ビットコインの価格推移の歴史を紹介!最初の仮想通貨はどのように生まれたのか

2008年にサトシ・ナカモトが提唱したビットコインは、独自性と進化の歴史を通じて、投資家を引き付けてきました。

ビットコインの初期の価格はわずか0.07円でしたが、これは通貨としての評価がまだ十分でなかったことを示しています。しかし、それからの数年で、ビットコインは価値の地道な積み重ねを経て、驚異的な成長を遂げました。

ビットコインが経済の指標として注目を浴びる中、2024年現在の展望は不透明です。アメリカなど主要国での利上げが続く一方で、世界経済が悪化すればビットコイン価格にも影響が及ぶ可能性があります。また、大手取引所の破綻や経営悪化が市場に及ぼすリスクも見逃せません。

ビットコインの未来には未知の要素が多く、投資家にとっては慎重な観察が求められています。興奮と課題が入り混じるビットコインの世界、その動向には引き続き注目が必要です。

ビットコインのこれまでの価格推移

引用:CoinMarketCap

まずはビットコインのこれまでの価格推移や歴史を紹介します。

2008年〜2010年

ビットコインは仮想通貨の草分けであり、2008年に発表されたサトシ・ナカモトの論文に基づいて、2009年1月に初めて導入されています。当初は金融システムにおいて管理者不在という新しい概念であり、一部の人々に受け入れられにくいものでした。

2010年にはビットコインを取引できる取引所が設立され、これにより新しい技術に興味を抱く人々の間で取引が広まっています。初の価格提示は「New Liberty Standard」によって行われ、1BTC =約0.09円という価格で登場しました。

その後、ビットコインは実際の商品取引にも使われ、初めてピザ2枚がビットコインで購入されるなど、決済手段としての実用性が示されています。

この時期のビットコインの歩みは、新しい金融体系の構築への一歩として注目されました。

2011年〜2012年

2011年になり、ビットコインは世界的な注目を集め、価格も急上昇しました。まず、3月には「Mt.Gox」が日本の「Tibanne社」に買収され、この出来事がきっかけで1BTCの価格は70円台まで上昇しています。

その後、4月には米TIME誌が特集を組み、ビットコインの知名度が向上しました。これがきっかけで1BTCは80円台まで上昇し、初めて大手メディアに取り上げられています。

TIME誌の掲載を契機にビットコインの認知度が急上昇し、価格も1BTC=約1,500円まで急騰をみせています。2009年の初登場価格(約0.07円)からの伸びは約2万倍にも達し、ビットコインは高い投資利益率を誇る金融商品として国際的に注目を浴びました。

しかし、バブルは続かず、2011年6月にはMt.Goxのハッキング被害が発生しています。これがきっかけでビットコインの価格は反転し、2011年末には300円台まで下落しました。

2012年に入ると、WordPressでのビットコイン決済が可能になりました。またマイニング報酬の半減期が発生するなどプラス材料もあり、価格は1BTC=1,000円台まで回復をみせています。

2013年

2013年はビットコインにとって重要な年でした。初めに、「キプロス銀行危機」が発生し、EUの救済条件として預金者からの徴収が行われました。

これにより、法定通貨に対する不信感が高まり、ビットコインが避難通貨として注目を集めています。その結果、ビットコイン価格は一時的に1BTC=約7,000円まで上昇しました。

しかし、2013年4月にはブロックチェーンのバグにより分岐が発生し、取引停止や価格暴落の影響が出ています。この問題は解決されましたが、信頼性や安全性への疑念が残りました。

中国市場の拡大も注目すべき要因で、中国の検索エンジン「百度」がビットコインでの決済を導入し、中国政府の声明にもかかわらずビットコイン需要が急増しています。これにより価格は1BTC=約20,000円まで上昇しました。

