5822」というドット絵作品は、2022年2月に当時のレートで27億円で取引されました。これは2017年に行われた前回の取引が約19万円であったことから、5年間で価格が1万倍以上に上昇したことを示しています。

「CryptoPunks」シリーズは特に有名で、これらのNFTアート作品は世界中で高額で取引されています。NFTの売買差額を利用することで、仮想通貨を活用した稼ぎ方が可能です。

これはNFT市場でのトレーディングの一例であり、独自のNFTを持つことで新たな収益の機会が広がります。

ビットコインを運用するコツ

ビットコインの運用方法を7つ紹介しましたが、お気に入りの方法は見つかりましたか?続いては、ビットコインを運用するコツを紹介します。

自分に合う運用方法を選ぶ

仮想通貨を使った資産運用の主な方法を紹介しましたが、他にもいくつかの選択肢があります。

これらの方法はどれも稼げる可能性がありますが、重要なのは自分自身の性格や生活スタイル、資金状況に合った方法を選ぶことです。

例えば、取引に多くの時間を確保できる方は、短期的な売買に焦点を当て、複利運用を活用することで、資産を効果的に増やすことができるでしょう。

一方で、仕事が忙しく取引の監視や実行に時間を割けない方は、レンディング、ステーキング、自動積立などを戦略の中心に据え、ストレスなく運用を続けることが可能です。

最終的には、自分に合った資産運用方法を見つけ、それを実践できる仮想通貨取引所を選ぶことが重要です。

長期的な目線で運用する

ビットコインは長期的な目線で運用しましょう。

短期投資は経験豊富な投資家が高度な知識を駆使して利益を得る運用方法です。そのため、初心者が利益を出すのは極めて難しいでしょう。

一方で長期投資は初心者にとってハードルが低い手法です。この方法では、暗号資産の価格トレンドに従って投資し、何度も頻繁に売買する必要がありません。

また、長期投資では複利効果を活かせます。複利効果は、投資元本で得た利益を再投資して元本に加算し、利益が利益を生む状態を作り出します。

これにより、運用資産を着実に増やすことが容易となるでしょう。

逆に、利益を都度引き出してしまうと複利効果が得られません。都度引き出すと、利益率が一定の場合でも一定期間の得られる利益が同じ額になるので注意しましょう。

手数料などのコストを抑える

仮想通貨取引で利益を最大化するためには、コストを最小限に抑えることが鍵です。

仮想通貨取引所を利用する際には、いくつかのコストが発生します。主なコストは以下の通りです。

  • 取引手数料
  • スプレッド(販売所における売値と買値の差額)
  • レバレッジ手数料(レバレッジ取引におけるポジションの維持コスト)
  • 投資資金の入出金手数料
  • 仮想通貨の送金手数料

これらのコストは取引所ごとに異なります。取引所を選ぶ際には、取り扱う仮想通貨の種類や提供されるサービスだけでなく、低コストで利用できるかどうかも考慮しましょう。

ビットコイン運用の注意点

続いてはビットコイン運用を始める際の注意点を紹介します。運用を始めようと考えている人は、参考にしてみてください。

余剰資金で行う

ビットコイン運用は余剰資金を利用して行うべきです。

ビットコイン価格の変動が大きく、損失の可能性があるため、生活費や急な支出に差し支えない余剰資金で投資することが重要です。投資にはリスクが伴いますので、確実性のある生活費や急な支出には使わないようにしましょう。

過去のビットコイン価格の急落により、投資家が大きな損失を被った事例があります。余剰資金を使用していれば、これらのリスクを最小限に抑えられます。

生活費や急な支出に影響を及ぼさない範囲で余剰資金を使い、リスクを理解した上でビットコイン運用を行うことが望ましいです。

仮想通貨運用はギャンブルではない

仮想通貨運用はギャンブルではありませんが、価格変動が大きいため、慎重なアプローチが必要です。

一部で仮想通貨をギャンブルとみなす声がありますが、単純な運任せのものではありません。ギャンブルが運に依存し、結果が不確定なのに対し、仮想通貨は市場動向を分析し、戦略的なアプローチで利益を上げることが可能です。