2013年11月には中国政府がビットコインを「仮想商品」と規定し、金融機関での扱いを禁止しました。

しかし、個人取引の許可と認定されたことでビットコインへの投資が拡大をみせています。価格は急騰し、1BTC=約120,000円に達しました。

ただし、同年12月に中国政府が金融機関での取引を禁止されてしまうと、価格は急落し、1BTC=約70,000円まで下落しました。

2014年

2014年はビットコインにとって良くない出来事が相次いだ年です。価格は下落し、3万円台まで落ち込みました。

最初の出来事はビットコインの取引量がPayPalを超えたことです。これは成長するビットコインの決済手段としての地位を示すものでしたが、価格には大きな影響を与えませんでした。

なぜなら、Mt.Goxの破綻があったからです。Mt.Goxは世界最大のビットコイン取引所でしたが、2014年2月にハッキングにより85万BTCを失い、その後破産しました。これがビットコイン界に大きな衝撃を与え、価格は1BTC=約60,000円まで下落しています。

2014年12月にはマイクロソフトがビットコインでの決済を導入し、世界的な企業からの認知があったものの、価格には大きな変動がありませんでした。結局、2014年末にはビットコインの価格は1BTC=約30,000円まで下落しました。

2015年

2015年は、ビットコインにとって変動の少ない年です。価格は上昇傾向にありましたが、大きな変動はありませんでした。

最初の出来事は、欧州最大のビットコイン取引所であるビットスタンプがハッキングされたことです。2015年1月に約19,000BTCを失い、信頼性と安全性への懸念が広がり、価格は1BTC=約20,000円まで下落しています。

その後も、ビットコインにはプラスとマイナスのニュースがありました。コインベースの資金調達やEU最高裁のVAT免除判決はビットコインの信用を高めましたが、同時にビットコインのブロックサイズ問題が表面化し、意見の対立が生じました。

この対立は後にビットコインキャッシュ(BCH)の誕生につながっています。さらに、ビットコイン財団のマイク・ハーンの脱退があり、開発者コミュニティの分裂を象徴しました。

総じて、2015年は波乱含みの年でしたが、終盤には価格が1BTC=約45,000円まで回復しました。

2016年

2016年には、日本でもビットコインの動きが注目されました。

大手金融機関や企業が仮想通貨やブロックチェーンに関する実証実験を始め、5月には初めて仮想通貨に関する法規制を規定した「改正資金決済法」が成立しています。

その後、7月にはビットコインが2回目の半減期を迎え、マイニング報酬が25BTCから12.5BTCに減少しました。この影響で、年明けには約4万5,000円だったビットコインの価格が約7万円まで上昇をみせています。

しかし、8月には香港の暗号資産取引所である「Bitfinex」が約12万BTCの盗難に遭い、一時的に価格が下落しました。しかし、その後持ち直し、1月には1BTCあたり4万円台から始まり、12月には約11万円程度まで上昇しています。

2017年

2017年にはビットコインの価格が大きく上昇し、1BTCが200万円を超える大規模なバブルが形成されました。2016年に行われた2回目の半減期がきっかけとなり、ビットコインの価格は急激に上昇しています。

日本国内では金融機関が仮想通貨やブロックチェーンに関する実証実験を開始し、注目を集めました。法的整備の必要性が高まり、2017年4月には「改正資金決済法等」が施行されました。

この法律は、価格の激しい仮想通貨に対する投資家保護や資金洗浄の防止を目的とし、取引所の登録や届出を義務付けています。

2017年末までビットコインの価格は上昇を続け、12月には約230万円という当時の史上最高価格を達成しました。この急騰により、「億り人」と呼ばれる1億円以上の利益を得た投資家が現れ、国内でのビットコインと仮想通貨の知名度が急上昇しています。

2018年

2018年はビットコインにとって厳しい年です。大きな出来事として、日本最大の仮想通貨取引所であるコインチェックが1月にハッキング被害を受け、約580億円相当のNEMを失いました。これによりビットコインの価格は急落し、1BTC=約160万円まで下落しています。

その後もビットコインは苦境に立たされています。2月にはフェイスブックが仮想通貨関連広告を禁止し、3月にはG20で仮想通貨に関する議論が行われ、規制強化の動きが強調されました。また、時価総額が1兆ドルを割るなど価格は低迷しています。

一方で、6月にはビットコインのマイニング難易度が過去最高に達し、需要が高まっている兆候も見られました。しかし、SECが8月にビットコインETFの申請を再び却下し、市場に不安が広がりました。

これらの出来事が重なり、2018年はビットコインにとって価格の大幅下落や規制の影響が続く厳しい時期だといえます。

2019年

2019年はビットコインにとって復活の年だといえます。価格は大幅に回復し、一時は130万円まで上昇しました。初めの大きな出来事は、ビットコインの時価総額が1兆円を回復したことで、これは市場の信頼性や需要の回復を示しています。

その後もプラスのニュースが相次いでいます。2019年2月には、フェイスブックが仮想通貨やICOに関する広告禁止を解除し、市場における詐欺減少やフェイスブックの仮想通貨参入を示唆しました。

2019年3月にはビットコインのマイニング難易度が過去最低となり、供給量の増加やマイニングのコスト低下を意味しました。

しかし、2019年4月にはビットコインの価格が一日で約100万円まで急騰しており、急激な需要増やショートカバーの影響と考えられます。

その後も価格は上昇を続け、2019年5月にはバイナンスのハッキング被害により一時的に下落しましたが、被害補填の発表で安心感が広がりました。

2019年12月にはビットコインの価格が約80万円まで下落し、前年末から約60%の値下がりとなりました。

2020年

2020年はビットコインにとって記録的な年で、価格は大きく変動し、当時の最高値を更新しています。

この年の初めには、ビットコインの時価総額が1兆円を超え、市場の拡大が示されました。しかし、2020年2月には価格が一時的に約120万円まで上昇し、需給バランスや投機的な取引の影響が見られました。

新型コロナウイルスの影響で、2020年3月には世界的な金融市場が混乱し、ビットコインの価格も約40万円まで急落しています。しかし、金融緩和策や半減期への期待感により、徐々に回復をみせ、2020年4月には約80万円まで上昇しました。

2020年5月にはビットコインの半減期が発生し、ブロック報酬が半分になっています。これにより供給量が減少し、価格は約100万円まで上昇しました。

2020年7月にはビットコインの価格が約120万円まで上昇し、市場の流動性向上やDeFiの発展が影響しています。

その後も好材料が続き、2020年11月にはPayPalがビットコインサービスを開始し、企業のビットコインへの投資が加速しました。

2021年

2021年はビットコインにとって記録的な年で、価格は大きく変動し、何度も史上最高値を更新しています。

2月にはテスラ社がビットコインを資産として購入する発表があり、企業投資の流れを加速させました。3月には、ビットコインの時価総額が1億ドルを超え、最も価値のある通貨となっています。

4月には仮想通貨取引所のコインベースが米国で上場し、市場の成熟度や信頼性の向上を示しました。5月には当時の過去最高額である約700万円まで上昇しています。

しかし、同月に中国が仮想通貨関連の取引やマイニングを禁止し、テスラ社がビットコインでの支払いを中止すると発表し、価格は約400万円まで急落しています。

その後、ビットコインは徐々に回復し、7月にはバイデン大統領の政策やアマゾンの仮想通貨採用の噂で上昇をみせました。8月には、PayPalやMasterCardの仮想通貨サービス拡大により再び上昇しています。

9月には一時的に約600万円まで上昇しましたが、エルサルバドルでの法定通貨化や中国の規制強化で下落しました。10月には約700万円まで上昇し、11月には約760万円まで上昇して史上最高値を更新しました。

これらの動きは、メタバースやWeb3.0への期待感やNFTブームが影響しているといえます。

2022年

2021年には、ビットコインが過去最高値となる約760万円を記録しました。しかし、2022年に入ると米国のFRBによるテーパリングの懸念やロシアの暗号資産禁止提案により価格は下落し、1月下旬には約400万円にまで落ちています