ただし、価格の大きな変動はリスクを伴います。したがって、投資家は計画的で慎重なアプローチを取り、自らのリスク管理を徹底することが必要です。

完全なリスク回避は難しいものの、経験を積んで知識を深め、慎重な取引により投資の成功率を高められます。

仮想通貨運用は確かにリスクが伴いますが、運だけでなく計画的な取引により、投資家は安定した成果を得られます。

他人の情報をすべて信じない

投資において、個人的な情報発信を簡単に信じるべきではありません。

仮想通貨の世界では、多くのインフルエンサーやトレーダーが様々な投資情報を発信しています。しかし、これらの情報は鵜呑みにせず、むやみに信じるべきではありません。

投資判断を行う際には、これらの情報を参考程度にとどめ、慎重な検討が必要です。

ネット上には正確でない情報も多く存在します。他人の情報に依存するのではなく、自らが情報を収集し整理し、仮想通貨への投資判断を行うことが重要です。

どの仮想通貨に投資し、いつ取引するかなどの意思決定は、慎重に検討して行うようにしましょう。

価格変動にも落ち着いて対処する

価格が予想外に変動しても、急いで売却することは避けましょう。

仮想通貨の価格は他の金融商品よりも激しく変動します。購入した仮想通貨が急激に価格下落すると、不安に駆られて即座に売却する傾向があります。

しかしながら、価格の激しい変動は逆に急上昇に転じる可能性もあるでしょう。したがって、価格の変動が生じても冷静に相場状況を見極めることが重要です

価格変動が一時的なものであれば、しばらく様子を見て上昇トレンドが戻ってくるのを待つことも検討してみましょう。

マイナーなコインに投資しない

マイナーな仮想通貨のことを「草コイン」と呼びます。ビットコインをはじめとする主要な仮想通貨と比べて価格が低いことが特徴です。

この低価格から、将来的な価格上昇の余地が大きいと期待されています。成功すれば、少額の投資でも予想外の大きな利益が得られる可能性があります。

ただし、草コインはプロジェクトの失敗などにより無価値になるリスクもあり注意が必要です。

そのため、草コインへの投資を考える際には慎重に検討し、十分な注意を払いながら、余剰資金で行うことが重要です。

ビットコイン以外のおすすめの仮想通貨銘柄

ビットコインの運用について紹介しましたが、他の銘柄も気になる方がいるのではないでしょうか?ここではビットコイン以外の主要な仮想通貨を紹介します。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムは、「ビタリック・ブテリン氏」によって2015年に提案されたプラットフォーム型の仮想通貨です。この通貨の単位は「ETH」で、主にスマートコントラクトや分散アプリケーションの実行に利用されます。

スマートコントラクトは条件が満たされた場合に自動的に実行され、これにより取引や契約の自動化が可能となり、信頼性や効率性が向上します。イーサリアムはこれによってさまざまな分野で注目を集めている仮想通貨です。

多くの企業やプロジェクトがイーサリアム上でトークンを発行したり、分散アプリケーションを開発したりしています。これが多様な仮想通貨やブロックチェーンプロジェクトにとって基盤となり、活気あるエコシステムが形成されています。

さらに、イーサリアムは高い取引量を誇り、トランザクションの処理能力やスケーラビリティの向上が進んでいるプロジェクトです。

リップル(XRP)

リップルは2012年に発表されたデジタル決済プロトコル兼仮想通貨です。通貨単位は「XRP」で、「Ripple, Inc.」が開発したもので、主に国際送金や決済の分野で使われます。

リップルはブロックチェーン技術を利用していますが、ビットコインやイーサリアムとは違う分散型台帳方式を使っています。この特徴により、高速かつ低コストで国際送金が可能です。

金融機関との協力が焦点で、銀行や決済プロバイダーと提携しています。そのため、国際送金や決済の領域で広く利用され、効率的なグローバルな送金システムの構築に寄与しています。

総じて、リップルは国際送金に優れた仮想通貨であり、グローバルな送金システムの向上に一役買っているといえるでしょう。

テザー(USDT)

テザーは、Tether Limited社が2015年に立ち上げた最初のステーブルコインです。テザーは香港を拠点にしており、米ドルに1対1で固定されています。

つまり、「1USDT=1ドル」のペッグ通貨として設計されました。法定通貨担保型ステーブルコインは、発行体が十分な裏付け資産を保有し、法定通貨と同等の価値を持っていることで法定通貨との価値の連動性を保っています。

USDTも同様に、発行済みのUSDTと「Tether Limited社」が保有している米ドルを同量に保つことで、通貨としての価値を安定させています。

従来の暗号資産の中には価格変動が激しいものがあり、法定通貨にはない特長を持つ一方で、決済手段としての安定性不足が課題です。

この点で、USDTはボラティリティが少なく、安定性に優れているため、資産運用や決済など多岐にわたる用途で広く活用されています

ビットコインを運用したいならビットレンディング

引用:ビットレンディング

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を運用するなら、長く安定した投資方法であるレンディングがおすすめです。

実際にレンディングを始めるなら、数あるサービスのうち「BitLending(ビットレンディング)」がおすすめです。

ビットレンディングは最高金利10%を誇るため、比較的大きな利益が狙えるでしょう。

また、他のレンディングサービスと比べて、貸し出すまでの期間が短い傾向にあります。そのためレンディングを始めたいと思ってから実際に貸し出せるまでが早いです。

懸念点として対応銘柄が5種類しかないため、選択肢が少ない点です。しかし、取り扱い通貨はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など有名どころが多く安心感があります。

ビットレンディングについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

https://brightreach.co.jp/cryptocurrency/bitlending

よくある質問

最後にビットコインの運用について、よくある質問を紹介し回答していきます。

ビットコインで借金を背負う可能性はある?

ビットコイン取引において、レバレッジ取引を行うと借金を背負う可能性があります。

レバレッジ取引は予算の範囲を超えて取引できてしまうため、価格の変動により損失が発生すると、損失分を賄うために借金を背負う可能性があります。

借金を避けたい場合は、ガチホ運用やレンディングを利用して、予算内で安全に取引しましょう。

仮想通貨はまだ上昇する?

ビットコインの将来的な価格上昇が期待されています。その理由は以下の通りです。

  • ビットコインの需要増加
  • 企業や著名人の投資
  • ETFが承認される可能性

これらの要因により、ビットコインは需要や影響力が増し、法定通貨としての認知が進む中、今後数年で価値が向上する可能性が高いです。

ただし、市況は変動するため、確実性はありませんが、ビットコインが衰退する可能性は極めて低いと考えられます

まとめ

本記事ではビットコインの運用方法を紹介しました。今からビットコインへの投資を始める人は、短期で利益を狙うのではなく長期的な目線で運用をしましょう。

仮想通貨と聞くと「億り人」という言葉がちらつくため、短期で莫大な利益を得ようと考えるかもしれません。

しかし、短期トレードは今まで仮想通貨の市況をみてきたプロの集まりなので、初心者が挑んでもなかなか勝てないでしょう。

そのため、ビットコイン投資を始めるなら長期的な目線で投資を行える「ガチホ運用」や「レンディング」がおすすめです。

本記事を読んでビットコインを運用してみたいと思ったなら、ぜひ仮想通貨の世界へ踏み込んでみましょう。