その後、ビットコインは400〜500万円台で推移しましたが、ロシアのウクライナ侵攻に伴う市場の下落で2月下旬には約430万円まで下がりました。しかし、株価の反発に連動して3月下旬には約580万円まで回復しています。

5月にはアルゴリズム型ステーブルコインの問題が発生し、ビットコインは約515万円から約380万円まで急落してしまいました。

7月にはテスラが保有するビットコインの75%を売却し、BTCは約320万円から約290万円まで下落しています。理由は中国のコロナロックダウンに備えて手元現金を最大化するためと説明されました。

8月にはFRBの利上げ発表で金融市場全体が下落し、BTCは約300万円から約270万円まで下落しています。ただし、9月になり市場は復調し、BTCは約278万円から約320万円まで上昇しました。

11月にFTX Tradingが資金不足で破産の危機に直面し、相場は再び暗転をみせています。BTCは約310万円から約230万円まで急落し、FTXグループが約130の関連会社とともに破産申請を行いました。

2023年

2023年の1〜11月のビットコイン価格動向は、一般的に回復の兆候を見せています。1月は週足で4週連続のプラス成績で、「2022年の下落を取り戻す可能性がある」との観測が広がりました。

2月は足踏みが続きましたが、3月に急上昇し、1週間で27%上昇し、380万円台を超えています。その後、4〜5月は横ばいが続きましたが、6月に入ると再び急上昇し、一時的に450万円台を回復しました。

ただし、8月中旬に大きな下落があり、この時点では2023年の最高値には遠く及びませんでした。しかし、1〜8月までの8カ月間では明確に右肩上がりの傾向があり、市場では価格のさらなる回復が期待されています。

その後、10〜11月にかけてビットコイン価格は大きく上昇し、10月と11月の月間騰落率はそれぞれプラス28.54%とプラス8.82%を記録しました。

2024年

2024年初旬、米証券取引委員会(SEC)がビットコインの現物価格に連動する上場投資信託(ETF)を初めて承認したことが、投資家コミュニティで注目を集めました。

この承認は1月10日に発表されています。これまでビットコインの先物価格に連動するETFは承認されていましたが、現物価格に連動するETFは初の承認となりました。

ビットコインに関するETFの承認は、株式投資家が仮想通貨取引口座を持っていなくても、暗号資産に間接的に投資できるようになることを意味しています。

ETFの購入によりビットコインへの資金流入が増え、価格の上昇圧力を強めることが期待されています。SECがビットコイン現物ETFを承認する直前には、SECのX(旧Twitter)のアカウントが乗っ取られ、ビットコイン現物ETFの正式承認が投稿されました。

SECはこれを悪意ある第三者の行為とし、この出来事によりビットコインの価格が乱高下しています。

これまでの半減期が価格変動に与えた影響

ビットコインの半減期は、4年ごとに新規発行されるビットコインの数量が半減するイベントです。これはビットコインのインフレを防ぐために設定されており、ブロック数が21万に到達すると報酬が半減します。

半減期が過ぎると報酬が大幅に減少し、ビットコインの供給量は2140年までに予想される上限まで徐々に減少します。

半減期が迫ると、ビットコインの価格は上昇しやすいです。これは、2012年や2016年の半減期の際に、価格が大きく上昇した例があります。

ただし、半減期の直前に価格が下落する傾向もあるため、注意が必要です。また、半減期は直後ではなく翌年に影響が出ることが一般的です。

ビットコインのマイニングが残り10%となっており、最大供給量の残りの10%にあたる約200万枚が今後マイニングされます。すでに供給量は1,900万枚を超えており、ビットコインの需要が増加していることから将来的に希少性が高まるでしょう。

2024年の半減期には、マイナー報酬が6.25BTCから3.125BTCへ減少し、価格の上昇幅は過去よりも狭くなると予想されます。最近のビットコイン市場は成長が鈍化しており、2025年までには金融緩和が収束すると見込まれています。

ビットコインが価格が上昇する可能性が高い理由

これまでのビットコインの価格推移を紹介しました。

続いては今後の価格が上昇する可能性が高い理由を説明します。

決済方法として普及する

ビットコインは仮想通貨のなかで広く知られ、世界中で広く利用されています。例えば、海外旅行時には、ビットコインを使って支払いをすることができ、現地通貨を持っていなくてもビットコインATMを利用可能です。

エルサルバドルでは、ビットコインが法定通貨として採用され、国内で広く使用されています。これにより、国民はビットコインを日常的な支払いに利用しています。

このように、ビットコインは仮想通貨の中で広く使いやすく、世界中で高い利便性を持っているため、今後ますます普及していくといえるでしょう。

避難用の通貨としての価値がある

ビットコインは、特に地域的な危機が発生すると価格が上昇しやすい特性があります。

例えば、2013年3月の「キプロス危機」では、ユーロなどの通常の法定通貨への信頼が低下し、人々はビットコインを避難通貨として選びました。

最近では、2019年11月にはアルゼンチンで自国通貨ペソの急落が続き、その影響で他国の取引所よりも32%以上高いプレミアム価格が記録されました。

ただし、この価格上昇のパターンは「有事が限定された地域で発生している」場合に成り立ちます。一方で、新型コロナウイルスなどによる世界的な金融危機が起きると、ビットコインは株や原油などと同様に下落する傾向があります。

発行上限が決まっている

ビットコインの発行上限は2,100万枚と決まっています。市場に過剰供給が起きず、希少性が維持されるための対策です。

中央銀行や政府のような中央機関がないビットコインでは、価値を保つために発行量を制限する必要があります。

すでに1,900万枚以上が発行され、2033年ごろには発行上限に達すると予想されています。残りの約200万枚について、今後の約10年はこれまでよりも緩やかなペースで発行されるでしょう。

この発行ペースを制御するために、ビットコインには約4年ごとに一度、発行ペースが1/2になる「半減期」が設けられています。

ビットコインの価格が下がる可能性

続いてはビットコインの価格が下がる可能性について説明します。今後も上がり続ける可能性が高い通貨ですが、なにが起こると価格が下がるのか説明します。

仮想通貨の規制が強化される

ビットコインは仮想通貨の代表格であり、仮想通貨市場ではポジティブ・ネガティブなニュースが価格に迅速な影響を及ぼします。

特に注意すべきは、各国の規制状況です。中国のような経済大国が仮想通貨を全面的に規制すると、ビットコインを含む多くの仮想通貨の価格に影響を与えます。

2022年にはステーブルコインのディペッグ騒動が発生し、これが仮想通貨全体の暴落を引き起こしました。これにより、各国で仮想通貨に対する懸念が高まり、規制に関する議論が進んでいます。

仮想通貨は新しい分野であり、各国の立場がまだ統一されていないため、今後の展開が注目されます。

経済の悪化による影響

ビットコインは、世界経済の悪化に強く影響される傾向があります。

2024年現在、主要国ではインフレが進行し、アメリカを中心に銀行の破綻が相次ぎ、大きな経済的懸念が広がっています。これまでの傾向では、ビットコインは経済不安が高まると価格が下落し、逆に経済が好転すると上昇してきました。

ビットコインはリスク資産と見なされており、今後も世界経済の動向に大きく左右されるでしょう。

主要国では利上げのペースが縮小される見通しですが、もしも世界的な経済の悪化が起これば、ビットコインから他の資産への移動が増加する可能性があります。

仮想通貨取引所の破綻

ビットコインの将来は、主要な取引所の破綻や経営の悪化に左右されるかもしれません。

世界中には多くの取引所が存在していますが、これらの企業が破綻するケースも増えています。例えば、2022年には国際的な大手取引所であるFTXが破綻し、これが大きな話題となりました。

この出来事の影響で、ビットコインを含む仮想通貨の価格が大きく減少しました。

同様に、他の取引所が急に経営状態が悪化するとの報道があれば、投資家たちはリスクを避けるためにビットコイン価格の下落を引き起こす可能性もあります。

ビットコインを運用する方法

続いては、ビットコインを運用する方法を紹介します。

現物取引

現物取引は仮想通貨を実際に購入し、安いときに買い、高いときに売り収益を得るオーソドックスな投資方法です。株や不動産など同じ手法なため、イメージしやすいでしょう。

チャートを予想する必要があり、その戦略は短期と中長期的なものに分けられます。

短期的な取引では、数日〜数週間程度で売買を行う手法です。メリットとして、すぐに利益が得られる可能性があります。しかし、チャートを予想し値上げ・値下げを判断する必要があるため、難易度の高い投資方法です。

中長期的な取引では、数ヶ月〜数年のスパンで行います。長期的な投資戦略は、チャートを読む必要がなく、初心者にもおすすめできる取引です。また、歴史的に仮想通貨市場で成功を収めてきました。

現物取引は長期的に運用でき、安定感のある収益を追求する投資家に適しています。しかし、価格の変動には耐える覚悟が必要です。

積立投資

定期的に一定額の資金を投入し、市場の平均価格を利用して仮想通貨を購入する方法です。

積み立て投資は市場の波を利用し、長期的な安定性を追求します。この方法はドルコスト平均法として知られ、リスクを分散するのに役立ちます。ドルコスト平均法は、仮想通貨だけではなく、投資全般で使われる安定した利益が狙える戦略です。

また、取引所で積立の設定をしておけば自動で利用できるので、難しい操作もなく初心者にも利用しやすいです。

積立投資はリスクを分散し、長期的な安定性を求める投資家に適しています。ただし、急騰のチャンスを逃す可能性もあるので注意しましょう。

レンディング

仮想通貨のレンディングは、持っている通貨を貸し出すことで利息を稼ぐ方法です。利息をそのまま利用できるので、複利で運用できます。

レンディングはサービスを提供しているプラットフォームで期間を決めて、仮想通貨を預けるだけで利用できるので、簡単です。

銀行に預けているだけでは金利が0.001%ほどしかつきませんが、レンディングなら年率10%も狙えるため、リターンも大きいです。

レンディングは比較的低いリスクで、始めやすい仮想通貨投資方法だといえます。安定した利回りを期待できるため、資産の増加を穏やかに追求できます。

ビットコインを運用したいならビットレンディング

引用:ビットレンディング

 

ビットコインを運用するなら、長く安定した投資方法であるレンディングがおすすめです。

実際にレンディングを始めるなら、数あるサービスのうち「BitLending(ビットレンディング)」がおすすめです。

ビットレンディングは最高金利10%を誇るため、比較的大きな利益が狙えるでしょう。

また、他のレンディングサービスと比べて、貸し出すまでの期間が短い傾向にあります。そのためレンディングを始めたいと思ってから実際に貸し出せるまでが早いです。

懸念点として対応銘柄が5種類しかないため、選択肢が少ない点です。しかし、取り扱い通貨はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など有名どころが多く安心感があります。

ビットレンディングについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
 

https://brightreach.co.jp/cryptocurrency/bitlending

まとめ

ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトによって提案され、翌2009年に誕生しました。

最初の価格はわずか0.07円でしたが、2010年にはフロリダのプログラマーが1万BTCでピザを購入し、ビットコインの初めての決済が行われました。同年にはMt.Goxがサービスを開始し、価格は7円まで上昇したのが始まりです。

2024年現在、ビットコインは経済の動向にも左右される存在となっています。アメリカを含む主要国の利上げや経済悪化が続く場合、ビットコインはリスク資産としての位置づけから影響を受ける可能性があります。

ビットコインの未来は不透明であり、取引所の破綻や経営悪化なども価格に影響を与える要因です。投資家は市場の変動に注意を払いつつ、仮想通貨の動向を見守る必要があります。